ドル円 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
米ドル買い戦略へ急転換の可能性
ヘッジファンドなど投機筋の円ポジションが先週、約1年ぶりに売り越し(米ドル買い越し)に転換した。また、米ドルのポジションも、売り越しが今年初めのピークからほぼ半減してきた。
米金利急騰が続く中で、米ドル買い戦略への転換が進んでいる可能性がある。
吉田恒の為替デイリー
「止まらない米金利上昇」の考え方
米金利上昇が続いている。「金利は景気で決まる」といった意味で、代表的な米景気指標などとの関係を参考にすると、米10年債利回りは2%超へ一段の上昇に向かう可能性あり。
ただ短期的には、記録的な「上がり過ぎ」懸念拡大となっている。経験的には、FOMC終了後間もなく金利の行き過ぎは一巡するパターンがあるため、目先的に米金利上昇が一段落する可能性にも注目。
吉田恒の為替デイリー
米ドルは102円が大底だったのか?
米ドル/円は足元で106円程度の52週MAを3%程度、そして3週間続けて上回ってきた。経験的に、5%以上且つ1ヶ月以上といった具合に「大きく」、「長く」ブレークするかが、一時的な動きかトレンド転換を伴った継続的な動きかを見極める目安。
以上のように見ると、米ドル高・円安は一時的なら最終局面であり、そうではなくて新たな米ドル高・円安トレンドへ転換したか、重大岐路を迎えている可能性あり。
吉田恒の為替デイリー
円安トレンドへの転換の見極め方
米ドル/円が110円に近づいてきた。90日MA(移動平均線)との関係で見ると、小動きが続いた2017年以降で、90日MAを2%以上上回るこの動きは、小動きの終わりや米ドル一段高への変化の兆しとしても注目。
トレンド判定で参考になる52週MAとの関係からすると、111円までは一時的な米ドル反発、111円を上回るなら米ドル高・円安へのトレンド転換の可能性が高まりそう。
吉田恒の為替デイリー
「米金利本位制」の今後のシナリオ
米ドル/円など為替、そして金相場なども米金利との相関性が高くなっている。米金利のボラティリティーが高まり、注目が高くなっている影響が大きそうだ。
多くの相場が米金利次第といった「米金利本位制」がこの先も続くとして、その米金利は短期的に「上がり過ぎ」、ただ中長期的にはまだまだ「下がり過ぎ」修正の道半ばの可能性がありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
株より金利へ連動に変わった米ドル/円
「コロナ後」は米ドル安・円高と米国株高の高い相関関係が続いてきた。ところが、その関係は最近にかけて大きく崩れた。
株との関係が崩れて米ドル高・円安となった動きを説明できるのは米金利上昇だった。その米金利は、短期的に記録的な「上がり過ぎ」懸念が高くなっている。米ドル/円は「金利次第」が続くなら、「上がり過ぎ」修正の米金利低下に連れる可能性が高そうだ。
吉田恒の為替ウイークリー
米金利上昇クライマックスで米ドル高も一服!?
米金利上昇に連れるかたちで米ドルは先週、一時108円半ばまで一段高となった。ただ、米金利は「上がり過ぎ」懸念が強く、一旦低下に向かう可能性あり。
米ドル高・円安はテクニカルにおける重大分岐点を迎えている可能性あり。金利低下に向かったとして米ドル安となるのか?株価の動向も鍵になる可能性。
吉田恒の為替デイリー
米ドル買いの通貨選択の考え方
先週(3月1日週)は米ドル全面高で、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルなどは軒並みこの間の安値(米ドル高値)を更新してきた。これは米金利上昇などがきっかけになったものだが、根底にあるのは米ドル「売られ過ぎ」で、米ドル買いに反応しやすいということではないか。
米ドル買いに反応しやすい状況の中で、米ドル/円は少し特殊の可能性あり。米ドル買い材料とされる株安に対して円買い(米ドル売り)で反応することもこれまで少なくなかったため。米ドル買いに反応しやすい状況が続く中では、米ドル/円よりユーロ/米ドルなどの米ドル買い戦略が機能しやすいといった考え方もあるかもしれない。
吉田恒の為替デイリー
米雇用統計発表と米金利上昇の転換
米ドル/円の年初来高値更新が続いている。これは、基本的に米金利上昇に伴う金利差米ドル優位拡大と連動。
ただ、その米金利は短期的な「上がり過ぎ」懸念がきわめて強くなっており、その中でこの数ヶ月は、雇用統計発表から間もなく米金利はピークアウトしてきた。その意味では、「米金利上昇=米ドル高」が目先的な転換点を迎えている可能性は注目。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円は上限重大攻防なのか?
米ドル/円は、2017年以降、105~115円中心の年間10円程度の値幅にとどまる小動きが続いてきたが、その中では足元はまだレンジ下限に近い水準にある。
これを90日MAとの関係で見ると、足元で2%上回ってきた動きは、この間のレンジ上限ブレークを試す動きといえる。この観点では、米ドル高・円安が重大分岐点を迎えている可能性がある。
相場一点喜怒哀楽
米ドル/円はコロナショックで乱高下した値幅の中心まで回復
米ドル/円相場は円安方向を保ちながら、一目均衡表では雲を上抜け、遅行スパンが好転する強気局面入りとなっています。以下の図...
吉田恒の為替デイリー
「リスクオンの米ドル売り」変化の可能性
「コロナ後」は、リスクオフの米ドル買い、リスクオンの米ドル売りが一般化してきた。ただそれは、あくまで「コロナ・ショック」で発生した為替と金利差の大幅なかい離是正に伴う「一時的な現象」だった可能性がある。
「コロナ後」株高・米ドル安基調が続いた結果、米ドルは「売られ過ぎ」の可能性あり。その意味では「リスクオンの米ドル売り」はより行き詰まりやすくなっている可能性も。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は円売り加速、豪ドル/円は反落基調
米ドル/円 週間予想レンジ:105.50~108.00メインストラテジー:押し目買い・米ドル高の流れが強まる・受動的な円売り加速・米...
吉田恒の為替デイリー
続・米金利急騰で変わる為替、株との関係
米金利上昇を株価が嫌気するようになってきた。「イールドレシオ」で見ると、債券に対する株の優位は、「コロナ・ショック」前に戻るなど、株の相対的優位性後退の影響もありそう。
さらなる金利上昇なら、株安拡大も注目。為替への影響は、米金利上昇に伴う米ドル高の一方で、「株安・円高」といった影響も注目。
吉田恒の為替デイリー
FRB議長証言と米金利上昇の転換
米10年債利回りの上昇が続いてきたが、90日MAからのかい離率などで見ると短期的な「上がり過ぎ」懸念がかなり強くなっている。
この数ヶ月、「上がり過ぎ」修正は、雇用統計発表など注目イベント後に本格化するパターンが続いた。また、半期に1度のFRB議長の重要議会証言後、米金利は一方向に動きやすい。その意味では、23日からのFRB議長証言の後から、米金利が低下に転じる可能性に注目。
陳満咲杜流 FXプライスアクション
米ドル/円は押し目買いを維持、豪ドル/円は高値追いの展開
米ドル/円 週間予想レンジ:105.00~107.00メインストラテジー:押し目買い・モメンタム強まる・段階的な切り返し・米ドル全体...
吉田恒の為替ウイークリー
「米ドル高」一服の背景と今後のシナリオ
先週の米ドル/円は一時106円を上回ったものの、その後は米金利上昇が続く中、上値重い展開となった。これは、金利上昇が悪材料となり、米国株の上値も重くなったことが一因か。
対豪ドルなどでは米ドル安値更新となり、これも対円での米ドル高にとって足かせとなった可能性。豪ドル高・米ドル安の背景には、コモディティー相場上昇の影響がありそうだが、コモディティー相場も短期的な「上がり過ぎ」懸念が強くなっている。
吉田恒の為替デイリー
米金利急騰で変わる為替、株との関係
米10年債利回りが一時1.3%以上に急騰、米ドル高を後押しした。過去の米景気との関係からすると、米10年債利回りは2%以上へと一段の上昇に向かう方向性。しかしながら、短期的には「上がり過ぎ」懸念も強く、一気に1.4%突破するのも困難か。
米金利(債券利回り)上昇により、イールドで比較した場合、2020年3月のコロナ・ショック後から続いてきた債券に対する株式の優位性がほぼ終了した。それが株買いの変化につながる可能性に注目。