金融テーマ解説の記事一覧

チーフ・アナリスト 大槻奈那が、毎回、旬な金融市場のトピックについて解説します。市場の流れをいち早く把握し、味方につけたいあなたに、金融の「今」をお伝えします。

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金融テーマ解説
銀行18/3期決算発表開始:そろそろメガバンクに強気に
●来週メガバンクの18/3期決算が発表される。終了した18/3期はほぼ会社計画通りの前期比微減益と予想され、19/3期も殆ど全行で微減益の可能性大だが、いくつか注目すべき点も。●特に、1)貸出...
米金利上昇でも株価が弱いのはなぜか。~日米銀行株の行方
●米10年国債利回りが4年ぶりに3%台に乗せた。銀行収益への影響が大きい短期金利も急上昇、リーマン前の2008年8月以来の水準となっている。●その割に、このところ米銀株は弱い。過去に比べて金...
日本の財政はどの程度厳しいのか:現状、将来、金融市場への影響に関する6つの疑問
●4/12、政府が基礎的財政収支(PB)の黒字化目標を2020年から3~6年後に先送りする方針であると報じられた。これを受け、今後、日本の財政状況を懸念する声が徐々に高まる可能性がある。●今回...
米ドルLiborの上昇―今後の見通しと企業への影響
●米ドルLiborの上昇が続く。3/29時点で2.3%と、リーマンショック後最高。米政府の財政拡大に伴う短期国債増発や、日・欧の金融機関の米国拠点での短期資金調達等の影響とみられる。●これは昨...
米中貿易摩擦の行方と金融業界への影響
●米中の貿易問題に関し、ムニューシン米財務長官と劉鶴経済政策担当副首相が対話、不均衡是正に向けた話し合いが本格化しつつある。●これらの高官の対話から、中米がお互い問答無用の高関税を...
米市場金利上昇:新興国への警戒感を高める必要
●3月20-21日のFOMCでは市場予想通り0.25%の利上げ、年内3回の利上げ予想も据え置き。しかし、4回以上の利上げを予想するメンバーは増加し、市場でもLiborの上昇が続いている。●一方、世界の...
日経平均3万円への道-マクロ金融環境の再検証
●2月以降のマクロ金融環境には弊社の想定外の動きがみられる。●米国の金利急上昇、これに対する為替の感応度の異変、国内銀行の貸出態度硬化、これらを受けた個人のセンチメントの後退等であ...
「金融危機」ではない :財務が堅固な銀行はリバウンドもしやすい
●週末のNY市場以降、世界の株価下落が続いている。「金融危機」を彷彿とさせるが、これまでの金融危機で見られたような銀行等のクレジット市場の反応は殆どみられない。●銀行株も市場平均並み...
ECBの金融政策:"出口"へのハードルは案外高い
●先週ECBは政策維持を決定。それでも、欧州の消費者心理は良好で成長率が高いことなどから、資産購入終了の前倒しや利上げへの期待は高く、ユーロ高が続いている。●しかし、金融システムの回...
17年3Q決算の見通し:邦銀株投資の好機
- 今週は邦銀の3Q決算発表が集中。サプライズは見込めないものの、既に、2Qまでの会社計画達成率が高く、通期計画に対する達成率が8割を超える銀行が多いだろう。-今年の銀行業界は、ポジティ...
米銀大手行の2017年通期決算と当面の見通し:引き続き強気スタンス
●米国の大手銀行の決算が出揃った。税制改革により3兆円に上る繰延税金関連の一時費用やボラティリティの低下でトレーディングが低調。与信費用も3Qは個人向け、4Qは大口先が増加した。しかし...
活発化するICO発行の価値と効果
●昨年のICO(InitialCoinOffering)による資金調達額は4,000億円超。今年も既に300社が計画を発表。1/9には、伝統のある米コダック社のICO発表が市場を沸かせ、株価は2倍超に上昇。●ICO後の株...
2018年の展望:金融環境は良好。来年後半に金利は上昇
●来年の金融環境は近時稀にみるものになるだろう。日米欧の3地域で唯一現在の金融緩和をほぼ維持するとみられる。過去もこのような環境下では、90年代の金融危機時を除き、好景気が持続した。...
国際金融規制、最終合意:長年の規制強化の流れに終止符
●12月8日、国際金融規制を統括するBISが「危機後の規制改革の最終化」に関する文書を発表。銀行資本計算の「分母」に当たるリスクアセットの計算方法の変更等を提示。●最大の注目点は、大手行...
「日経平均3万円」への道:行く手を阻むリスク要因を検証
10月末から11月初頭の急上昇ののち、日本の株価は不安定な動きが続いている。マネックス証券では、今後企業収益等から日経平均株価は3万円に向かっていくと考えている。ただ、企業収益の拡大時...
米銀大手各行の3Q決算概要と当面の見通し
●米国の大手銀行の決算が出揃った。訴訟を抱えるウェルズ・ファーゴを除き増益。総じて債券トレーディングが低調だったものの、貸出は順調に2%前後伸びており、投資銀行業務も好調。●金利の...
出遅れの邦銀株に一筋の光明
●株式市場が好調な中、銀行株は精彩を欠く。利鞘の低下が続き、今期の収益は、減益か、せいぜい横ばいと予想されていることが主因。●他方、本日発表の7-9月の貸出の伸び率は名目GDP成長を上回...
スペイン・カタルーニャ"独立"問題の今後のシナリオ
●カタルーニャ自治州の住民投票は、独立派が圧勝。一方、スペイン政府はこれを違憲として退けている。この混乱がユーロ、株、債券全ての上値を抑えている。●独立は金融面で問題山積で、スペイ...
高配当・邦銀大手行の見通し
●邦銀大手行の株価は低位圏での推移が続いている。地政学リスクの高まりと金利低迷で、なかなか上昇のきっかけはみえにくい。●一方、配当利回りは3~4%台後半と他業界に比べても高い。銀行は...
米国の住宅は"バブル"か
― 8/29に発表された6月のケース・シラー住宅指数は、前年同期比+5.7%と3年ぶりの大幅上昇となり、過去最高水準に近づいている。需給の逼迫や、低金利が価格上昇を後押ししている。― そんな...