チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
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【為替】米利下げ見通しで考える、米ドル/円の中期予想
FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーの経済見通し「ドット・チャート」による2026年末にかけてのFFレート予想を参考に、今後の米ドル安・円高見通しを考える。
【為替】過去2年の「一時的円高」と今回は何が違うのか
米ドル/円は9月16日に一時140円を割れる展開となった。
過去を振り返ると、2022年と2023年に10~20円以上と比較的大きく米ドル安・円高に戻す場面があった。しかし、それはあくまで一時的、限定的な円高にとどまり、改めて米ドル高・円安が再開すると150円を超える動きに向かっていた。
これまでの「一時的円高」と今回の違いについて確認してみる。
【為替】円安161円更新は2030年以降なのか?
米ドル/円が7月の161円で循環的な高値を記録、米ドル安・円高へトレンド転換した可能性が高くなってきた。仮にそうだった場合、円高トレンドを経て、米ドル/円が再び161円を更新するのはいつになるか考える。
【為替】国際収支変化の円高限界説を検証する
1986年以来の161円まで米ドル高・円安となる中で、国際収支の構造変化の影響が大きいといった「構造的円安論」も一部で注目された。ただ、最近にかけて一時140円まで米ドル安・円高に大きく戻してきた。そこで、国際収支の構造変化が円相場に及ぼす影響について、改めて検証してみる。
【為替】米利下げ見通しで考える円高シナリオ
FRB(米連邦準備制度理事会)は9月から利下げを始める見通しとなっている
今後の米利下げは、日米金利差米ドル優位・円劣位縮小を通じて、どれだけ米ドル安・円高をもたらす可能性があるかについて考えてみる
【為替】141円は円高なのか円安なのか?
1986年以来の161円まで上昇した米ドル/円は、最近にかけて一時141円台まで下落した。この141円という水準は円高なのか、それとも円安なのかについて考えてみる。
【為替】大幅な金利差円劣位時代の終わり
日米金利差円劣位が大きく縮小してきた。9月6日現在の日米10年債利回り差円劣位は2.85%で、2023年4月と同水準程度になる。
これまで数年に渡り続いた大幅な金利差円劣位がいかに異例な出来事であり、それが歴史的円安にどう影響したかについて改めて振り返ってみる。
【為替】注目集まる米ドルストレート買い戦略
最近にかけて対米ドルでの外貨の上昇が目立ってきた。ユーロ/米ドルは年初来のユーロ高値を超えて一時1.12米ドルまで上昇した。また、豪ドル/米ドルも年初来の豪ドル高値をわずかに更新し、0.68米ドルまで上昇した。
背景にあるのは、長く人気を集めてきた大幅な金利差円劣位を受けた円売り戦略が転換を余儀なくされる一方、米利下げ局面が始まることで米ドル売り戦略を意識した場合、逆に金利差の小さい米ドルストレート買いの優位性が注目されてきたことがありそうだ。
【為替】金利差との関係が復活した米ドル/円
米ドル/円と日米金利差は一時大きくかい離したが、最近にかけて相関関係が復活してきた。なぜ、異例の「金利差変化からかい離した米ドル/円」が起こり、「米ドル/円は金利差次第」という普通の状況に最近戻ってきたのか、その背景について考えてみる。
【為替】米金利と米ドル/円の目先のシナリオ
米ドル/円は、8月初めにかけて約1ヶ月で161円から141円まで最大で20円の暴落となった。ただし、その後の1ヶ月は143~147円中心に方向感の定まらない展開が続いている。
その理由と今後の行方について、主に米金利との関係で考えてみる。
【為替】4ヶ月で急転換した投機米ドル買い戦略
CFTC統計の投機筋の米ドル・ポジションは、4月末にはほぼ過去最大の買い越しとなったが、先週は売り越しに転換した。
記録的な米ドル買いから、比較的短期間に米ドル売りに急転換した背景と、今後の動きについて考えてみる。
【為替】米ドル/円のレイバー・デー「アノマリー」
先週までの2週間、米ドル/円は143円半ば~146円半ば中心の方向感のない一進一退が続いた。この時期にこのような米ドル/円の方向感の乏しい小動きが続くのは、むしろ「よくあること」。
ところが、9月初めの米国のレイバー・デーが明けると一変し、一方向に大きく動くようになるのが基本。
【為替】9月から米「連続利下げ」が始まるのか?
9月FOMCでの利下げはほぼ確実視されているが、米ドル/円への影響は、日米金利差の大幅縮小に向かう連続利下げの始まりとなるかが重要だろう。
9月利下げが単発になるか、連続利下げの始まりになるかの1つの鍵は、米国株の動向ではないか。
【為替】実質実効レートで考える円高シナリオ
円の総合力を示す実質実効レートは、8月にかけてサイクルボトムを付けた可能性が高くなってきた。円が総合的に反発局面に入った場合、米ドル/円、クロス円はそれぞれどこまで円高に向かうかについて、実質実効レートの過去のパターンを参考に考えてみる。
【為替】メキシコペソ/円、25%「暴落」の示唆とは?
メキシコペソ/円は2割以上と大きく下落したが、この主因は異常なほどの「上がり過ぎ」の反動と考えられた。
メキシコペソ/円ほどではないものの、多くのクロス円は軒並み記録的「上がり過ぎ」となったが、その本質は「行き過ぎた円安」だっただろう。「行き過ぎた円安」修正に伴うクロス円の下落は今後一段と広がる可能性が高いのではないか。
【為替】2007年との類似が続く米ドル/円
投機円売りの記録的な拡大が、9月からの米利下げ開始の可能性が高まる中であっという間に消滅し、急激に円高へ戻るという最近の現象は、2007年ととても似たものだった。
2007年との類似の理由と、その類似がこの先も続いた場合のシナリオについて考えてみる。
【為替】「デジタル赤字」で円高にならないのか?
2022年以降、150円を大きく越える円安が繰り返される中で、貿易・サービス収支の赤字化など、日本経済の構造変化の影響も注目されるようになった。
この構造変化によって、かつてより円高になりにくくなっている影響はあるだろうが、一方で循環的に円安が止まらなくなる影響とは別ではないか。
【為替】「間違い」も多かった円売りの理由
「歴史的円安」が展開する中で「円売りの理由」とされたものの中には、都合の良い後付けで「間違い」と思われるものも少なくなかった。円安一段落を受けて、再確認してみる。
- 吉田 恒
- マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長
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大手の投資情報ベンダーの編集長、社長等を歴任するとともに、著名な国際金融アナリストとしても活躍。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊、2016年トランプ・ラリーなどマーケットの大相場予測をことごとく的中させ、話題となる。
機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なう。
2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務める。2019年11月より現職。
書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。
<主な著書>
「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)
「FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則」(ダイヤモンド社)
「アノマリーで儲ける!FX投資術」(双葉社スーパームック)
「これから来る!「超円安」・「超株高」の本命シナリオ」(カンゼン)
「そうだったのか!FX大相場の真実」(ビジネス社)
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