吉田恒の為替デイリー 米失業率と「バーナンキ・ショック」前夜
米10月失業率は大幅な低下となった。失業率の10年平均との関係で見ると、この急改善は、「リーマン・ショック」後の金融緩和の重大転換点となった「バーナンキ・ショック」前夜に類似している。 以上からすると、米金利もさらなる低下より、上昇リスクが高い可能性に注目。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 米ドル/円一段安は米国株が鍵の可能性
4月以降、「コロナ後」の米ドル/円は、日米金利差と高い相関関係が続いてきたが、それが9月頃から大きく変わり始めた。 金利で説明できなくなった9月以降の米ドル/円は株と、それまでの逆相関から順相関となった。この関係がこの先も続くなら、米ドル/円の行方は株が上がるか下がるか次第。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル/円「米大統領選挙相場」の決め手とは?
米大統領選挙は、事前に懸念されたような、すぐに決着のつかない見通しが強まっている。 ただ選挙の決着のいかんに関わらず、米ドル/円の場合は過去のパターンを参考にすると、90日MA±2%に相当する水準、下値なら103.8円、上値なら108円をブレークした方向に、大きく動き出す可能性は注目されそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 大統領選挙後乱高下となった2016年の記憶
前回、2016年の米大統領選挙では、勝敗が大逆転劇となったこともあり、開票が進む中で、マーケットは大乱高下となった。 前回の「選挙後」乱高下の記憶も残る中だけに、当面相場の動きは注目度の高い状況が続きそう。
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吉田恒の為替ウイークリー 大統領選挙決着つかず、その時米ドル/円は?
今回の米大統領選挙は、郵便投票の開票に時間がかかることなどから、勝敗の決着がかなり遅れる可能性がある。 実際に決着まで1ヶ月もかかった2000年の大統領選挙において、米ドル/円は、結果的に決着後の米ドル高を先取りした形で、投票終了直後から米ドル高の動きとなっていた。 選挙の勝敗とは別に、過去の経験を参考にすると、米ドル/円104円割れの有無は、大統領選挙後の米ドル/円のトレンドを示唆している可能性があるだけに、引き続き注目。
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吉田恒の為替デイリー 続・米国株で決まる米ドル・ストレート
先週、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルは大きく下落。両者はこの数ヶ月米国株と順相関関係が続いた。その意味では先週にかけて米国株が大きく下落した影響が大きかったようだ。 90日MAとの関係で見ると、NYダウ、ナスダック指数とも「上がり過ぎ」は是正された。株安一段落か、それとも「下がり過ぎ」拡大で株安が続くのか。それがユーロ/米ドルなど米ドル・ストレートの行方も決めることになりそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 重大岐路を迎えた可能性の豪ドル/円
豪ドル/円は足元で73円程度の52週MA近くまで下落してきた。経験的に、一時的な下落なら52週MA前後までがせいぜい、ただ52週MAを大きく割り込むようなら、すでに上昇トレンドが終わり、下落トレンドへ転換した可能性が高まる。
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吉田恒の為替デイリー 米国株で決まる米ドル・ストレート
「コロナ後」の米国株は、ユーロ/米ドルなど米ドル・ストレート取引と高い相関関係が続いてきた。 この関係がこの先も続くなら、NYダウ2万5千ドル割れは、ユーロ/米ドルの1.12ドル割れ、豪ドル/米ドルの0.67ドル程度を目指すといった見通しになる。
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吉田恒の為替デイリー 為替の鍵を握る米国株と米金利の関係
6月以降の米国株のサイクル・トップは、NYダウ益回り/米10年債利回りの5倍割れの翌週となった。これを参考にすると、今週にかけての米国株反落は、追加景気対策への期待後退はきっかけに過ぎず、先週にかけて米10年債利回りが0.8%以上に上昇、債券利回りに対する株式益回りの優位性後退の影響が大きかったのではないか。
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吉田恒の為替デイリー 「米大統領選挙相場」のFX投資戦略
これまでの米大統領選挙相場は、選挙前後から一方向への大相場になることが多かった。そのような相場の場合は、相場観に固執せず、事後的でも流れに乗る、「トレンド・フォロー」戦略が有効だっただろう。 今回の大統領選挙では、開票後もしばらく勝敗が決まらない可能性もありそうだ。その場合株・為替がどう動くか。株価などマーケットの動きが、選挙の決着を催促する可能性もあるだろう。
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吉田恒の為替ウイークリー 先週の米ドル/円「105円割れ」の意味は?
先週の米ドル/円は105円割れ。この一因は、このところ「小動き過ぎた」ことの反動か。 もう一つ注目されるのは米大統領選挙年の米ドル/円が小動きから大相場へ「豹変」してきた「アノマリー」。 単なる小動きの反動に伴う一時的な米ドル/円急落か、それとも「アノマリー」通りの米ドル一段安大相場の始まりか。見極めの一つの目安は104円割れの有無。
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吉田恒の為替デイリー 豪ドル/円の「米大統領選挙アノマリー」
「コロナ・ショック」で乱高下した豪ドル/円だが、このところ方向感の乏しい小動きとなっている。米ドル/円の小動きの影響が大きいかもしれない。 その米ドル/円は、米大統領選挙年には小動きから大相場へ「豹変」を繰り返してきた。 そのプライス・パターンを豪ドル/円に当てはめると、74円割れが分岐点の可能性あり。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル/円105円割れの理由と「この先」
米ドル/円は今週105円を割れてきた。とくに「きっかけ」があったわけでもなさそうだが、「動かな過ぎ」の反動ということか。 「動かな過ぎ」反動で、さらに月末にかけて104円割れをトライする可能性はありそう。
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吉田恒の為替デイリー 再注目の米大統領選挙アノマリー
長く105円台中心の方向感のない小動きが続いてきた米ドル/円だったが、21日には105円割れとなった。米大統領選挙年の米ドル/円には、選挙前後に小動きから一方向への大相場に「豹変」することが多かっただけに気になる動きかもしれない。
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吉田恒の為替デイリー 52週MAで考える豪ドル下落の目途
再利下げ観測をきっかけに、豪ドル下落が目立ってきた。 経験を参考にすると、一時的な豪ドル安なら52週MA、0.68米ドル前後までがせいぜい、継続的、豪ドル安トレンドへの転換なら、52週MAを大きく下回る動きに向かいそう。
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吉田恒の為替デイリー 「バイデン=株高、トランプ=株安」なのか?
選挙予想に対する賭け率を見ると、9月末の第1回、候補者討論会以前には遠く及ばないバイデン優勢の状況が続いている。 バイデン優勢のボトムは9月末、一方でピークは10月12日だった。これは、NYダウで見ると、9月末以降のボトムとピークをつけたタイミングとほぼ一致。その意味では、株式市場は「バイデン=株高、トランプ=株安」の評価になっているようだ。
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吉田恒の為替ウイークリー 異常事態「米大統領決まらず」、その時米ドル/円は?
今回の大統領選挙は、勝敗の確定が11月3日の投票から大きく遅れる、異例の状況になるとの見方が強まっている。では為替相場も動くに動けない状況が続くのか? ただ実際に選挙の決着まで約1ヶ月もかかった2000年のケースでは、勝敗の確定より早く、米ドル/円は90日MA±2%のレンジを抜けると一方向へ大きく動き出した。
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吉田恒の為替デイリー 続・「合意なき離脱」と英ポンドのシナリオ
英国とEUの貿易協定を巡る協議は今週も続く見通しとなり、すぐに「合意なき離脱」が実現するリスクは後退した。 ただ英ポンドのポジションや金利差などを見ると、英ポンド反発は限定的にとどまり、下落リスクが高い状況に著変ないのではないか。
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吉田恒の為替デイリー 豪ドル安を決める「真の主役」
15日のRBA総裁の利下げ示唆発言をきっかけに豪ドル/米ドルは急落した。ただ、最近の豪ドル/米ドルの動きを説明してきたのは、金融政策よりむしろ米国株。 この関係が基本的にこの先も続くなら、豪ドル/米ドルが一段安に向かうかは、豪州の再利下げより、米国株下落拡大となるかが目安だろう。
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吉田恒の為替デイリー 「合意なき離脱」と英ポンドのシナリオ
15日は、「合意なき離脱」の分岐点の1つ。では、「合意なき離脱」の可能性が高まった場合と、それが回避される可能性が高まった場合、英ポンドへの影響はどうか? CFTC統計のポジションなどを見る限り、英ポンドは決して「売られ過ぎ」ではない。その意味では後者の場合でも、買い戻しは限られそう。むしろ前者の場合の英ポンド売り余力拡大の可能性が大きそう。
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