ドル円 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円下落の理由とその「目途」
米ドル/円は3月末にかけての急騰から、4月に入ってから反落が目立ってきた。これは、相関性の高い米金利が「上がり過ぎ」の反動で低下した影響が大きいだろう。
ただ52週MAとの関係などからすると、米ドル/円は上昇トレンドが展開しており、下落は一時的な可能性が高い。米ドル/円の下落が「一時的」なら、基本的には米金利低下次第で、106円前後までがせいぜいか。
吉田恒の為替ウイークリー
「米金利低下=米ドル安」継続で108円割れも!?
先週の米ドル/円は米金利低下に連れて続落した。注目されるのは、米景気「絶好調」でも米金利低下が広がったことだが、「上がり過ぎ」の反動の影響が大きいだろう。
「上がり過ぎ」反動の米金利低下はまだ続く可能性あり。その影響で米ドル/円も続落リスクあり。米国株も徐々に「上がり過ぎ」の兆しが出てきた点は注目か。
吉田恒の為替デイリー
米金利上昇再燃は秋以降になる!?
米金利の行き過ぎた動きの修正はどのようなシナリオになるか、過去のケースから考えてみた。まずは、「上がり過ぎ」反動で90日MAまで金利低下の可能性あり。
行き過ぎた動きの反動は、1)トレンド転換と2)あくまで一時的なトレンドへの逆行に大別されたが、後者の場合でも改めて高安値を更新したのは半年以上も先だった。
以上から、米10年債利回りが3月末高値を更新、上昇再燃となるのは秋以降の可能性も !?
吉田恒の為替デイリー
続・米景気「絶好調」でも米ドル反落の理由
15日は、米3月小売売上高など大幅に改善する結果が相次いだが、米金利はむしろ比較的大きく低下し、それに連れる形で米ドル/円も続落した。
2021年に入り102円台から110円まで反発した動きは、連動の対象をそれまでの株から金利に変えたものでもあった。そしてその金利は、空前の「上がり過ぎ」の反動から低下しやすい状況が続いている。
吉田恒の為替デイリー
続・米ドル/円「一時的下落」の考え方
今週に入り米ドル/円は一時109円割れとなるなど反落が目立っている。ただ先週にかけ、52週MAを7週連続で上回った。経験的に、この動きは米ドル/円が継続的な上昇、つまり上昇トレンドが展開している可能性を示すものだ。
トレンドと逆行する「一時的下落」は、経験的には足元106円の52週MA前後までがせいぜい。とは言っても、106円まで続落するか、その手前で止まるかは、最近相関性の高い米金利の動き次第か。
吉田恒の為替デイリー
為替を決める米金利に「変化」の兆し
急ピッチの上昇から、短期的な「上がり過ぎ」が懸念される米金利だが、この数ヶ月は注目イベントである月初の米雇用統計発表前後にピークアウトするものの、物価統計発表が集中する中旬には早速高値を更新するパターンが続いた。
しかし、最近にかけてそのパターンに変化の兆しもある。米ドル/円など為替は米金利との連動性が高い状況が続いているだけに、米金利が一段と低下するかは注目。
吉田恒の為替デイリー
米景気「絶好調」でも米ドル反落の理由
3月の米景気指標は、雇用統計やISM景況指数など軒並み予想を大きく上回る改善となっているが、米金利は低下し、それに連れる形で米ドルも反落となっている。
米景気が絶好調でも、米金利低下=米ドル反落となったことを説明できそうなのは、移動平均線からのかい離率などが示していた空前の米金利の「上がり過ぎ」ということではないか。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円「一時的下落」の考え方
米ドル/円は先週まで6週連続で52週MAを上回った。このように「長く」52週MAを上回る動きは、経験的には継続的な上昇トレンドが展開している可能性が高い。
その意味では、今週に入ってからの米ドル/円反落は「一時的下落」の可能性。経験則からすると、「一時的下落」は足元では106円前後までがせいぜい。
米景気の急回復で、米金利は中期的に一段の上昇といった見通しに。そんな米金利上昇見通しの上方修正が、米ドル/円反落を限定的にするか!?
吉田恒の為替デイリー
為替の行方で何に注目すべきなのか?
2020年3月の「コロナ・ショック」以降の為替は米ドル安・米国株高といった株との逆相関を基本として展開してきたが、最近にかけて米ドル高が広がる中では金利差との連動性が高くなっている。
その金利の主役、米金利は短期的に「上がり過ぎ」懸念が強くなっている。「為替は金利次第」なら、目先的には「米金利上昇=米ドル高」より、「上がり過ぎ」修正の「米金利低下=米ドル下落」余地が大きい可能性がありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
米金利が3%まで上昇する可能性
米実質金利と高い相関関係のあるISM製造業景況指数が先週の発表で大きく改善した。これまでの関係からすると、米実質金利は2%以上に上昇する可能性がある。
これを名目の米10年債利回りに換算すると、足元の1.7%までの上昇から、さらに中期的には3%以上へ上昇してもおかしくない見通しとなるだけに、為替や株への影響も注目される。
吉田恒の為替デイリー
円安とユーロ安、豪ドル安との「差」
米金利上昇に伴う米ドル高相場が展開しているが、対円での米ドル最大上昇率が8%以上となっているのに対し、ユーロや豪ドルに対するそれは5~6%程度にとどまっている。
対円に比べて、ユーロ、豪ドルに対する米ドル高が出遅れた形ともいえるが、逆に今後も米ドル高が続くなら、ユーロや豪ドルに対する米ドル上昇余地は対円以上に大きくなるかもしれない。
吉田恒の為替デイリー
米ドル高・円安加速「その後」を考える
米ドル/円が一段高となっているが、これはそれまで長く続いた小動きの反動の影響も大きいのではないか。
過去の似たケースを参考にすると、米ドル/円の上昇はそろそろ一服するものの、5~6月にかけては米ドル高・円安を試す動きが続く可能性がありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
続・なぜ米ドル高・円安へ大きく動き出したのか?
米ドル買いが、3月末に向けて急拡大したという点では、最近話題の米投資会社関連の巨額損失との関連も注目される。
「コロナ後」トレードでの成功例の1つに米ドル売り運用、「ドル・キャリー」もあっただろう。巨額損失穴埋めで、四半期末の3月末が近付く中、ドル・キャリーの利益確定といった米ドル買い戻しが急増した可能性はあったかもしれない。
吉田恒の為替デイリー
なぜ米ドル高・円安へ大きく動き出したのか?
長く小動きが続いてきた米ドル/円だったが、最近にかけて米ドル高・円安へ大きく動き始めている。急に大相場に変わったきっかけは、小動きの反動といったテクニカル要因が大きかっただろう。
ここまでの米ドル高・円安は、米金利上昇がリード役となってきた。その米金利には短期と中長期で「異なる2つの顔」がある。米ドル/円の行方を考える上での手掛かりになりそうだ。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円のトレンド「復活」の可能性
米ドル/円は、2017年以降小動きが続いてきたが、これは基本的に52週MA±5%レンジ内の動きでもあった。最近の米ドル高・円安で、そんな小動きからの脱却を試す動きになってきた。
米ドル/円の継続的な動き、「トレンド」は基本的に一方向へ2年以上、2割以上の動きになる。4年ぶりに、米ドル/円にそんなトレンドが復活するか、注目されるところとなってきた。
吉田恒の為替デイリー
なぜ米ドルは全面高再燃となったか?
先週米金利は急上昇一服となったが、米ドルは週末にかけ軒並み最高値更新となった。
ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルは、この間金利差米ドル優位への反応が鈍かったが、そのかい離を先週一気に埋めてきた形。米金利上昇が長期化する中で、米ドル買いが「あぶり出される」ようになった。
吉田恒の為替デイリー
「激変」した為替と株、金利との関係
2020年3月の「コロナ・ショック」一段落後、為替は株高・米ドル安といった具合に、株価が主な関数になってきたが、それが最近は金利差に変わってきた。
「コロナ後」の為替の関数が株から金利に変わったことで、為替の行方もこれまで以上に米金利の見極めが重要になっている。
吉田恒の為替デイリー
米金利と米ドルの「反落」シナリオ
米金利は急騰が一服、今週は低下が目立っている。これは、短期的な「上がり過ぎ」修正で、テクニカルには米10年債利回りは1.2%程度まで低下する可能性もある。
米ドル/円はそんな米金利と高い相関関係が続いている。その関係を参考にすると、米10年債利回りが1.2%に向かうなら、米ドル/円は106円に向かう見通しになる。
吉田恒の為替ウイークリー
FOMC後の米金利急騰の「理由」と今後の行方
先週の米ドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)後の米金利上昇の加速などの影響で、109円近辺での高止まりが続いた。最近の米ドル/円は滅多にないほど「米金利次第」となっている。
FOMC後の米金利上昇の加速は、コロナ後のある規制緩和措置終了を受けた米国債売り急拡大といった需給悪化への警戒が主因か。
ただ米金利は、短期的には空前の「上がり過ぎ」が続く。経験的には、「上がり過ぎ」の修正はFOMC後に本格化することがあるため、今週の動きに注目。