記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

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吉田恒の為替デイリー
【為替】「構造的円安」論を検証する・前編
2024年は、一時1986年以来38年ぶりの水準まで米ドル高・円安となった。 これは、日本の経済構造変化を受けた「構造的円安」の面が大きいとの指摘もあったが、果たしてそうだろうか。 前後編2回にわたり、経済構造変化の為替への影響について考えてみる。
【為替】「強い米ドルは国益」発言は封印か
トランプ次期米政権の財務長官に指名されたベッセント氏の発言が、11月下旬あるメディアのインタビューで報じられた。その際、日本の通貨当局内には「強い米ドルは国益」との発言の有無への注目があったが、言及されることはなかった。 同発言の有無は、トランプ政権の米ドル高への姿勢を判断する1つの目安として今後も注目されそうだ。
【為替】2025年のメキシコペソ、南アフリカランド、トルコリラを予想する
記録的な上昇が続いたメキシコペソ/円は2024年に暴落した。「バブル」破裂の可能性があったのではないか。 南アフリカランド/円も「上がり過ぎ」反動リスクに要注意か。一方、約10年もの長期下落トレンドが続くトルコリラ/円には「底打ち」の兆しも出てきた。 予想レンジは、メキシコペソ/円が5~8円、南アフリカランド/円が7~8.5円、トルコリラ/円が3.5~5円。
【為替】2025年のユーロと英ポンドを予想する
2024年のユーロ/米ドルは、2023年同様小幅なレンジ内の方向感のない展開が続いた。欧米の金融政策の違いを意識し、レンジはユーロ安・米ドル高方向に変わる可能性があるが、小動きは基本的に継続か。 対照的にユーロ、そして英ポンドとも対円相場は2024年7月にかけて大きく上昇した。ただこれは記録的な「上がり過ぎ」の可能性があり、その修正が2025年のテーマになるのではないか。 2024年の予想レンジはユーロ/米ドルが1~1.1米ドル。ユーロ/円は145~165円、英ポンド/円は170~200円。
【為替】2025年の豪ドルを予想する
2024年の豪ドル/米ドルは、2023年からの小動きが続いた。小動きの主因は小幅な金利差だろう。それが変わらなければ、2025年も大きな変動は見込みにくい。 一方、豪ドル/円は一時過去最高値を更新したが、その後は暴落した。52週MAとの関係などからすると、上昇トレンドは終了し下落トレンドへ転換した可能性が高いだろう。 2025年の予想レンジは、豪ドル/米ドルが0.6~0.7米ドル、そして豪ドル/円は85~102円で想定したい。
【為替】2025年の米ドル/円を予想する
米ドル/円は52週MAとの関係などから下落トレンドへ転換した可能性が高く、そうであれば上昇しても52週MAを大きく越えない程度にとどまるのではないか。 米トランプ政権は金利上昇により米ドル高をもたらすとの見方が多いが、1期目はそうならず、今回も同様か。 米ドル/円の下値目途は「強過ぎる米景気」が変わるか。変わらなければ米ドル/円の下落も限定的か。 以上を踏まえ、2025年の米ドル/円予想レンジは135~155円。
【為替】米失業率で予想する12月利下げの有無
米失業率と米国の政策金利であるFFレートの間には一定の相関関係がある。このため12月6日(金)発表の米11月失業率の結果から、12月FOMC(米連邦公開市場委員会)での追加利下げの有無を考察すると、結果が事前予想通りの4.2%なら3回連続の利下げ、予想より強い4.1%以下なら利下げ見送りという予想になりそうだ。
【為替】「トランプでも米金利が上がらない」理由
トランプ次期大統領の経済政策は米金利上昇をもたらすとの見方が多いが、ここまでのところはむしろ逆に金利低下傾向となっている。これを受けて、日米金利差米ドル優位縮小に連れる形で、米ドル/円も156円から150円割れへ反落した。 なぜ米金利が上がらないかについて考えてみる。
【為替】クロス円が主導する円高トレンドへの回帰
米ドル/円や主要なクロス円の多くが、9月にかけて52週MAを大きく長く下回った。その後の反発局面では52週MAを超えるケースも見られたが、先週(11月25日週)にかけて多くが再び52週MAを下回ってきた。 このようなプライスパターンが、複数年継続する方向性は下落(円高)であり、上昇(円安)は一時的な可能性を示すものだ。それは特に米ドル/円よりクロス円の印象が強い。
【為替】米金利で考える米ドル安・円高シナリオ
米ドル/円は先週(11月25日週)150円割れへ急落したが、この主因は米金利の比較的大幅な低下だろう。 トランプ氏の政策では米金利は上昇するとの見方が多かったが、なぜ先週にかけて米金利は低下したのか。 米金利の見通しから、今後の米ドル安・円高の可能性について考えてみる。
【為替】急に米ドル/円が円高に戻した「3つの理由」
米ドル/円は11月27日に一時150円台前半まで下落するなど、今週に入り急に米ドル安・円高へ比較的大きく戻す動きとなったが、その背景は何か。 今回は特に3つの理由について考えてみる。
【為替】トランプ時代「最後の円安」の可能性
米大統領選挙でのトランプ氏勝利後の米ドル高・円安が156円で一段落した可能性が出てきた。 前回、8年前のトランプ氏勝利後の米ドル高・円安は「トランプ・ラリー」と呼ばれたが、ここで記録した米ドル/円の高値は、その後の4年間のトランプ政権を通じて更新されることがなかった。では今回はどうなるだろうか。
【為替】「円安160円シナリオ」は消えたのか
米大統領選挙でトランプ氏が勝利したら、米金利が大きく上昇し、米ドル/円も一気に160円に向かうとの見方も少なくなかった。 ただ、米金利はここに来て当面のピークアウト感も出てきた。その意味では、米ドル/円も160円に向かうのではなく、この間の高値の156円台で当面のピークを打った可能性も出てきたのではないか。
【為替】120日MAという円買い戻しの分岐点
トランプ次期政権の財務長官にベッセント氏が指名されると、マーケットは直後に米金利低下、米ドル安の反応となった。 年末が近づく中での米ドル安は過去2年も見られたが、その主因は米ドル買い・円売りポジション手仕舞いの可能性があり、2024年も注目する必要がありそうだ。
【為替】対ユーロでの米ドル高はまだ続くのか
対ユーロでの米ドル高が続いている。テクニカル分析の視点では、一時的な米ドル高なのか、それとも複数年継続する米ドル高トレンドが展開しているのか、それを見極める重大岐路を迎えているようだ。 米ドル/円にも影響する対ユーロでの米ドル高の背景を考えてみる。
【為替】「トランプ・ラリー」が小幅な理由
米大統領選挙でのトランプ氏勝利を受けた米金利上昇、米国株高、米ドル高の「トランプ・ラリー」は、これまでのところ8年前に比べると小幅にとどまっている。その理由を米ドル/円について考えてみる。
【為替】トランプは円安是正に動くのか?
年明けに米大統領に就任する予定のトランプ氏は選挙期間中、記録的な米ドル高・円安について、「米国の製造業にとっては大惨事だ」と、バイデン政権が事態を放置した結果だと批判した。では、トランプ政権が始まったら円安是正に動くかについて考えてみる。
【為替】「トランプ高」一段落後のシナリオ
トランプ氏の米大統領選挙勝利後の米ドル高、米金利上昇、米国株高という「トランプ高」に足踏みが目立ち始めた。「トランプ高」が一段落した後の展開はどうなるのか 8年前のトランプ氏の勝利後「トランプ・ラリー」と呼ばれた上昇相場一段落後を、参考までに振り返ってみる。
【為替】52週MAで考える米ドル/円と米金利
米ドル/円は先週(11月11日週)で4週連続52週MA(移動平均線)を上回った。経験的に、トレンドと逆行する一時的な上昇なら、52週MAを1ヶ月以上長く上回る可能性は低い。つまり、そろそろ足下で150.3円程度の52週MA割れに向かう見通しになる。
【為替】「伝統ルール」がありそうな為替介入
一時156円台まで米ドル高・円安が再燃する中で、改めて円安阻止の為替介入が注目される。実は、日本の通貨当局の為替介入には、一定のルールがありそうだ。具体的に確認してみる。
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吉田 恒
マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長
大手の投資情報ベンダーの編集長、社長等を歴任するとともに、著名な国際金融アナリストとしても活躍。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊、2016年トランプ・ラリーなどマーケットの大相場予測をことごとく的中させ、話題となる。
機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なう。
2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務める。2019年11月より現職。
書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。
<主な著書>
「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)
「FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則」(ダイヤモンド社)
「アノマリーで儲ける!FX投資術」(双葉社スーパームック)
「これから来る!「超円安」・「超株高」の本命シナリオ」(カンゼン)
「そうだったのか!FX大相場の真実」(ビジネス社)
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