FOMCと株価の関係

本日、16日はFOMC(米連邦公開市場委員会)の金融政策の結果が発表される。3月の「コロナ・ショック」以降、FOMCとNYダウの関係を見ると、FOMCの後から株の反落が拡大に向かう傾向があったが、果たして今回はどうか?

3月以降行われたFOMCは4回あった。このうち、3、4、6月のFOMCでは、FOMC終了後、NYダウは最大1000ドル以上の下落に向かった(図表1参照)。前回、7月FOMC後の株安は比較的小幅にとどまったものの、それでも最大で200ドル以上の下落となった。以上のように見ると、FOMC後は期待の反動から株反落となる傾向があったといえそうだ。

【図表1】過去6ヶ月のNYダウ日足チャート (2020年3月~)
出所:マネックス証券分析チャート

ところで、為替相場においては、「コロナ・ショック」が一段落した後から、とくにユーロ/米ドルなどのドルストレートがNYダウなど米国株との高い相関関係が続いてきた(図表2参照)。その意味では、FOMC後の米国株反落パターンが今回も起こるかは、為替相場、とくにユーロ/米ドルなどドルストレートの行方を考える上では重要な意味を持つ可能性があるだろう。

【図表2】ユーロ/米ドルとNYダウ (2020年4月~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成