ドル円 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
黒田総裁、125円通過を黙認の可能性
円の総合力を示す実質実効レートは、2015年の安値を更新してきた。2015年には、黒田総裁の円安けん制とされた発言で円安は1米ドル=125円で終了したが、足元の状況はそれとは違うのではないか。
日本では、巨額の財政赤字などから「債券価格暴落=債券利回り暴騰」リスクが続いている中で、日銀は円安以上に円金利上昇の「ノー・コントロール」化への警戒が強いのではないか。
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万7500円~2万8500円
先週の連騰は期末の需給要因、権利付き最終以降は海外投資家に期待
ピッチの早い円安に警戒感が台頭、日本の10年国債利回りに対する日銀の対応に注目
波乱材料は米国金利の上昇
吉田恒の為替デイリー
円安130円、20年ぶりの現実度は?
米ドル/円は、2000年以降では20年前の2002年に数ヶ月130円を上回った以外は、上がっても130円を超えられない状況が続いてきた。
ただ、長期移動平均線との関係で見ると、2002年の130円超より、2015年の125円の方が米ドル「上がり過ぎ」懸念が強かった。足元では、そんな2015年の米ドル「上がり過ぎ」懸念には程遠い。さらに130円を超える米ドル高の可能性もありそう!?
吉田恒の為替デイリー
円高へ戻るリスクが限られる可能性
急ピッチの円安には、いずれ反動の円高リスクもあるだろう。ただ、かつての「株安で円高」といった反応が目に見えて変わった中では、円高リスクも米金利「上がり過ぎ」修正などに限られそう。
年明け後の米ドル/円小動きのブレーク、その後の「トランプ・ラリー」超えなどで弾みがついたこの米ドル高・円安の反動は、テクニカルには116~118円までがせいぜいか!?
吉田恒の為替デイリー
円安が止まらなくなった理由
最近にかけて円の一段安が広がった。これは、新たな「止まらない円安」なのか。
2021年1月に102円から展開してきた米ドル高・円安トレンドでも、米ドル高・円安の加速は何度かあったが、米金利上昇の一巡で一服した。その意味では、今回も米金利上昇が一服した時に米ドル高・円安が止まるかに注目。
吉田恒の為替ウイークリー
円安130円の可能性を考える
米金利上昇に連れた米ドル高が展開。「行き過ぎ」が警戒されるのは、130円を超えてからか。
約40年ぶりの本格的インフレも米ドル高容認の理由。一方で、インフレ鎮静化の後に、「行き過ぎた米ドル高」の反動に伴う米ドル下落リスク拡大にも注意は必要か。
吉田恒の為替デイリー
米ドル高容認の「新ビナイン・ネグレクト」
1980年代前半に、日米消費者物価購買力平価を大きく超える米ドル高・円安が起こった。これは当時の米政権がインフレ対策を重視する中で、「ビナイン・ネグレクト」と呼ばれる米ドル高容認に動いた結果だった。
米国が、その時以来のインフレに見舞われる中で、まさに日米消費者物価購買力平価を超える米ドル高・円安も再現している。
大橋ひろこのなるほど!わかる!初めてのFX
有事の円買いとは?なぜ今回は円高とならなかったのか?
有事の米ドル買いとは
有事の円買いとは
ロシアによるウクライナ侵攻では有事の円買いが起こらなかった理由
吉田恒の為替デイリー
「トランプ・ラリー」米ドル高値の更新
3月16日のFOMCは0.25%の利上げを決定するなど、ほぼ事前の予想通りの結果となった。
為替相場の米ドル買いも限定的にとどまったものの、米ドル/円はテクニカルに注目された「トランプ・ラリー」の米ドル高値を更新したことから、120円の大台が次の目標となった。
吉田恒の為替デイリー
円と株の関係変化で最も重要なこと
円安が大きく広がる中で、日本株がそれを好感しなくなった。ただ、元々「円安=日本株高」といった一方向の関係は強くなかった。最近にかけての日本株の下落拡大は、グローバルな株安への連動で説明するのが基本だろう。
むしろそんなグローバルな株安と為替の間には、これまでは「安全資産の円買い」という関係があったが、それが目に見えて変化している点が重要ではないか。
吉田恒の為替デイリー
「トランプ・ラリー」の118円と何が違うか?
先週から米ドル一段高となり、近年の代表的な米ドル高大相場、2016年の「トランプ・ラリー」のピークとほぼ肩を並べてきた。
「トランプ・ラリー」では、118円でピークを打つ時、米ドルも米金利も短期的な「上がり過ぎ」懸念がかなり強くなっていたが、今回はその点が異なる。米ドル、米金利とも、今回はまだ上昇余地がありそう。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は試練の後に円売り優勢へ、豪ドル/円は上昇余地を拡大する動き
米ドル/円 日足週間予想レンジ:116.00~118.50メインストラテジー:押し目買い・試練が多くても底固い展開・有事の米ドル買い...
吉田恒の為替ウイークリー
FOMCと120円までの米ドル高・円安シナリオ
米ドル/円は先週、長く続いてきた小動きのレンジを「上放れ」したことから、しばらくこれまでのレンジの上限だった116円以下に下落せず、上値を模索する展開が続きそう。
ただ、米金利は短期的な「上がり過ぎ」懸念が強く、今週のFOMCなる米金利上昇は限られる可能性がある。次の米ドル高・円安の目標、118円台、120円を超えていくのも意外に時間がかかる可能性あり。
吉田恒の為替デイリー
円金利上昇阻止策と円売りの関係
日銀は、2月に円金利上昇を容認しない方針を確認した。ただそんな円金利は米金利と連動、その意味で円金利は日銀の方針以上に米金利の影響が大きい可能性あり。
3月に入り米金利上昇が再燃。米金利上昇の行方次第で、円金利も上昇。それを阻止するための日銀の政策が円売りを後押しする可能性も注目。
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万4000円~2万6000円
15日からのFOMCの注目は政策金利見通しとQT開始時期
円安状況下、16日の貿易統計が相場の材料か
ウクライナ情勢は予見不能。いざという時の投資方針と投資行動は要確認
吉田恒の為替ウイークリー
米ドル高・円安シナリオを再検証する
米ドル高・円安の足踏みが続く中、インフレ懸念の拡大やロシアのウクライナ侵攻などを受けて株安が拡大した。
そこで、年末にかけて120円を目指し一段と米ドル高・円安が進むといったシナリオに変更の必要がないかを再検証してみる。
吉田恒の為替デイリー
大荒れ原油、金利「ウクライナ相場」の考え方
「ウクライナ・ショック」で最も大きな動きとなったのは原油などエネルギー相場。WTIは100米ドルを大きく上回ってきたが、経験的には110米ドル前後で目先的なクライマックスを迎える可能性あり。
もう1つの注目は米金利の大幅な低下。異常なほどの短期的な「上がり過ぎ」反動といった意味では、さらに続くと考えられる。
吉田恒の為替デイリー
安全資産の円買いに変化の可能性
「ウクライナ・ショック」を主因とした今回のリスクオフ局面で、これまでのところ円買いは限定的にとどまった。国際秩序が試される地政学リスク回避において、安全保障面で米国依存の高い日本の通貨、円は「安全資産」とみなされなくなっているということか。
ただ1月のインフレ懸念を主因としたリスクオフ局面でもユーロ安・米ドル高は大きく動いた。リスクオフでの米ドル買いが、円買いを上回ってきた可能性にも注目。
吉田恒の為替ウイークリー
3月の米ドル/円を予想する
2月の米ドル/円は、米金利上昇の割には米ドル高とならず、米国株安の割には米ドル安にもならず、方向感の乏しい小動きが続いた。
90日MAかい離率で見ると、米金利は「上がり過ぎ」、一方米国株は、ナスダック指数は「下がり過ぎ」だが、NYダウは「下がり過ぎ」懸念が強くない。
3月も小動きが続くか、動くとしたら相対的には米ドル安リスクか。3月の米ドル/円は113円半ば~116円半ば中心のレンジを予想。
吉田恒の為替デイリー
ウクライナともう1つの主役・インフレ
株安、円高といったリスクオフは、ウクライナ情勢への懸念が浮上する前、インフレ懸念をきっかけに広がった。その意味では、かりにウクライナ危機回避となっても、インフレ懸念が残る中での株高、円安といったリスクオンへの戻りは限られそう。
逆にウクライナ危機拡大となった場合、ナスダック指数と異なりNYダウなどは短期的な「下がり過ぎ」拡大の余地があるため、それにリードされたリスクオフ拡大は要注意か!?