吉田恒の為替デイリー FOMC後の株安とユーロ安の可能性
16日FOMC後に米国株は反落。最近のFOMC後のパターンが続くようなら、しばらく米国株は続落する可能性がある。 為替相場では、米国株とユーロ/米ドルなどの高い相関関係が最近にかけて続いてきた。この関係がまだ続くなら、米国株の下落はユーロ/米ドルなどの下落をもたらしそう。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 為替も注目、「FOMC後の株反落パターン」
「コロナ・ショック」以降のFOMCでは、FOMC終了後に株価が反落に向かう傾向が続いてきた。 そんな株価、とくにNYダウなど米国株と、ユーロ/米ドルなどドルストレートは、「コロナ・ショック」一段落以降、高い相関関係が続いてきただけに、為替相場の行方を考える上でも、FOMC後の株価の動きは注目。
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吉田恒の為替デイリー 資源国通貨・豪ドルの反落リスク
代表的な資源国通貨である豪ドルと、資源価格などの総合指標であるCRB指数のかい離が目立ってきた。 資源価格の下落傾向が続くようなら、それとのかい離を修正する形で豪ドルが反落するリスクは要注意だろう。
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吉田恒の為替ウイークリー ユーロ/米ドルなど為替は米国株安が鍵
先週、米ドル/円は小動きだったが、ユーロ/米ドルは一時1.18米ドル割れと反落した。順相関の関係が続いている米国株が急落したことに連れた面が大きかっただろう。 米国株はナスダック指数がこの間の高値から10%下落するなどなお不安定な状況。FOMCを前後して、米国株安の流れがどうなるかが、為替相場の行方でも最大の焦点となりそう。
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吉田恒の為替デイリー 「警戒域」に近付いたメキシコペソ買い
メキシコペソ/円が5円前後まで上昇、90日MAからのかい離率はプラス5%近くに拡大してきた。 経験的には、歴史的リスクオンが展開するとか、大幅な円安が展開するといったことがなければ、さらなるメキシコペソ買いは警戒が必要な段階に入ってきた可能性あり。
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吉田恒の為替デイリー 英ポンド「大幅下落リスク」の可能性
「合意なきEU離脱」懸念再燃などをきっかけに、英ポンド急落が再燃している。 英ポンド/円は金利差から見ると「上がり過ぎ」。またポジションも英ポンド売り余力がたっぷりありそう。売り材料が続くようなら、英ポンドは「大幅下落リスク」要注意か。
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吉田恒の為替デイリー ECBユーロ高けん制の裏事情
ECBが「ユーロ高けん制」発言を行ったが、「行き過ぎたユーロ高」が問題になりそうなのは1.3米ドル以上であり、足元ではその懸念はほとんどないだろう。 「ユーロ高けん制」の真意は、ユーロ高が物価を押し下げることへの懸念。このため本日のECB会合でインフレ見通しを下方修正する可能性がある。
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吉田恒の為替デイリー 株安局面での為替相場のシナリオ
米国株の下落が広がってきた。短期的な「上がり過ぎ」修正という意味で類似していた6月のケースは最大10%程度の下落であった。 その6月の株安局面では、米ドル/円下落、ドルストレートも下落となった。かりにNYダウが今回も10%程度下落するなら、相関関係の高いユーロ/米ドルは1.15米ドル程度まで下落する見通しになる。
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吉田恒の為替デイリー 米大統領選挙の勝敗を決めてきた株価
過去の米大統領選挙で政権与党交代となったケースでは、選挙前に「××ショック」で株価低迷が続いていた。その意味では、株価は政権与党にとって「成績表」だった。 「コロナ・ショック」後の株価急回復がこのまま続けば、トランプ再選の可能性が高い。先週後半からの株価急落の行方は、11月大統領選挙の勝敗を左右する可能性あり。
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吉田恒の為替ウイークリー 米ドル高・株安は一時的か、それとも?
先週は米ドル反発の展開となった。これは、一本調子で展開した米ドル安が一息ついたことに伴う、ポジション調整の一時的な動きなのか。 鍵は米国など株価か。この間の米ドル安は米株高と高い相関関係となってきた。その米国株が先週後半急落。米国株の行方が、為替においても手掛かりになりそう。
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吉田恒の為替デイリー 豪ドルの対米ドル、対円の「下値」メド
豪ドル/米ドルは先週高値更新の後に反落した。この間の豪ドル/米ドル上昇は株高と高い相関関係が続いてきただけに、反落のメドはどこまで株安になるかが鍵か。 NYダウが6月のように1割程度下がるなら、豪ドル/米ドルも0.7米ドルを大きく下回る可能性あり。その場合、豪ドル/円も75円を割り込む可能性あり。
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吉田恒の為替デイリー 株急落の理由と為替への影響
3日に米国株は急落したが、NYダウなどは短期的な「上がり過ぎ」の反動の可能性が高いだろう。 ナスダック指数の下落率はそんなNYダウの下落率を大きく上回ったが、そもそもNYダウに対する割高感がITバブルのピークに急接近するほど強まっていた影響だろう。 この数ヶ月株高・米ドル安が続いてきたことを考えると、株安の中では為替は基本的に米ドル高になりそうだ。
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吉田恒の為替デイリー ユーロ/米ドルの行方は米国株で決まる!?
2年4ヶ月ぶりに1.2米ドルの大台まで上昇したユーロだが、「買われ過ぎ」懸念も強まっている。 ただこの間のユーロ/米ドル上昇は、米国など株高との連動性が強かった。これは「米ドル・キャリー」取引の影響ではないか。そうであれば、この先のユーロ/米ドルの行方は、基本的には米国など株価次第ではないか。
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吉田恒の為替デイリー 英ポンドの投資戦略を考える
英ポンドは、「コロナ後」に豪ドルには及ばないものの、ユーロを大きく上回る上昇となった。米ドル売りの対価として、英ポンド買い余地を探る動きは続きそう。 英ポンド買いにとってポジティブ要因は、まだ「買われ過ぎ」懸念がないということ。一方でとくに日英金利差と比較すると、金利差からかい離した英ポンド高の懸念あり。
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吉田恒の為替デイリー 止まらない豪ドル高の「目標」と「死角」
豪ドル高が止まらない。過去の52週MAとの関係を参考にすると、この先さらに0.75米ドルを超えていく可能性は高そうだが、0.8米ドルを超えるのは簡単ではなさそう。 4月末以降の豪ドル高は、CRB指数と高い相関関係が続いてきた。そのCRB指数は、短期的な「上がり過ぎ」懸念が強まっており、その反動が入ることが豪ドルの反落リスクか。
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吉田恒の為替ウイークリー 9月の為替を予想する
米ドル/円は先週金曜日、「安倍ショック」をきっかけに円高へ急転換。その後は、前日のFRB新方針を受けたリスクオンの米ドル全面安に後押しされた形で105円台前半まで下落した。 株高は、短期的な行き過ぎ観、金利上昇受けた相対的な優位性の低下などから、比較的早く行き詰る可能性も。ただ似たような構図で株安へ転換した6月に、米ドル安・円高となった。米ドル/円は当面下落リスク要注意か。
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吉田恒の為替デイリー 「安倍ショック」、為替・株への影響は?
安倍政権終了の金融市場への影響を考える上で、「長期政権」終了後として、中曽根政権、小泉政権終了後の影響を振り返ってみた。 この2つのケースに共通したのは、長期政権後の後継政権は1年程度の「短命」に終わったということ。そして株バブル崩壊の1~2年前のタイミングだったということ。 これを参考にすると、「ポスト安倍」政権は2022年までに崩壊し、その中で世界的な株バブル崩壊が起こる可能性は要注意かもしれない。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 一段と6月に似てきた金利・株・為替の関係
パウエルFRB議長のジャクソンホール発言を受けて、米金利は今年6月中旬以来の水準まで上昇した。これを受けて、米国株/米国債のイールドレシオは6月上旬以来の水準まで低下してきた。 6月はイールドレシオが低下した後から、NYダウは1割の下落に向かった。その中で米ドル/円も上昇から下落へ急転換した。以上のように見ると、今回も米金利上昇が米国株にどう影響するかが、為替の行方を考える上でも鍵になるのではないか。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 米ドル/円の「ジャクソンホール大相場」
ジャクソンホール会議でFRB議長が講演する日の米ドル/円の値幅は、過去5年の平均が1円を僅かながら上回るといった具合に拡大する傾向があった。 本日もそのパターンが機能するなら、下落方向なら105円割れ、上昇方向なら107円乗せもあるといった計算になる。
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吉田恒の為替デイリー 高値警戒域に接近してきた新興国通貨
メキシコペソ、南アフリカランドといった新興国通貨の対円相場がじりじりと上昇、90日MAからのかい離率は3%前後に拡大してきた。 経験的に同かい離率が5%以上に拡大すると短期的な「上がり過ぎ」懸念が高まってくる。足元で計算すると、メキシコペソ/円は5円前後、南アフリカランド/円は6.5円前後から高値警戒が高まる見通し。
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