吉田恒の為替デイリー 急騰する豪ドル/米ドルのボラティリティー
今年は為替相場のボラティリティーが軒並み急上昇となっている。とくに豪ドル/米ドルは、足元までの段階でもすでに2010年以降の最高となっている。 近年、「動かない為替相場」が続いてきたが、今年は「よく動く為替相場」に変わっていることへ、頭の切り替えが必要だろう。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 米ドル/円 下落が広がってきた理由
「コロナ・ショック」の世界的株暴落一段落後、米ドルは対ユーロでは10%、対豪ドルでは20%以上といった具合に全般的に下落してきた。横ばいが続いた米ドル/円は例外的だった。 最近の米ドル/円下落拡大は、そのような米ドル下落の流れがいよいよ対円にも波及してきたことが基本ではないか。
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吉田恒の為替デイリー 豪ドル/円はどこまで下がるのか?
米ドル/円が下落する中で、米ドル安傾向が続く中でもクロス円の下落が目立ってきた。では、米ドル/円の下落がこの先も続いた場合、代表的なクロス円、豪ドル/円はどこまで下がるのか? 金利差との関係からすると、豪ドル/円は70円を割れる可能性もある。ただ52週MAとの関係から考えると、下がっても72円半ば前後がせいぜいの可能性がある。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 米ドル/円、長期保ち合い「下放れ」!?
小動きが続いてきた米ドル/円が先週から急に大きく動き出した。長期三角保ち合いの下限、106円割れがおもなきっかけではないか。 今年は何度か長期三角保ち合いブレーク局面があったが、その度に値動きが活発化した。これは経験的なトレンド相場への期待か。その期待が今回も裏切られるか、それとも!?
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吉田恒の為替ウイークリー 米ドル安の行方、対円とその他で異なる可能性
先週は全体的に米ドル安。ただ対円での米ドル安は米金利低下、対円以外での米ドル安は週半ばにかけての米国株高といった具合に影響した対象が違った可能性。 米ドル/円は長期三角保ち合い「下放れ」攻防に注目。 円以外の通貨に対する米ドルの行方は株価が鍵。株安なら米ドル買い戻しの可能性も。
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吉田恒の為替デイリー 「ドル・キャリー」逆流はユーロに影響大!?
投機筋の米ドル売り拡大が続いているが、その中で最も大きなシェアを占めているのは対ユーロの可能性。 米ドル買い戻し局面ではユーロ売り拡大が注目か。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー トルコリラ/円、2020年の「安値」は?
トルコリラ/円は、今年一時15円割れとなった。これは過去のトルコリラ安の説明を超える動きだった。 ただ、「大暴落」後はしばらく短期的な下落も限定的にとどまるといった経験則はまだ機能している。これが機能するなら、今年中トルコリラは13円は割れない見通し!?
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 豪ドルの「下値メド」を考える
豪ドルは、52週MAなどを参考にすると上昇トレンドが展開している可能性が高まっている。ではその中での一時的な下落のメドとは? 今年の豪ドルは「よく動く」ことが特徴。その意味で、ボラティリティーを参考に「下値メド」を計算すると、対米ドルでは0.67米ドル、対円では72円前後か!?
吉田 恒
吉田恒の為替ウイークリー 対円を外すとクリアになる「米ドル売り相場」
先週はNYダウなど株価が一時6月高値に迫る中で、米ドルは円以外の通貨、ユーロや豪ドルに対して6月安値前後へ下落した。このような株高・米ドル安の組み合わせは、「ドル・キャリー」を前提とすると理解しやすい。 「ドル・キャリー」と「円キャリー」の綱引きで、米ドル/円が例外的に小動きの可能性がある。米ドル/円をあえて取引対象から外すと、取引しやすくなる可能性がある。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「コロナ後」米ドル売りへ転換したヘッジファンド
ヘッジファンドなどの取引を反映しているCFTC統計の投機筋の米ドル・ポジションを見ると、3月「コロナ・ショック」前後で、米ドル買いから米ドル売りへの転換が明確。 「コロナ」後の米ドル売りへの投資戦略転換は、方向感のない米ドル/円を見ているとわかりにくい?
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吉田恒の為替デイリー 豪ドルを決めるのは中国株ではない
豪ドルは中国株よりCRB指数の影響が大きい。 CRB指数も短期的に「上がり過ぎ」懸念が強くなっていることから、豪ドルも上げ渋りとなっている。CRB指数の「上がり過ぎ」は上昇トレンドで起こることが基本だったので、その影響を受けるなら豪ドルも上昇トレンドが続く可能性が高いのではないか。
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吉田恒の為替デイリー ユーロ高の対米ドル、対円のイメージ
ユーロは対米ドル、対円でともに52週MAを5月末以降おおむね上回る動きが続いている。経験的には一時的ではなく、ユーロ高トレンド展開の可能性が高まっている。 ユーロ高トレンドとしては、一時的な下落も52週MAまでがせいぜいで、52週MAを1割以上上回る動きに向かうシナリオが基本になる。
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吉田恒の為替デイリー カナダドル/円でクロス円をヘッジする
豪ドル/円、ユーロ/円などが52週MAを長く上回り、上昇トレンドへの転換の可能性が高くなってきたのに対し、カナダドル/円はなお52週MAを下回って推移している。 このような値動きからすると、カナダドル/円はなお下落トレンド継続中の可能性があるため、基本は売り。豪ドル/円などの買いポジションのヘッジに活用できる可能性あり!?
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 68~75円の「NZドル高シナリオ」
NZドル/円は、6月以降おおむね52週MA(移動平均線)を上回ってきた。経験的には、NZドル/円は3月で底を打って、上昇トレンドが展開している可能性が高まっている。 NZドル/円の上昇トレンドは、52週MAとの関係を参考にすると、68~75円のレンジ中心での展開が基本的な見立てとなる。
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吉田恒の為替ウイークリー 「株高=米ドル安」一服続く可能性
「ドル・キャリー」、米ドル売り運用が前提なら、株と為替の関係は株高=米ドル安、株安=米ドル高の組み合わせが基本。円キャリーとの綱引きで、米ドル/円の方向感が乏しい。 株価は短期的「上がり過ぎ」圏の可能性。さらなる米ドル安が限られる中で、先週は「ドルストレート」押し目買いが有効に機能。 コロナ・リスクで株「上がり過ぎ」修正(=株反落)拡大の可能性も要注意。その場合は、「ドル・キャリー」手仕舞い検討の必要も!?
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 72~80円の「豪ドル高シナリオ」
豪ドル/円は先週にかけて6週連続で52週MA(移動平均線)を上回った。経験的には、一時的ではない、上昇トレンドとしての豪ドル高が展開している可能性が高くなっている。 52週MAを参考にすると、72~80円のレンジ中心の豪ドル高といったイメージか。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 豪ドルは「1ヶ月で5%以上動く」
米ドル/円は「コロナ・ショック」以外では昨年並みの小動きに戻っているが、豪ドルは対米ドル、対円ともに変動率が昨年より急上昇、基本的に月5%以上が続いた。 「1ヶ月で5%以上の変動率になる豪ドル」が、今月も続くなら、高安値メドは豪ドル/米ドルは0.72ドル、0.67ドル、豪ドル/円は77円、71円といった計算になる。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 高金利通貨、メキシコペソ買いの考え方
高金利通貨投資の最大の魅力は大幅な対円金利差優位。メキシコペソ/円の場合、大幅な金利差優位がある程度価格下落を吸収、トータル収支プラスを維持できるかが鍵になる。 大幅な下落が起こるのは基本的に「割高」水準にある場合。「割安」水準で、下落リスクが限定的なケースでは、金利差優位が効果的になる可能性が高まる。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 豪ドル等資源国通貨の「買い遅れ」!?
「コロナ後」米ドル売り拡大となっているのは、「リーマン・ショック後」米ドル売り拡大となった構図と似ている。ただその対価での「買い」には大きな違いがある。 「リーマン後」の買いの主役は豪ドルなど資源国通貨。このまま米ドル売りが続いた場合、豪ドル等資源国通貨の「買い遅れ」が注目される可能性もある!?
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