米ドル/円は続落の見通し 週間予想レンジ:141.00~144.00

先週(8月19日週)は反落、ベアトレンドへ復帰

先週の米ドル/円は反落し、148円の節目を戻り切れず、144円に迫った。途中スピード調整が終了し、ベアトレンドへの復帰を示唆。米ドル安/円高のトレンドを再確認することとなった。

今週(8月26日週)の米ドル/円は続落、安値更新を試すか

国際投機筋の総計では円買いに転換した。米ドル全体(ドル指数)の2023年以来となる安値更新を受け、米ドル安/円高のトレンドが継続されていく見通し。途中の戻りが、149円台前半に留まったところもトレンドの強さを裏付けしているだろう。

テクニカル視点:ベアトレンドの強さが再確認される

米ドル/円は、7月11日の大陰線からほぼ一貫して急落してきた。8月5日は一旦146円前半まで下落し、明らかに「売られすぎ」だったことから、一旦149円台への戻りがあったのは当然の成り行きであった。

戻りの急所だったものの、8月15日、16日は「インサイド」を形成し、その後下放れした。途中の速度調整が完了したのであれば、今度こそ「健全な」下落が図られ、8月5日の安値を更新していくだろう。円高の視点ではなく、米ドル全面安の視点では、米ドル/円はむしろ出遅れており、安値更新はこれからだ。

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

豪ドル/円は反落の公算 週間予想レンジ:94.00~98.00

先週(8月19日週)は保ち合い

先週の豪ドル/円は保ち合い、米ドル/円と豪ドル/ドルの値動きに挟まれ、値幅限定であった。しかし、総じて頭の重い状況でもあった。

今週(8月26日週)は反落の公算

豪ドル/円の切り返しは、先週一旦99の節目を打診したが、本来100の大台への打診があってもおかしくなかった。米ドル/円次第の側面は既述の通りだが、米ドル全体(ドル指数)の影響も強く受ける。先週の豪ドル/円が値幅限定の小動きであったのはその結果だと考えるが、今週は拮抗の状況が打破されるのではないか

テクニカル視点:頭重く、反落の方向へ値幅を拡大していくか

豪ドル/円は、7月高値からほぼ一本調子の暴落となり、8月5日の安値まで実に20円近い値幅となった。円売りバブルの崩壊とはいえ、暴落自体が明らかに行き過ぎであったため、先週一旦99の節目へ打診したのは想定範囲内であった。

半面、切り返しを過大評価すべきではないことも既述の通り。先週の値幅限定や、99の節目で頭打ちされた兆しを重視すれば、途中の速度調整がすでに完了した、という結論になる。97の節目は目先の目安となるだろう。終値をもって下回れば、先週の足型(小さい陰線)の存在意味を強化し、反落の方向へ値幅を拡大していくのではないか。ベアトレンドの継続を有力視する。

【図表2】豪ドル/円(日足)
出所:筆者作成