ドル円 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円「一時的下落」の考え方
2021年9月末以降、110円程度から米ドル高・円安が展開する中で、一時的な米ドル反落は基本的に90日MAから1%上回った水準までとなってきた。足元でそれは114円程度。
また経験的に、トレンドと逆行する動きは最大でも52週MA前後までがせいぜい。足元の米ドル/円の52週MAは110円程度。
吉田恒の為替ウイークリー
118円へ米ドル一段高の2つの条件
2021年の2回の米ドル高加速局面に主に共通したのは、保合い放れといったテクニカルな要因と、そして「道先案内役」の米金利の一段の上昇だった。
前者では目先的に116円半ばが分岐点になりそう。後者、米金利は短期的な「上がり過ぎ」懸念の強い状況が続いている。
吉田恒の為替デイリー
米国株下落の為替への影響は?
2021年11月の「テーパリング」開始で米超金融緩和見直しが始まってから、NYダウに対するナスダック指数の割高修正が急ピッチで進んでいる。
そもそも、2020年3月の「コロナ・ショック」を受けた米超金融緩和の中でNYダウに対するナスダック指数の割高が急拡大しただけに、金融政策の転換で逆の動きが広がっているのは気になるところ。
米金融緩和見直しに伴う米金利上昇は、基本的には米ドル高要因だが、それが株安拡大をもたらした場合の為替への影響は要注意か。
吉田恒の為替デイリー
米ドル一段高のテクニカルな分岐点
2021年からの米ドル/円上昇トレンドにおける米ドル一段高は、テクニカルには90日MAなど短期の移動平均線からのかい離率の保合い上放れでうまく説明できた。
これを参考にすると、目先的な焦点は114~116円半ばを、米金融政策のテーマなどを主な材料にブレークできるかということになる。
吉田恒の為替デイリー
円安値更新の背景と今後の焦点
円「売られ過ぎ」懸念は最近にかけて是正、米ドル買い・円売りが仕掛けやすくなったことが、対円で米ドルが2021年来の高値更新となった一因だろう。
そんな米ドル高・円安を正当化してきたのは日米金利差拡大。ただ米金利は短期的に「上がり過ぎ」懸念が強く、この先も米ドル高・円安を正当化できるかは微妙か。
吉田恒の為替デイリー
円安の「終点」を長期移動平均線で読む
長期の移動平均線、5年MAからのかい離率が±20%以上に拡大すると「行き過ぎ」。115円程度では、同かい離率はプラス5%程度なので、「行き過ぎた円安」には程遠い。
2000年以降の円安トレンドのピークでは、基本的に5年MAからのかい離率がプラス10%以上に拡大していた。それを参考にすると、今回の局面では少なくとも120円まで円安が続きそう。
吉田恒の為替デイリー
新年相場前の主要通貨ポジション再点検
CFTC統計の投機筋のポジションで見ると、11~12月で大きく変化したのは円と英ポンド。前者は売り越しが半減、一方後者は売り越しが急拡大するといった対照的な結果。
豪ドルとユーロのポシションには大きな変化はなかった。ただ豪ドルは「売られ過ぎ」が懸念される状況が続いたのに対し、ユーロは小幅売り越しで、売り余力が大きそうな状況が続いた。
吉田恒の為替デイリー
「悪い円安」説への疑問と違和感
2021年後半急速に進んだ円安に対して、日本経済にとってはデメリットが大きい「悪い円安」との声を聞く。ただ株価との関係で見ると、この「悪い円安」説には疑問あり。
また、円の総合力である実質実効レートの下落を、「円離れ」とする評価にも違和感がある。
吉田恒の為替ウイークリー
「新年大相場」の前倒しとその方向を考える
年明け後に相場が大きく動く「新年大相場」が、カレンダーの関係から2021年は1週間早く、つまり今週から早々に始まる可能性にも注目。
大相場となった場合、肝心の方向性は米ドル高 or 米ドル安!? 米ドル/円と高い相関関係が続いてきた米金利との関係で考えると、目先的な「米金利上昇=米ドル高」には自ずと限度ありか。
田嶋智太郎の外国為替攻略法
米・英・欧の中央銀行はインフレ抑制重視で「正常化」に傾く
新型コロナウイルスからインフレへの対応へシフト
英中央銀行は利上げを決定するも、市場にはリスク回避の懸念も
米ドル/円は米ドル買いが優勢か
吉田恒の為替デイリー
FOMC後の為替の行方を考える
注目された15日のFOMCは「テーパリング」加速を決定した。これに対して米金利は上げ渋る反応となったことから、為替相場の米ドル高も限定的な動きにとどまった。
金融政策を反映する米2年債利回りは短期的に「上がり過ぎ」懸念が強いことから、その反動で低下するリスクもありそう。その場合、為替相場も米ドル安に振れる可能性に注目。
吉田恒の為替デイリー
FOMCで米金利・米ドルはどう動く?
米金融緩和政策の転換が意識された6月のFOMC以降、FOMC後の米2年債利回りの反応は6、9月が上昇、11月は低下と分かれた。この違いは、基本的に90日MAからのかい離率で説明できる。
足元の米2年債利回りの90日MAからのかい離率は11月に近い。その意味では、今回のFOMCの評価とは別に、一旦「米金利低下=米ドル安」に向かう可能性が高いのでは?
吉田恒の為替デイリー
今年最後の金融政策ウィーク、各国通貨の動向は?
今週は水曜がFOMC(米連邦公開市場委員会)、木曜はBOE(イングランド銀行)、ECB(欧州中銀)、さらにメキシコ、トルコでも金融政策会合が予定されている。そして金曜は日銀の金融政策会合。
このうち、FOMCは「テーパリング」加速、そしてメキシコは利上げ、トルコは利下げといった具合に政策変更の予想もあるが、それらが為替相場へどう影響するかを考察してみた。
田嶋智太郎の外国為替攻略法
2022年為替相場展望、米ドル/円は引き続き強気の流れ
2021年の振り返り。米ドル高の1年
スピード感を求められる2022年の金融政策正常化
米ドル/円は引き続き強気の流れ
吉田恒の為替デイリー
クリスマス前、投機筋の基本ポジション整理を見る
例年、クリスマス、年末にかけてリスク回避の観点から、ポジションの圧縮は広がりやすい。
今回の場合、そんなポジションの圧縮は、基本的に米ドル安や円高をもたらしやすいのではないか。
吉田恒の為替ウイークリー
米ドル/円の「FOMC相場」を予想する
米2年債利回りが短期的に「上がり過ぎ」の懸念の強い中でFOMCを迎えるといった構図は、前回11月のFOMCと似ている。
前回11月のFOMC後は、「上がり過ぎ」の修正で米2年債利回りは一旦、大きく低下に向かった。今回も同様に、FOMC後は一旦「米金利低下=米ドル安」の可能性に注目。
吉田恒の為替デイリー
実効レートで考える「さらなる円安」の可能性
円の実質実効レートは、2015年6月に黒田日銀総裁による「さらなる円安はありそうにない」との発言をきっかけに底を打った水準目前まで下落してきた。
ただ円の実質実効レートの5年MAからのかい離率で見ると、足元は2015年6月のような「行き過ぎた円安」の状況とは大きく異なっている。
吉田恒の為替ウイークリー
スタグフレーションの予兆か?為替と金利の関係変化
先週、米2年債利回り上昇の一方で米10年債利回りが低下となると、米ドル/円は久しぶりに後者に連動した。これは、物価上昇と景気後退が同時に起こるスタグフレーションへの反応の兆しなのか!?
長期金利の指標、米10年債利回り低下が続くかは注目。また、金融政策を反映する米2年債利回りも、足元は「上がり過ぎ」懸念が強い。以上のような米金利を取り巻く環境は、目先的には米ドル高が限られ、相対的な米ドル安リスクの高さを示している可能性!?
吉田恒の為替デイリー
2022年の米ドル/円を予想する
米国の超金融緩和政策の転換に伴う米短中期金利上昇を手掛かりに、「最初の利上げ」が想定される2022年6月前後に118円、そして年末にかけて120円を超える米ドル高・円安が予想される。
【2022年 予想レンジ】1米ドル=110~122円