ドル円 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
対円以外での米ドル高「余地」の考え方
対円ほどではないものの、円以外の通貨に対しても米ドル高が広がっている。
52週MAとの関係を参考にすると、ユーロ/米ドルが「パリティ」割れへ向かう可能性も十分ありそう。また、豪ドル/米ドルも0.65米ドル割れへ一段安の可能性に注目。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円が円高に戻る程度はどこまでか
「怒涛の円安」もさすがに一段落の兆しが出てきた。ではどこまで円高に戻す可能性があるか。
テクニカルな観点や金利差との関係などから考えると、125円にどこまで接近するかが大きな目安ではないか。
吉田恒の為替デイリー
「資産・生活防衛の外貨投資」という考え方
円安が急速に進んできた。この円安は、物価高と並行して起こっているといったことから、庶民生活への悪影響が問題視されやすい。またウクライナ危機などをきっかけに、「安全資産の円買い」も変化した。
以上のようなことから、これまでなかったほど、円安局面での資産・生活防衛を目的として外貨投資を考える人が増えている可能性に注目。
吉田恒の為替デイリー
円安への米国株安の影響とは?
2022年3月頃からそれまでの「株安=円高」の関係が顕著に崩れ、米ドル/円への株価動向の影響は薄れている。
そうは言っても、とくに米国株の下落が拡大することで米金利低下をもたらすようなら、「米金利低下=米ドル安・円高」といった具合に、最近にかけての急ピッチの円安に対するブレーキ役となる可能性はありそう。
吉田恒の為替ウイークリー
怒涛の円安、さすがに息切れか
先週の米ドル/円は米ドル高値圏で一進一退。短期的な「行き過ぎ」懸念が強まる中で、「怒涛の円安」にも息切れの兆しが出てきた。
ただ大きく米ドル安・円高に戻すイメージは描きにくい。CPI発表等を受けて米金利の短期的な「上がり過ぎ」修正がさらに広がるか。それが米ドル安・円高リスクにおける最大の焦点だろう。
吉田恒の為替デイリー
主な外貨の対円割高リスクを検証する
多くの国が利上げに転換する中で、日本は金利上昇を容認できないという金融政策の方向性の違いから為替相場の円安を説明することが多い。
そういった中、円安の裏返しで円に対して多くの通貨が上昇、さらに割高を拡大する動きとなっているが、そんな割高の程度には自ずと違いが生まれてきている。
吉田恒の為替デイリー
FOMC利上げ、0.5%と0.75%の違い
FOMCは4日、0.5%の利上げを決定した。前回の0.5%利上げは、22年前の2000年5月で、結果的にはITバブルの株高是正をダメ押しした役割となった。
0.75%利上げは、1990年以降では1994年11月のたった一度しか行われていない。当時はいわゆる「超円高」局面。その意味では、当時の0.75%利上げは、「超米ドル安」阻止といった「特別な利上げ」だった可能性あり。
田嶋智太郎の外国為替攻略法
日本の「実体」を映した円安の流れはしばらく続く
米ドル/円は20年ぶりの安値更新で131円台へ
当面の米ドル/円は125-135円あたりの推移を想定
ユーロ安はどこまで進むのか
吉田恒の為替ウイークリー
円安140円の可能性を考える
130円程度の米ドル高・円安は、既に「行き過ぎ」の可能性があるものの、米金利上昇がさらに続くようなら、140円まで「行き過ぎた米ドル高・円安」が一段と広がる可能性はあるだろう。
米ドル高・円安にとっての最大のリスク・シナリオは、日本の金利が横ばいから上昇に向かうことだ。
吉田恒の為替デイリー
「日銀大相場」とFOMCの関係
3月以降、円安大相場が広がったが、その中でも一日の米ドル/円最大値幅が2円程度以上となったのは全て日銀の長期金利上昇阻止策、「指し値オペ」がきっかけだった。
日独など先進国の長期金利は、「世界一の経済大国」米国の影響が極めて大きい。今週はFOMCがあるが、米金利を通じ、日本の金利、さらには日銀の金融政策への思惑から、米ドル/円のボラティリティーが高まる可能性も注目。
吉田恒の為替デイリー
大きく円高には戻らない可能性
2ヶ月弱で約15円も米ドル高・円安となった「怒涛の円安」は、130円の大台前で小休止となった。
ただ、この数ヶ月の顕著な変化、「株安でも円高にならない」状況が続くなら、大きく円高に戻すシナリオはまだ当分描けないのではないか。
吉田恒の為替デイリー
「止まらない円安」と「超円高」の記憶
円安が長期化する中で、日銀の金融政策を筆頭に、日本の政策への批判が増えている印象がある。
一方向への相場の動きが長期化し、循環的な説明が苦しくなると、構造論が持ち出されるのは円高局面でも繰り返された。結果的には、構造的円高論を尻目に円高は一巡となったが、果たして今回の円安はどうか?
吉田恒の為替ウイークリー
米ドル高値圏で荒っぽい展開の可能性
金利差からのかい離が目立つなど、さすがに米ドル高・円安も短期的な「行き過ぎ」懸念が高まってきた。当面は米ドル高値圏で荒っぽい展開が続きそう。
短期間の一方的な円安により、経験的には円安阻止介入の可能性が高くなってきたのではないか。介入の効果は、米国との協調ではなく、日銀の金融政策との整合性が鍵。
吉田恒の為替デイリー
「怒涛の円安」で迎えるGW円高アノマリー
GWには、「円高パニック」のアノマリーがある。薄商いの間隙をついて、米ドル買い・円売りに傾斜したポジションの逆流が起こったことが基本だった。
最近にかけて記録的なペースでの米ドル高・円安、「怒涛の円安」が展開する中、円の「売られ過ぎ」懸念も高まっている可能性があるだけに、GW前後のその反動リスク拡大には一応要注意か!?
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万6500円~2万7500円
FOMC前にポジションをニュートラルに戻す買い戻しで堅調な推移か
波乱材料は27~28日の日銀金融政策決定会合
緩和策継続の現状維持の場合、円安が進み130円突破もあり得るだろう
吉田恒の為替デイリー
豪ドル高・円安の少し気になること
円全面安が広がる中で、豪ドル高・円安も一段と広がってきた。
ただ米ドル/円などと比べて、5年MAかい離率や購買力平価との関係で豪ドル「上がり過ぎ」懸念が強くなっている点は少し気になるところ。
吉田恒の為替デイリー
これは「未体験の円安」なのか?
長く小動きが続いた円相場が急に円安へ大きく動き出したが、ここまではまだ経験内の円安と言えそうだ。
この先さらに130円を大きく超えてくるようなら、これまで経験したことのないといった意味で、「未体験の円安」が始まっている可能性への懸念が高まるか?