FX の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
急に円「独歩安」となったのはなぜか?
今週に入り円はいわゆる「独歩安」が急拡大した。この原因について、米国などに比べた日本の金融緩和政策転換の遅れの可能性や原油急騰などが取り沙汰されている。
ただそれらは、ここに来て急に起こったことではない。今週にかけての新たな「ある変化」により、そのような円売り材料に過敏になったということが重要ではないか。
吉田恒の為替デイリー
金利差からかい離する米ドル高・円安
今週にかけて対円で米ドル一段高となったが、これは対ユーロなどと比べても、金利差からのかい離が目立った。
113円を超える米ドル高は2018年以来であることから、金利差などで正当化される水準から勢い余って米ドル「上がり過ぎ」となっている可能性もあり!?
吉田恒の為替デイリー
米ドル高・円安トレンドの考え方
米ドル/円は、52週MAを「長く」「大きく」上回る動きとなっている。これは、経験的には一時的ではなく、上昇トレンドとして展開している可能性が高いと言える
似たようなケースが、2000年以降では4回あった。それを参考にすると、米ドル高・円安が年内で終わる可能性は低い。その上で120円を超える可能性は高そうだ。
吉田恒の為替デイリー
米ドル高・円安、当面のクライマックスを予想
長く続いた小動きから一転、最近にかけて米ドル急騰となった。これは、2021年1月から3月にかけて102円から110円まで米ドル急騰となった構図と類似点が少なくない。
そんな2021年春の米ドル急騰は、米金利急騰一巡で一段落となった。これを参考にすると、今回は114円前後が当面の米ドル高のクライマックスになるのではないか。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は新たな上昇段階入り、豪ドル/円は切り返しを継続
米ドル/円 日足週間予想レンジ:111.50~114.00 メインストラテジー:押し目買い&高値追い・2020年高値更新で新段階へ・114...
吉田恒の為替ウイークリー
113円が射程に入ってきた米ドル高・円安
米9月の雇用統計の発表を受けて、早期テーパリング開始の見通しは不変として米金利が上昇、米ドル/円も年初来高値を更新してきた。これにより、113円が射程に入った米ドル高の模索が続く可能性あり。
米ドル高・円安のリスク・シナリオは、テクニカルに見てまだ脆弱性が残っている米国株か。
吉田恒の為替デイリー
120円の米ドル高・円安の可能性を考える
米ドル/円は、2021年1月102円から最近にかけて112円まで上昇してきた。米ドル/円のトレンドは経験的に2年以上続き、一方向に2割以上動いてきたことを考えると、さらに2023年にかけて、120円まで米ドル/円上昇が続く可能性がある。
ここまでの米ドル高・円安を裏付けてきたのは米超金融緩和政策転換に伴う米金利上昇。この先も、この政策転換が米ドル高・円安を基本的に正当化できるか注目。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円「雇用統計相場」の注目点
米9月雇用統計の結果は、11月FOMCでのテーパリング開始決定で重要な手掛かりと位置付けられている。ただ過去の経験を参考にすると、失業率が過去10年平均の5.9%まで激しく悪化するなど余程のことがない限り、早期テーパリング開始の予定は不変か。
為替への影響は、米金利の動きが焦点。米10年債利回りは、雇用統計の結果などをきっかけに、1.6~1.7%程度へ一段と上昇する可能性はありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
株安の米ドル高・円安への影響を考える
最近、日米などの株安が目立ってきた。では、そんな株安は、一時112円まで進んだ米ドル高・円安にどのように影響するか。結論的に、以下の2点を指摘したい。
<その1>最近の米ドル/円は米金利との相関性が強いため、株安になっても米金利上昇なら、米ドル高・円安への影響は限られそう。
<その2>NYダウが1割以上といった具合に急落する局面では、経験的にそれに連れた米ドル安・円高の可能性が高まりそう。
吉田恒の為替デイリー
投機筋のポジションで考察!対米ドル「売り余力」大の通貨
米超金融緩和政策の転換の可能性が浮上する中、米ドル買いの拡大も続いている。ただ一部のデータを見る限り、米ドル買いリスク拡大にはまだ余地がありそう
対米ドルで「売られ過ぎ」懸念があるのは豪ドル。一方対米ドルでの「売り余力」が大きそうなのはユーロなど。
吉田恒の為替デイリー
豪NZ金融政策会合の影響を考える
5日豪州、6日NZの金融政策会合が続く。この中でとくにNZは利上げ予想も少なくない。ではNZ利上げなら、NZドル高となるか?
豪ドル/米ドルもNZドル/米ドルも、予想以上といえるほど米金利の影響が強い。その意味では、NZ利上げでも、最近の米金利上昇が続くかの方が、NZドル/米ドルの行方ではより重要になる可能性あり。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円の上値志向や豪ドル/円の強含みは不変
米ドル/円 日足週間予想レンジ:110.50~112.50メインストラテジー:押し目買い&高値追い・高値を追いやすい展開・2020年高値...
吉田恒の為替ウイークリー
10月の米ドル/円を予想する
米ドル/円も米金利も先週にかけて一段高となった。これはともに、長く続いた小動きの反動の影響が大きかったのではないか。そうであれば、米ドル/円、米金利とも当面下落余地は限られ、一段高を模索する展開が続きそう。
10月予想コア・レンジは110.5~112.5円、ワイド・レンジは110~113円。
少し気になるのは米国株の動き。これは小動きを下放れ、下落しやすくなっている可能性もありそう。米国株が大きく下落する局面では、米ドル/円も下落しやすいだけに要注意。
吉田恒の為替デイリー
米超緩和転換で急落する相場の特徴
かつて1度だけ前例のある、「リーマン・ショック」後の米超金融緩和の政策転換局面では、金融緩和で大きく上昇した新興国通貨や金相場が大幅下落へ急転換となった。
今回の米超緩和局面で、「リーマン・ショック」後と異なり大きく広がったのはグロース株/バリュー株なので、グロース株急落を通じた株価の反応は要注意か!?
吉田恒の為替デイリー
米ドル高・円安と金利差の関係再点検
円は一時112円を超えるなど米ドル高・円安が加速する中で、日米金利差から見るとやや「上がり過ぎ」の懸念も出てきた。
長く続いた米ドル/円小動きの反動といった「熱狂」一巡後の落ち着きどころを考える上で、金利差との関係の検証は必要だろう。
吉田恒の為替デイリー
米金利上昇で円安とユーロ安に差が出る理由
米金融緩和の政策転換で、基本的には米金利は上昇に向かう可能性が高く、それ自体は米ドル買い要因。
ただ、米金利上昇に対して株価がどう反応するかによって、米ドル高の進行度合いには差が出てくる可能性あり。
吉田恒の為替デイリー
急に米ドル高へ大きく動き出した主因
米ドル/円は今週にかけて大きく動き出した。これは、「長く続いた小動きの反動」といったテクニカルな影響も大きいだろう。
長く続いた小動きで溜まったエネルギーの発散で一方向に大きく動くといったメカニズムが今回も機能しているなら、当面の米ドル反落は限定的で、一段高の模索が続きそう!?
吉田恒の為替デイリー
円売り拡大はまだ「道半ば」の可能性
対米ドルで円は年初来安値に近付いてきた。ただ一部のデータを見る限り、円の「売られ過ぎ」懸念は強くない。
代表的な低金利通貨だけに、円売りリスクテーク余力は、まだ「道半ば」に過ぎない可能性すらありそう。