吉田恒の為替ウイークリー FFレート5%超で円安155円超という可能性
11月2日のFOMCを受けて、金利市場ではFFレートが2023年6月に5.25%まで引き上げられるといった見通しに上方修正された。これをこの間米ドル/円との関係に当てはめると、米ドル高・円安は155円を超えるまで続く可能性も出てきたことになる。 今週の最大の注目材料は10日の米10月CPI発表だが、基本的には、なお高い物価上昇が続くと予想されているだけに、それらを手掛かりに米ドル高・円安再燃の可能性に注目か。今週の米ドル/円の予想レンジは145~150円中心。
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吉田恒の為替デイリー 米利上げ終了の「条件」を考える
現在FRBは、約40年ぶりの本格的なインフレを是正するべく利上げを続けているが、その利上げを終了する具体的な2つの「条件」について考えてみる。 1つはもちろん、インフレ是正の進捗を示すCPIなどインフレ率の低下だろう。そしてもう1つ、金融政策との関係が深い失業率の動向にも注目してみた。
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吉田恒の為替デイリー FOMCで変更された今後のシナリオ
10月21日WSJ記事などをきっかけに、マーケットにはFOMCに対する「ハト派」期待が広がったが、そのうちの一部は今回のFOMCやFRB議長会見を受けて大きく修正を余儀なくされたようだ。 これを受けて、米国の政策金利、FFレートの最終到達点は5%以上に上方修正される可能性が出てきた。そうであれば、米金利上昇に連れた米ドル高・円安も155~160円まで続く可能性を考える必要があるだろう。
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吉田恒の為替デイリー FOMC「利上げ幅縮小」議論を考える
FRBの意向の非公式な代弁者といった意味の「FEDスポークスマン」、WSJ紙記者の記事以降、12月FOMCからの利上げ幅縮小との見方が基本になってきた。 最近にかけ、なお景気指標の急悪化は見られず、インフレ指標も「高止まり」が続く中で、11月FOMCで今後の利上げ幅縮小の見通しが確認されるか見極めたいところだ。
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吉田恒の為替デイリー 豪ドル安の理由とその注意点
豪州は10月、欧米に先駆ける形で利上げ幅の縮小を決めた。このような金融政策の違い、「利上げの差」が、この間、豪ドル安値更新となってきた主因と考えられる。 11月1日の金融政策会合でも、豪州の利上げが予想通り0.25%にとどまるなら、「利上げ差」を受けた豪ドル安再燃の可能性に注目。その一方で、徐々に豪ドル「下がり過ぎ」懸念も出てきた点には注意が必要か。
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吉田恒の為替デイリー 円安終了後の「円高シナリオ」を考える
歴史的な円安が展開しているが、いずれはこの円安も終わりを迎えることになるだろう。 では円安が終わった後の円高の動きはどのようなものになるか。それについて、今回は「行き過ぎ相場」終了後のプライスパターンに注目して考えてみたい。
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吉田恒の為替ウイークリー 11月の米ドル/円を予想する
米インフレ懸念は根強いものの、一方で米景気減速への懸念も浮上し、徐々に米利上げの「最終到達点」が視野に入り始めてきた。 米ドル/円は、そんな米利上げを受けた米金利上昇に連れてここまで上昇してきた。その関係がこの先も続く場合、FFレートの最終到達点が5%なら米ドル高・円安は155円程度、FFレートが5.5%まで引き上げられるなら、米ドル高・円安は160円を目指す見通し。 日本の通貨当局は、米金利の動向などを見ながら、150円を大きく超えるなら円安阻止介入を強化する可能性。以上を踏まえ、11月の米ドル円は145~153円で予想。
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吉田恒の為替デイリー 悪化予想が急増しそうな米10月景気指標
来週から11月に入り、米国の10月景気指標の発表が始まるが、悪化予想が急増しそうな見通しとなっている。 一方で、長期金利は短期的に「上がり過ぎ」懸念が強くなっており、景気指標の悪化には金利低下で過敏に反応しそう。それは短期金利にも波及、米金利全般の低下につながるリスクに注目。
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吉田恒の為替デイリー 円防衛介入強化、「中曽根ボンド」という歴史
円安阻止介入では、外貨売り介入の資金が有限である点が懸念される。 かつての外貨売り介入局面でも、介入資金の枯渇までに追い込まれたことはなかったが、介入強化策として検討されたことがあったのは、当時の総理大臣の名前から「中曽根ボンド」と呼ばれた外貨建て債券発行策の検討だった。
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吉田恒の為替デイリー コロナ禍と「行き過ぎた円安」の関係
米ドル/円は1980年以降5年MAのおおむね±30%の範囲で循環してきた。これは、円安でも円高でも、行き過ぎた動きが拡大すると、逆方向への反作用が強まることが大きいと考えられる。 円安が行き過ぎると、輸出増加やインバウンド拡大で円高圧力が強まる。今回の場合、「コロナ禍」の影響でそのような円高圧力拡大が遅れたことも、行き過ぎた円安が長期化した一因ではないか。
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吉田恒の為替デイリー 介入当局が意識する米金利とポジション
米ドル/円はこれまで、基本的に米金利と連動してきた。このため米金利上昇局面では米ドル売り介入の効果は限られ、米金利低下局面では効果が大きくなりやすい。 日本の通貨当局でも、介入戦略を考える上で米金利の動向を意識している可能性がある。そしてもう1つ、米ドル買い・円売りへの偏りが大きくなってきた点にも注目している可能性がある。
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吉田恒の為替ウイークリー 「止まらない円安」が止まった理由
先週はついに150円の大台も突破、米ドル一段高となったが、その後米利上げ見通し下方修正の動きが広がり、米金利が低下したところで日本の通貨当局による米ドル売り介入も行われたと見られ、米ドルは急落となった。 これにより米ドル陽線も9週連続で一段落となり、この間続いた米ドル高値更新の流れも一息ついた可能性がある。今週の予想レンジは、145.5~150.5円を想定。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル高・円安、155円ピークの可能性
10月21日、複数のFOMC関係者の発言などから、米国の政策金利であるFFレート引き上げの最終到達点は5%を大きく上回らないとの見通しとなってきた。 これを米金利と米ドル/円の関係に当てはめると、米ドル高・円安は155円前後で終わるといった見通しになる。
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吉田恒の為替デイリー 150円に達した円安が一服する時
ついに米ドル高・円安は1990年以来32年ぶりの150円を記録した。日本の通貨当局の米ドル売り介入でも米ドル高を止められないといった見方も多い。 ただここまでの米ドル高は米金利上昇にリードされた面が強い。その意味では、米金利上昇が一服すると、米ドル高・円安も一服する可能性はあるだろう。
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吉田恒の為替デイリー 【ご質問に回答】円安160円の「条件」と「意味」
最近、「米ドル高・円安はこのまま160円まで続くのか?」というご質問を受けることが増えている。そこで今回は、米ドル高・円安が160円になる「条件」、さらにその「意味」について考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 介入戦略で参考にしたい過去2回の為替介入
米ドル高・円安が続く中で、日本の通貨当局による米ドル売り・円買い介入への注目も高い。 日本の為替介入戦略を考える上で、2003~2004年、2010~2011年といった過去2回の介入局面は参考になるかもしれない。
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ストックボイス 米ドル高値は最終局面、最後は為替介入との攻防戦か
・1990年の米ドル高値160円を越えるかどうかについては、米ドル/円の5年MAかい離率のデータが参考になる。1980年以降、ある程度...
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吉田恒の為替デイリー 新興国通貨高の「謎」を考える
メキシコペソや南アフリカランドなど新興国通貨は対円で上昇傾向が続いている。米金融引き締め局面では、新興国通貨は急落、「通貨危機」になったことも考えると、この新興国通貨高は「謎」でもある。 対米ドルで先進国通貨以上に新興国通貨が選好されている要因に金利水準の高さはありそう。ただ、金利はリスクの裏返しでもある。リスクテークが限界に達すると、新興国通貨の高い利回りも、リスク面として意識される可能性は要注意か。
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吉田恒の為替デイリー 1990年「160円の円安」を振り返る
米ドルは、ついに1998年の高値である147.6円も上回り、1990年以来、実に32年ぶりの水準まで上昇してきた。 そこで今回は、この32年前、1990年にかけて展開した米ドル高・円安について振り返ってみる。結論的に言うと、今回とはかなり異なる米ドル高・円安だったと言えそうだ。
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吉田恒の為替ウイークリー 円安の「止まらない理由」と「止まる理由」
米インフレ是正が鈍い中で、インフレ対策に伴う「米金利上昇=米ドル高」にはなお終わりが見えない。 一方5年MAかい離率などで見ると、循環的な米ドル高の動きは、すでにいつ終わってもおかしくない段階を迎えているものの、その中で米ドル高・円安トレンドの「延長戦」が続いているというのが現在の状況か。 今週の米ドル/円の予想レンジは145.5~150.5円を想定。
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