チーフ・アナリスト 大槻奈那が、毎回、旬な金融市場のトピックについて解説します。市場の流れをいち早く把握し、味方につけたいあなたに、金融の「今」をお伝えします。
不定期更新
米リセッションは不可避か:経験則から判断するリセッション確率
米国のリセッション入りの可能性を巡り、さまざまな予想が飛び交っている。現在米エコノミストの予想リセッション入り確率の平均は40~50%となっており、強気の見方がやや優勢である。この見通...
米GDPは2四半期連続のマイナス:株価上昇でも景気見通しには慎重に
28日(現地)に発表された米第2四半期実質GDP成長率は、プラスを予想していた市場予想に反し前期比-0.9%(年率換算)となった(図表1)。家計の減速や企業の設備投資、個人の住宅投資の減少が...
日銀、金融政策維持:秋の動きに注目
政策維持を発表。極めて堅固な緩和姿勢を改めて示す
政策委員のコアCPI予想は、マイナス金利導入後初の2%超え
日本の独立独歩が際立つが、現状は実質金利等勘案すれば妥当
想定以上のドル高円安の可能性も
相次ぐ暗号資産業界の経営難報道。次の投資機会を探る
暗号資産業界に相次ぐ悪材料
暗号資産相場への影響
下落の主要因は別にある
今後の見通しと投資戦略:市場がリスクオンに向かうなら、新興市場よりも暗号資産
米FOMCは0.75%利上げを決定。注目集まる日銀の動き
大幅利上げ、FOMCメンバーは年内さらに1.75ポイントの利上げ示唆
利上げの背景:インフレへの強い不安・不満
足元の日本の金利動向
長期金利上昇の場合の影響度と日銀の注目点
米金利と為替レートはどうなるのか?米家計の危うさと政策金利への影響
足元の米政策金利予想は落ち着きつつある
米国の家計動向:貯蓄減少と消費者ローン増加は不安な兆候
今後の見通し:利上げペースは数か月以内に鈍化の可能性も
アナリストが強気になった業界と銘柄、今後の見通し
3月決算企業の説明会等も概ね終了し、アナリストの業績予想の修正も落ちついた。足元では、新型コロナやウクライナ問題について、若干ながら不透明感の低下がみられつつある。ところが、3月末か...
Weakest link:市場の早期警戒アラートの現状と今後の注目点
相場の行方をズバリ的中させることは難しい。しかし、長年の経験則の中で、下落時の“鉄則”は存在する。その1つが“weaklink(ウィークリンク、構造の脆弱な部分)”の先行である。過去のあら...
日本でも金利上昇リスクを注視
欧米中央銀行関係者による金融引き締め加速の発言が相次いでいる。21日(現地時間)、米パウエルFRB議長がIMFのパネル討論会で「5月の会合(注:5/3~4)では0.5ポイントが選択肢に入るだろう。...
逆イールドは不況の前触れか?「冷めた目」で注目したい
逆イールドが景気後退のシグナルになりうる背景
当面の見通し:逆イールドの発生確率は高いが…
今後の投資戦略:逆イールドが発生しても、その原因を冷静に見極めたい
深まるロシア・ウクライナの混迷:今後の3つのシナリオと市場への影響
<楽観シナリオ>早期に停戦協議成立。ロシアはウクライナから撤退
<メインシナリオ> 停戦協議が長引く。戦闘は徐々に激化するが、西側諸国の軍事関与はなく長期化
<リスクシナリオ>ロシアが極端な戦略を取り、西側諸国の関与が高まる
- 大槻 奈那
- ピクテ・ジャパン株式会社 シニアフェロー
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内外の金融機関、格付機関にて金融に関する調査研究に従事。Institutional Investors誌によるグローバル・アナリストランキングの銀行部門にて2014年第一位を始め上位。政府のデジタル臨時行政調査会、財政制度等審議会委員、規制改革推進会議議長、中小企業庁金融小委員会委員、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のアドバイザー等を勤める。日本経済新聞「十字路」、日経ヴェリタス「プロの羅針盤」、ロイター為替フォーラム等で連載。日経Think!エキスパート・コメンテーター、テレビ東京「モーニングサテライト」で解説。名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科教授 東京大学文学部卒、ロンドンビジネススクールMBA、一橋大学博士(経営学)
著書:
『本当にわかる債券と金利』(日本実業出版社)、
『1000円からできるお金のふやし方』 (ワニブックス)
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