金融テーマ解説の記事一覧

チーフ・アナリスト 大槻奈那が、毎回、旬な金融市場のトピックについて解説します。市場の流れをいち早く把握し、味方につけたいあなたに、金融の「今」をお伝えします。

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金融テーマ解説
2019年展望:資金の流れが変わり、日本は消去法で選ばれる
・19年は過剰流動性の巻き戻しの年になりそう。企業収益は悪くないが、資金逆流でリスクマネーが逃げ足を早め、資産価格が下落。金融以外でも、米中貿易摩擦や財政問題等長引きそうな要因が多い...
仮想通貨市場に復活はあるのか?
・仮想通貨市場の下げが引き続き厳しい。米でのETF承認延期や、世界的なリスクオフムードに引きずられており、VIX指数の上昇とともに足元でも極めて軟調に推移。・最近のマネロン問題も微妙な影...
米「逆イールド」で市場動揺も、持ち直しの可能性
・先週末、米5年国債と2年国債の利回り差が逆転、ベンチマークとなる10年債と2年債の利回り格差も11.9bpまで縮小。これを受け、今週週明けの株式市場が暴落した。・18-19日のFOMCでは再利上げの...
米銀はそろそろ売り時
・28日のパウエル発言で米金利上昇の期待が剥落。12月の利上げはほぼ確実だが、市場の来年の利上げ予想は、従来の2~3回から、1~2回へとスローダウンした。・国債利回りは、銀行の利益をさほど...
銀行決算後の下落は「買い」か
・銀行決算が出揃った。通期計画利益に対する進捗率は、ほぼ全行が50%以上と無難な内容。特に大手行は、前上期に不調だった手数料の巻き返しや、大口先を含む引当金の戻入益等で全行増益と順調...
イタリア動乱再び:鎮静後も続く火種。欧州投資は慎重に
●15日、イタリア政府が19年度予算案を承認、欧州委員会に提出した。今後1週間でEUの規則に沿っているかどうかが審査される。イタリア国債利回りはわずかに改善したものの回復は弱い。●EUルー...
米国の金利上昇の影響度と今後の注意点
・米長期金利上昇を主因に株価が暴落した。確かに、世界の債務は前回の危機から5割、6,650兆円増加。伸び率はGDP成長のペースを大きく上回る。金利上昇の持つ意味は、危機時より遥かに深刻。・...
来年の米利上げ回数は、2~3回:米政策金利の上限が一層鮮明に
●現地時間9/26、米FOMC(連邦公開市場委員会)で市場予想通り0.25%利上げが決定した。注目の21年の利上げ回数は「ゼロ」とされ、再来年度で利上げは打ち止めとの見通しが示された。●来年の利...
仮想通貨市場動向:Zaifのハッキング後も価格は堅調。リップルは急上昇
●9/20、仮想通貨交換業者Zaifが不正アクセスを受け、約67億円の仮想通貨が流出したと発表した。6月に発生した韓国での2件のハッキング事件以来、3か月ぶりの被害となった。●しかし、仮想通貨...
仮想通貨市場動向:フェイクニュースで大幅下落も、新興国からの資金流入と商品拡大期待で復調へ
●昨日、近時安定的に上昇していたビットコイン等の仮想通貨市場が急落した。背景は、ゴールドマンサックスが関連事業の検討を止めるとのフェイクニュースと大口の売りとみられる。●こうした動...
劣後債の魅力とリスク:複雑さが難点。一方、安定的な高利回りが魅力。
投資歴が相当長い人でも、恐らく「劣後債」に投資したことがある人は少ないと思います。地味な債券の中でも、少し特殊な「劣後債」はなじみが薄い投資商品です。しかし、株式とは違う魅力もあり...
中国に金融不安はありうるか 政府主導で当面回避。しかし、中長期的なリスクは蓄積
●中国の民間債務総額は、GDPより先に、2021年頃までに世界第一になる可能性。過去5年間の債務の伸び率は、景気行き過ぎの反動で苦境に立たされているアルゼンチン、トルコに次ぐ第三位。●一方...
ビットコイン急騰:GSトップ交代、G20の規制提案等が後押し
●17日からビットコインおよびその他の仮想通貨の価格が急上昇している。特段大きなイベントがあったわけではないが、様々な小さなニュースが複合的に作用していると思われる。●特に注目されて...
米国:イールド・ギャップ(長短金利差)縮小が加速。それでも米銀セクターを選好
●米国のイールド・ギャップ(長短金利差)の縮小が加速している。今週金曜日の雇用統計では、09年以来の強い時給上昇が予想されており、短期金利の上昇で、ギャップはさらに縮小しそう。●イー...
「日経平均3万円への道」アップデート:リスクはどこまで顕在化するか
●3月に日経平均3万円達成に向けてのリスク要因を整理した。その時点では、円高などによるセンチメントの悪化が懸念されたが、足元では世界経済には不確実性が高まっている。●現在市場で懸念さ...
銀行株急落:「落ちてくるナイフ」はつかめるか
●今週、銀行株が急落、年初来安値を更新している。最大の要因は金利の低下である。加えて、シェアハウス融資問題やカードローン保証の引当金、新興国リスク等も売り材料になっている。●銀行株...
仮想通貨に関する個人投資家サーベイ実施:投資家層は拡大、課題はセキュリティ
●マネックス証券は、5月28日から6月4日にかけて仮想通貨に関するグローバル/国内個人投資家サーベイを実施、532名から回答を得た。●仮想通貨の認知度や投資経験者は昨年から大幅に増加した。...
仮想通貨3か月ぶりの暴落:韓国で大規模ハッキングと今後の見通し
●日本時間10日昼、韓国の仮想通貨交換業者Coinrailでハッキングが確認、PundiX等マイナーな仮想通貨が盗難されたと報じられた。ビットコインは11日現在前日比12%下落している。●今回の事件発...
南欧問題:政局やや落ち着きでも、イタリアのリスクには暫く注意
●イタリアではポピュリストの「5つ星」と「同盟」が連立政権成立へ。一方スペインは汚職問題を抱えるラホイ首相の不信任決議が現地時間6/1の可決に向かっている。●イタリアは、先週来の市場の...
新興国リスク:邦銀も一部で海外に慎重化。今後の資金の流れに注意
●新興国リスクは、経常収支や外貨準備の改善から、過去よりはマシとの見方もある。しかし、09年以降の世界的な金融緩和で、新興国の債務残高は絶対額でもGDP比でも過去最大となっている。●世...