FX の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
「謎の米金利低下」の理由とは?
3月までの米金利急騰から一転、直近米金利は大きく低下している。この米金利低下については、28日FOMC終了後のパウエルFRB議長の記者会見でも話題に上った。
90日MAからのかい離率で見ると、3月までの米金利急騰は記録的な「上がり過ぎ」の可能性があった。このため、その反動に伴う金利低下が勢い余って最近は一転「下がり過ぎ」になっているということではないか。
吉田恒の為替デイリー
「一時的米ドル安」のシナリオ
28日のFOMCと前後して、米ドルは下落気味の展開となった。ただあくまで「一時的米ドル安」なら、経験的には52週MA前後までがせいぜいか。
52週MAが106円台で、足元の水準よりかなり離れている米ドル/円の場合の「一時的下落」幅は日米金利差の動向が目安になりそう。
吉田恒の為替デイリー
「FOMC大相場」の可能性を考える
6月FOMC後に為替相場は大きく動いた。ただ、6月は確かに顕著だったが、それ以外でも2021年はFOMCをきっかけに為替相場の値動き拡大が目立っている。
この基本的な背景は、米金融政策への関心の高まりだろう。その上で、米ドル/円以上にユーロ/米ドルの過敏な反応がこれまでは目立っていた。
吉田恒の為替デイリー
4通貨の中長期為替予想の考え方
豪ドル、NZドル、トルコリラ、ブラジルレアルの4通貨の対円相場について、1年以上といった中長期の予想を、おもに購買力平価と5年MAとの関係の分析から考察する。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は円の保ち合い、豪ドル/円は米ドル次第で下落の可能性
米ドル/円 日足週間予想レンジ:109.60~111.20メインストラテジー:レンジ取引&押し目買い・109円関門死守で基調維持・保ち...
吉田恒の為替ウイークリー
FOMC「タカ派」変わらない可能性あり!?
先週米ドル/円は一時109円割れ近くまで急落したものの、その後は110円半ばまで反発。米金利の急低下、反発に連れた展開が続いた。
今週は注目のFOMC。関係性の高い失業率の予想を参考にすると、予想より早く金融緩和見直しを進めるといった見通し、「タカ派」姿勢が変わっていない可能性もある。
吉田恒の為替デイリー
豪ドル安へのトレンド転換と今後の行方
豪ドル/米ドルは先週まで3週連続で52週MAを下回り、一時的ではなく、豪ドル安トレンドが展開している可能性が高くなっている。
豪ドル安トレンドが展開しているなら、経験的には52週MAを1割以上下回る可能性があるだけに、0.67米ドル割れを目指す豪ドル安が展開している可能性あり。
吉田恒の為替デイリー
対円以外で目立つ米国への資金回帰
米10年債利回りが一時1.2%割れとなるなど低下が続いた中でも、対円以外では米ドルの続伸が目立っている。
6月FOMCの後から米ドル買いが強まったが、このような米国への資金回帰は、米金融政策を巡る思惑などとは別に止まらなくなっている可能性がある。
吉田恒の為替デイリー
米金利で考える米ドル安の行方
米金利が大きく低下する中で、米ドル/円も19日一時109円割れ寸前まで急落。も19日一時109円割れ寸前まで急落。
米10年債利回りはすでに90日MAからのかい離率がマイナス20%以上に拡大、「下がり過ぎ」懸念が強くなっている。経験的にはさらに低下しても1.1%前後がせいぜいか。いずれにしても、米ドル/円下落リスクは、米金利の低下が目安になりそう。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は米ドル高が明暗を分け、豪ドル/円は底割れで下値トライが加速
米ドル/円 日足週間予想レンジ:108.60~110.60メインストラテジー:レンジ取引・米ドル全面高のため調整継続・保ち合いでも目...
吉田恒の為替ウイークリー
米金利で考える「一時的米ドル安」のシナリオ
米ドル/円は1月からの上昇トレンドラインを割り込み、下落リスクが試される状況が続いている。鍵を握るのは相関関係にある米金利か。
米金利は米10年債利回りの90日MAからのかい離率などを見ると、「下がり過ぎ」懸念が強くなってきた。リスクオンが続く中での米金利「下がり過ぎ」拡大には自ずと限度がありそう。
吉田恒の為替デイリー
クロス円下落拡大の背景と今後の焦点
6月以降、クロス円の下落が拡大、年初来高値からの最大下落率はユーロ/円や英ポンド/円が3%以上、豪ドル/円は5%以上となった。
これは、6月FOMC以降の米ドル全面高で、円より円以外の通貨の下落が大きくなったこと、そしてもう1つは、金利差から見た「上がり過ぎ」反動の影響と考えられる。
大橋ひろこのなるほど!わかる!初めてのFX
原油価格と通貨の関係
原油輸出量が大きな国は原油高によって利益が膨らむ~カナダの場合~
米ドル安=原油高、米ドル高=原油安から見る物価と通貨の関係
原油急落時には注意が必要
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円の下落リスクを考える
米ドル/円は先週にかけての急落で、1月からの上昇トレンドラインを割り込み、下落リスクが拡大した。
6月のFOMC以降、米ドル/円をうまく説明してきたのは日米2年債利回り差だった。今週のパウエルFRB議長の議会証言で金融緩和の見直しに慎重な受け止め方が広がったことで、米2年債利回りがさらに低下するなら、米ドル/円も続落のリスクあり。
吉田恒の為替デイリー
相次ぐ「タカ派サプライズ」の意味
6月FOMC以降、メキシコ、さらにニュージーランドなどで、予想より早い金融緩和の見直しといった「タカ派サプライズ」が目立ってきた。
米金融緩和の見直し局面では、「米金利上昇=米ドル高」が進むことで、米国以外の国々では対応が後手に回った場合、通貨安が高じ「通貨危機」に陥った苦い記憶もあった。それを回避するべく、全体的に金融緩和の見直しが早まる可能性にも注目。
吉田恒の為替デイリー
新興国通貨・南アランド下落の「理由」
南アフリカランドが反落してきた。南アフリカの政治不安などがきっかけのようだが、中長期的な「上がり過ぎ」懸念から、売り材料に過敏になっている可能性もありそう。
経験的には、南アランド「売り時」と言えそうな水準で推移しているだけに、何かの拍子に下落が加速しかねないリスクにも注意が必要ではないか。
吉田恒の為替デイリー
ユーロ安・米ドル高へトレンド転換の可能性
ユーロ/米ドルが先週まで2週連続で52週MAを下回った。このまま今月末にかけて「長く」52週MAを下回るようなら、経験的にはすでに一時的ではなく、ユーロ安・米ドル高トレンドへ転換している可能性が高まる。
対円に加えて、対ユーロでも米ドル高へトレンド転換した可能性が高まるなら、米金融政策の転換の影響などにより、全面的な米ドル高へのトレンド転換の可能性が注目されそう。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は米ドル高の紆余曲折局面、豪ドル/円は頭打ちの構造
米ドル/円 日足 週間予想レンジ:108.60~110.60メインストラテジー:レンジ取引・米ドル高のスピード調整継続・変動レンジの...
吉田恒の為替デイリー
「金利差無視の米ドル買い」の正体とは!?
7月以降、米金利低下でも米ドル高が続き、対円以外、対ユーロや対豪ドルでは金利差とのかい離が拡大した。これは、米金利低下でも米ドル買いが続いた影響ではないか。
米金融緩和見直しの可能性が浮上したことで、「コロナ・ショック」後に急拡大し、まだ残っていた「ドル・キャリー」取引の返済のために米ドル買い戻しが拡大した可能性に注目