金利 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
続・FOMCと米ドル高・円安の最終到達点
15日FOMCで公表された米政策金利の予想平均は、2022年末も2023年末も3.4%。これは、政策金利のFFレートが3.5%程度まで引き上げられるとの見方が基本となっている可能性を示している。
これを参考にすると、FFレートの影響を受ける米2年債利回りは3.5%程度までの上昇の見通しになる。米2年債利回りが4%以上に上昇しなければ、米ドル/円も140円に届くかは微妙。
吉田恒の為替デイリー
FOMCと米ドル高・円安の最終到達点
ここまでの米ドル高・円安は、基本的に米2年債利回り上昇と連動してきた。その米2年債利回りのサイクル・トップは、政策金利のFFレートのピークとほぼ重なるのが普通。
以上の関係を前提にすると、FFレート引き上げが3.5%以下にとどまるなら米ドル高・円安は140円に届かず、140円を超えるためには4%以上へのFFレート引き上げが必要になりそう。
金融テーマ解説
米金利と為替レートはどうなるのか?米家計の危うさと政策金利への影響
足元の米政策金利予想は落ち着きつつある
米国の家計動向:貯蓄減少と消費者ローン増加は不安な兆候
今後の見通し:利上げペースは数か月以内に鈍化の可能性も
吉田恒の為替デイリー
ECB利上げでユーロ安は終わるのか?
2021年から2022年にかけての大幅なユーロ安・米ドル高は、独米長期金利差ではほとんど説明できず、金融政策を反映する独米2年債利回り差の変化で正当化された可能性がある。
ただ独米の2年債利回りのボラティリティーには大きな差があった。ユーロ安・米ドル高トレンドへの影響は、基本的に米インフレ動向を受けたFRB利上げ見通し次第か。
吉田恒の為替デイリー
「怒涛の円安」が一段落する条件
「怒涛の円安」一段落の条件としては、短期的な米ドルの「上がり過ぎ」や米金利低下などが必要になりそう。逆に言えば、そのような条件が出てくるまでは、「怒涛の円安」は続く可能性もある。
このまま15日予定のFOMCまで米金利が大きく低下しないようなら、一気に135円まで米ドルの短期的な「上がり過ぎ」拡大に向かう可能性は十分ありそう。
吉田恒の為替デイリー
RBA利上げと豪ドル・トレードの注意点
7日のRBA会合では、0.25%か0.4%の利上げが予想されている。特に大幅利上げとなった場合、それを口実に短期的な豪ドル「上がり過ぎ」が一段と拡大、この間の高値更新に向かう可能性もありそう。
ただ豪ドルは中長期的にも高値警戒域に入っている可能性があるだけに、「高値づかみ」リスクを意識したトレードが必要ではないか。
吉田恒の為替デイリー
米金利の「6月アノマリー」
米金利には、6月以降の年央に、その年の天底を付ける習性がある。その代表例が、「グローバル・デフレ」がテーマとなった2003年の米金利低下の急反転だった。
最近にかけて「グローバル・インフレ」をテーマとした米金利上昇が続いているが、「アノマリー」通りに急反転に向かう可能性はあるか。米ドルへの影響からも注目。
吉田恒の為替デイリー
米ドル高再燃の理由と今後の行方
先週にかけて126円台まで反落した米ドルだったが、今週は130円の大台を回復するなど上昇再燃となった。米金利上昇再燃が主因か。
とくに金融政策を反映する米2年債利回りは、FFレート引き上げが2.5%未満にとどまるといった見方が強まらない限り、低下には自ずと限度がある。それを再確認したことが、今週に入ってからの「米金利上昇=米ドル高」再燃の最も大きな要因だったのではないか。
吉田恒の為替ウイークリー
6月の米ドル/円を予想する
5月FOMCを境に、「米金利急上昇=米ドル急騰」も一段落、先週にかけて「米金利低下=米ドル下落」が続いた。
6月半ばにFOMCが予定されているため、これまで織り込んできた米利上げ見通しを吟味することになる。その上で、「米金利低下=米ドル下落」が限られ、125円程度まででとどまるか、さらに125円を割り込んで下落リスク拡大となるかが当面の焦点。
吉田恒の為替デイリー
アベノミクス円安とFRB米ドル高の違い
2015年にかけて125円まで米ドル高・円安となった動きは、日本の金融政策を反映する日2年債利回りと高い相関性があった。その意味では、当時の円安はアベノミクスの主役だった「黒田緩和」がもたらした「アベノミクス円安」だった。
一方、今回の米ドル高・円安は、日2年債利回りとの関係性はなく、米金融政策を反映する米2年債利回り急上昇と連動したといった意味では「FRB米ドル高」と言えるだろう。
吉田恒の為替デイリー
ユーロ安・米ドル高は終わったのか?
ECB7月利上げ説などが広がる中で、ユーロは今週にかけて比較的大きく反発した。ユーロ安は1.03米ドルで終わったのか、飽くまで一時的な調整なのか。
それを見極める鍵は、米金利と米国株の動向ではないか。
吉田恒の為替ウイークリー
米ドル高「調整」と「終了」の見分け方
5月FOMCの後から米金利上昇が一段落する中で、米ドル高・円安も調整局面入りの様相に。
米ドル安が、飽くまでこの間の急過ぎた米ドル高の調整の範囲内なら125円程度までがせいぜいか。ただ米利上げ見通しが、FFレート引き上げは2.5%未満にとどまるといった具合に下方修正されるようなら、米ドル安リスク拡大の可能性にも要注意。
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万6500円~2万7500円
米国株の乱高下は底入れが近い証拠
上昇分吐き出しの急落は上げ過ぎの調整、S&P500は4,000ポイント以下が適正値
日米首脳会談に臨む岸田首相から気前のよい話がでる?
マーケットの羅針盤
FRBによる量的引き締めの手法とマーケットへの影響
毎週月曜21時から開催している「広木隆のMondayNightLive」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問に...
吉田恒の為替デイリー
FRBが「間違える」という可能性
2003年、「グローバル・デフレ」論が広がる中で大きく低下していた米金利は、6月FOMCをきっかけに、行き過ぎた悲観論の修正が本格化し、米金利は急反騰となった。
その時とは方向が反対だが、最近にかけてのFRBインフレ対策が「行き過ぎ」だったとなるようなら、金利や為替にも大きく影響する可能性があるだけに要注意。
吉田恒の為替デイリー
予め考える、米ドル高が終わる「条件」
記録的ペースで展開した米ドル高・円安が一服となった。一服にとどまらず、米ドル高終了となる「条件」を予め考えてみる。
米ドル/円の上昇が終了、下落への転換となる条件は、米金利の低下であり、その鍵を握るのは米インフレ動向を受けた米利上げ見通しということになるのではないか。
岡元兵八郎の米国株マスターへの道
米国株は6週連続下落、先週金曜日のラリーは今後の方向性を変えるのか
株価は長期金利との綱引き
先週金曜日のラリーはアノマリー的にポジティブ
決算発表の終盤戦は大手小売企業に注目
吉田恒の為替ウイークリー
「怒涛の円安」調整局面の可能性
前回も指摘したように、「怒涛の円安」は、「息切れ」の可能性が出てきたのではないか。
それは、この米ドル高・円安トレンドが終了したということではなく、この2ヶ月ほどほとんど見られなかった本格的な調整局面入りの可能性として注目。
そうであるなら、先週のような、米ドル高値圏での振れの激しい展開が、今週の場合、127~131円といったレンジ中心に展開するといった予想が基本か。