吉田恒の為替デイリー
【為替】「米金利上昇=米ドル高」再燃の背景
2月に入ってから、「米金利上昇=米ドル高」が再燃した。これは、この2~3ヶ月、インフレ是正、景気減速に過敏に反応した結果、米金利が全般的に「下がり過ぎ」となったことの反動の影響が大きいのではないか。
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【為替】「一時的米ドル高」の基本シナリオ
2月に入ってから、全般的に米ドル高へ戻す動きとなっている。3日の米1月雇用統計発表以降、米金利の上昇が再燃した影響が大きいだろう。
この米ドル高への戻りはどこまで続くかについて、52週MAとの関係から米ドル/円とユーロ/米ドルについて考えてみる。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】日銀注目の一方で広がる「金利上昇=米ドル高」
日銀人事を巡る思惑で円相場は不安定な動きが続く。
2月3日の米雇用統計発表以降「米金利上昇=米ドル高」が広がる。
今週はCPIなど注目の米経済指標発表が相次ぐことから「米金利上昇=米ドル高」への影響に注目。米ドル/円の予想レンジは129~134円と想定。
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【為替】「植田新総裁」で金利・為替はどうなる?
報道によると、黒田総裁の後任の新総裁は植田和男元日銀審議委員が起用される見通しのようだ。では、「植田新総裁」体制で、黒田総裁が主導してきた金融緩和政策はどのように変わり、それは円金利などを通じ為替相場にどのような影響をもたらすだろうかについて考えてみる。
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【為替】1Qプラス成長で、米リセッションいまだ兆しなし
米1-3月期GDP成長率について、定評のあるGDP予測モデルは今のところ2%以上のプラスを予想している。
米長期金利が最近にかけて反発した背景には、このようにいまだ米景気の顕著な減速、さらにリセッションへ転落する兆しがないといった影響もありそうだ。
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【為替】日銀が金利上昇を止めなかったらどうなったか
日銀は、2022年春から10年債利回りの上限を0.25%に設定。その上限を同年12月に0.5%に拡大した。では、日銀が長期金利上昇をコントロールする政策に動かなかったら、どんなことが起こったかについて、今回は考えてみたい。
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【為替】145円・150円が目標となった円安阻止介入
財務省の公表により、2022年に行われた円安阻止介入は、9月22日、10月21日、同24日の3回だったことが分かった。
為替相場を参考にすると、145円、150円という大台を目標として大規模介入に出動しながら、米金利が低下に転じ、米ドル安・円高へ流れが変わるのを待つことが、当時の通貨当局の基本戦略だったのではないか。
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【為替】円安再燃の理由と今後の行方
2月3日の米1月雇用統計発表以降、急ピッチで米ドル高・円安に戻す展開となった。雇用統計の結果が予想よりかなり強かったこと、さらに日銀の新執行部についてこれまでの黒田総裁主導の金融緩和路線が継続されるとの思惑が広がったことなどがきっかけだろう。
それらはあくまで「きっかけ」であり、そもそも米ドル安・円高が短期的に行き過ぎた動きとなり、その反動が入りやすくなっていたことが重要だろう。
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【為替】日銀人事次第で波乱含みの円相場
米金利低下の流れは、2月3日の雇用統計「ポジティブ・サプライズ」で変わり、金利「下がり過ぎ」の反動からさらに上昇する可能性もありそうだ。
日本の金利は、日銀新執行部の人事案発表次第で波乱含み。
今週の米ドル/円予想レンジは128~133円で想定。
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【為替】値動きで考える米ドル底打ちの可能性
2月3日の米雇用統計後の米ドル急反発は、90日MAかい離率を参考にすると、短期的な米ドル「下がり過ぎ」が一巡し、「下がり過ぎ」修正の流れに入った可能性を感じさせる。
過去の主な類似例を参考に、米ドルの短期的「下がり過ぎ」修正のプライス・パターンを考察してみる。
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【為替】米ドル/円の鍵を握る「謎の米金利低下」
2月1日のFOMC終了後、米金利は比較的大きく低下した。FOMCの結果やFRB議長の記者会見では説明しにくいといった意味で「謎の米金利低下」と言えるかもしれない。
この間の米ドル/円は日米長期金利差との相関関係が続いているだけに、米ドル/円の行方を考える上では、この「謎の米金利低下」の動向が鍵になりそうだ。
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【為替】利上げ見通し「差」が広がるFRBとECB
インフレ状況の違いを主な背景に、FRBとECBの利上げ見通しの「差」が広がっている。FRBは3月までに計0.5%の利上げ、一方ECBは6月までに計1.5%の利上げ見通し。
金利差から見ると、ユーロ/米ドルは1.1米ドルを大きく上回る可能性があるが、注意点は短期的なユーロの「上がり過ぎ」懸念だ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】FOMCと米金利・為替の関係を再点検
2月1日(米国時間)にFOMCの結果が判明するが、その前に米金融政策と米金利、そして米ドル/円など為替相場の関係を再点検してみる。
最近にかけて、米金利は早期利下げを織り込むほどに低下していた。FOMCの結果を受けて、米金利がどう動くかが基本的に米ドル/円の行方を決めることになりそう。
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【為替】「止まらない円高」はどう止まったのか
年明け以降、米ドル/円が一時127円台まで急落する中で、90日MA(移動平均線)かい離率はマイナス9%以上に拡大した。経験的には、同かい離率がマイナス10%前後まで拡大したところは、短期的な米ドル「下がり過ぎ」が一巡するところだった。
米ドル「下がり過ぎ」がどのように一巡したかについて、2000年以降の4回のケースについて具体的に考察してみる。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】2月の米ドル/円を予想する
130円を大きく割り込んだ米ドル安・円高は、90日MAかい離率で見ると短期的な「行き過ぎ」懸念が強い。
「行き過ぎた円高」は、日銀緩和策転換に対する過度な金利上昇見込みなどの影響が大きいのではないか。
2月は円高がクライマックスを迎え、行き過ぎの反動で円安へ転換する局面を予想。米ドル/円の予想レンジは125~133円。
吉田恒の為替デイリー
【為替】FOMC前後で新たな方向決まる可能性
2022年11月以降のプライス・パターンからすると、2月1日FOMCを前後して、米ドル/円の新たな方向性が決まる可能性がある。
これまでは米ドル一段安が繰り返されてきたが、米ドルの短期的な「下がり過ぎ」懸念が強まるといった具合に変化も見られることから、新たな方向性が米ドル安とは限らない可能性がある。
吉田恒の為替デイリー
【為替】対照的な豪ドル/米ドルと、豪ドル/円
52週MAとの関係などから、豪ドルは対米ドルでは上昇トレンドへ、対円では逆に下落トレンドへ転換した可能性が高まっている。
ただ金利差で見ると、対米ドルの豪ドルは「上がり過ぎ」、対円では逆に「下がり過ぎ」といった具合に、足元ではトレンドとは逆の動きになっているようだ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】議事録から浮かぶ日銀サプライズ「別の視点」
2022年12月の日銀金融政策決定会合において、YCC(イールドカーブ・コントロール)の中で10年債利回りの許容上限を0.25%としていたものを、0.5%に拡大することが決定された。
これは安倍元総理死去に伴い、アベノミクスの中核に位置付けられていた黒田日銀総裁主導の金融緩和政策の転換が始まった結果との受け止め方が一般的のようだが、果たしてそうだろうか。
吉田恒の為替デイリー
【為替】「円金利上昇=円高」説への疑問
日銀が、1月18日の会合で10年債利回りの上限再拡大を見送って以降、10年債利回りは低下傾向が続いた。
ただ、これまで日銀の金融緩和を主導してきた黒田総裁の交代を受けて、円金利が一段と上昇し、円高をもたらすとの見方は根強いようだ。果たしてそうなるのだろうか。