金利 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
FOMC「利上げ幅縮小」議論を考える
FRBの意向の非公式な代弁者といった意味の「FEDスポークスマン」、WSJ紙記者の記事以降、12月FOMCからの利上げ幅縮小との見方が基本になってきた。
最近にかけ、なお景気指標の急悪化は見られず、インフレ指標も「高止まり」が続く中で、11月FOMCで今後の利上げ幅縮小の見通しが確認されるか見極めたいところだ。
いま、注目のテーマ
【リスク分散になる債券投資の魅力とは】 ‐ 債券の種類
債券を発行する主体(発行体)は国や企業など様々あり、その信用力は格付けで比較できる
債券の種類によって償還までの利息の受け取り方は異なる
同じ債券でも発行通貨が円建てか外貨建てかでメリット、デメリットは大きく変わる
株式と債券両方の性質を持つ債券などもある
吉田恒の為替デイリー
介入当局が意識する米金利とポジション
米ドル/円はこれまで、基本的に米金利と連動してきた。このため米金利上昇局面では米ドル売り介入の効果は限られ、米金利低下局面では効果が大きくなりやすい。
日本の通貨当局でも、介入戦略を考える上で米金利の動向を意識している可能性がある。そしてもう1つ、米ドル買い・円売りへの偏りが大きくなってきた点にも注目している可能性がある。
吉田恒の為替デイリー
米ドル高・円安、155円ピークの可能性
10月21日、複数のFOMC関係者の発言などから、米国の政策金利であるFFレート引き上げの最終到達点は5%を大きく上回らないとの見通しとなってきた。
これを米金利と米ドル/円の関係に当てはめると、米ドル高・円安は155円前後で終わるといった見通しになる。
吉田恒の為替デイリー
150円に達した円安が一服する時
ついに米ドル高・円安は1990年以来32年ぶりの150円を記録した。日本の通貨当局の米ドル売り介入でも米ドル高を止められないといった見方も多い。
ただここまでの米ドル高は米金利上昇にリードされた面が強い。その意味では、米金利上昇が一服すると、米ドル高・円安も一服する可能性はあるだろう。
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万6200円~2万7600円
日本株は上値の重い展開を予想
重要イベントのヤマ場は米国のPPI、FOMC議事要旨~CPIの流れ
市場のボラティリティの高まりに要警戒
吉田恒の為替デイリー
ユーロ安と豪ドル安の「差」は何か?
9月FOMCの米利上げ見通し上方修正を受けて、対円では介入警戒感もあったことから、円以外の主要通貨、ユーロや豪ドルに対して米ドル買いが拡大した。
ただユーロ安は、今週に入りFOMC前の水準までほぼ戻した。一方豪ドルはなおFOMC前より豪ドル安となっている。両者の違いは金利差である程度説明できそうだ。
吉田恒の為替デイリー
「鳥の目」と「虫の目」で見る円安
遠巻きの「鳥の目」で見た米ドル高・円安は、循環的な限界圏に達しており、いつ終わってもおかしくない段階だろう。
より近づき、「虫の目」で見た米ドル高・円安は、インフレ対策の米利上げとの連動が基本。その意味ではいつ終わってもおかしくない米ドル高・円安が、ついに終わるのは米利上げ終了が目安になりそうだ。
13:03
ストックボイス
米国10年債の見通しから今後の金利・インフレの動向を考察
・10年実質金利は潜在成長率に沿った動きをしてきたが、2009年以降、量的緩和によって大きく下押しされた。量的引き締めは実質金...
吉田恒の為替デイリー
米マイナス成長は3期連続となるのか?
米7~9月GDP予想が下方修正されているようだ。仮に、マイナス成長となると、3四半期連続となり、リセッション入りの可能性が一段と注目されるだろう。
米ドル高・円安は、FRB大幅利上げ見通しが主因と考えられるが、リセッションの現実化はそんな見通し修正の鍵を握ることとなりそうだ。
吉田恒の為替デイリー
円とユーロの米金利との関係を再点検
米金利上昇が続く中でも、介入警戒の影響から対円で米ドルが「上げ渋る」結果、米金利との関係では米ドル「下がり過ぎ」懸念が目立ってきた。
一方、介入警戒がない分、円以外の通貨、対ユーロなどで順調に米ドル高値更新となっているように見えるが、実は金利差との関係からは米ドル「上がり過ぎ」気味になっている。
吉田恒の為替デイリー
日本の為替介入の「疑問」に答える【後編】
前編に続き、約四半世紀ぶりの円買い介入についての「疑問」に答える。
後編の今回は、そもそもなぜ、円安阻止介入は四半世紀近くもの間行われなかったのか、外貨売り介入資金が底をつき、円安を止められなくなるということはあり得るのか等の疑問に答える。
吉田恒の為替デイリー
FOMC後の米ドル/円のシナリオを考える
9月21日のFOMCで公表されたドット・チャートによると、FFレート見通しは2022年末4.4%、2023年末4.6%へ大幅に上方修正された。
このFFレート見通しを参考にすると、米2年債利回りは4.5%前後、そして米ドル/円は150円前後まで上昇する見通しとなる。
吉田恒の為替デイリー
米ドル売り介入の上限は外貨準備1割が目安か
9月13日CPI発表前後で大きく変わったのは米利上げ見通し。それは最近の場合、米ドル/円の見通し上方修正にも直結する。
米利上げ見通しの上方修正を通じ、1998年米ドル高・円安の値147円台更新の可能性が高まったことから、円安阻止介入へ一歩踏み出したということではないか。
吉田恒の為替デイリー
金利差という短期的米ドル買いの「障害」
ユーロ/米ドルなどに顕著だが、最近にかけて金利差と米ドル高のかい離が目立っている。
速やかに金利差が米ドル高を正当化できなければ、さらなる米ドル買いの「障害」になる可能性あるだろう。
ストラテジーレポート
円安加速の背景は欧州のエネルギー危機 米国株の重石にも
FRBのタカ派姿勢は長期金利の上昇要因ではなく、むしろ逆
足元ですでに起きている「欧州売り」は今後も加速していくだろう
「ドル1強」は米国株の上値を重くする要因に