吉田恒の為替デイリー 米ドル/円「米金利離れ」の理由
11月に入ってから、米ドル/円と米金利の連動性が薄れ、米ドルの下落リスクが目立っている。 これは、米ドル買いポジション手仕舞いに伴う米ドル売りの影響が大きいのではないか。年内最後の注目イベントである12月FOMCまで、その影響には注意が必要ではないか。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 続・ユーロ安・米ドル高は終わったのか
2022年は約20年ぶりの「パリティ」割れが実現。その意味では歴史的ユーロ安が展開した年でもあった。 このユーロ安・米ドル高には、米国とユーロ圏の「金融政策の差」が大きく影響したと見られたが、この点で8月以降変化の兆しがある。
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吉田恒の為替ウイークリー 円安トレンドの転換を試す正念場続く
米ドル上値の重い展開が続いているが、米ドル売りの主役は米ドル買いポジション手仕舞いではないか。 チャート的には、この間の米ドル高・円安トレンドをサポートしてきた120日MA割れ含みとなり、米ドル下値の正念場となっている。 綱渡りが続くものの、個人的には米利上げが続く中での米ドル下落は限られると考えている。 今週の米ドル/円予想レンジは、137.5~141.5円を想定。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル安・円高の基本シナリオとは?
過去5回の米ドル安・円高トレンドを参考に、今後のシナリオについて考えてみた 2022年10月の151円から米ドル安・円高トレンドが始まっていると仮定する。これが2年以上続き、その中で米ドルが2割以上下落するなら、今回の米ドル安・円高は2024年以降にかけて続き、その中で120円以下までの米ドル安・円高に戻るといった計算になる
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吉田恒の為替デイリー 豪ドル安トレンド転換の目安とは?
経験的には、豪ドル安から豪ドル高へのトレンド転換の目安は、足元で0.7米ドルの52週MAを本格的にブレークするということ。 ただ、金利差や資源価格の下落などが、今なお豪ドルにとってネガティブな要因となっている。
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吉田恒の為替デイリー ユーロ安・米ドル高は終わったのか
11月に入り、ユーロ/米ドルが一時1.05米ドル近くまで反発したことで、今回のユーロ安・米ドル高トレンドが展開する中では初めて、足元1米ドルの120日MAを大きく上回った。 このようなプライス・パターンは、ユーロ安・米ドル高からユーロ高・米ドル安へのトレンド転換を試す動きが始まっていることを示すものだ。
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吉田恒の為替デイリー 米利上げ見通しと米ドル/円の関係
これまでのFOMC関係者の情報発信を参考にすると、FFレートは2023年3~6月に5%以上でピークアウトし、2023年末にかけてそのまま据え置かれるか、利下げに転じた場合も4%程度にとどまる見通し。 これをこの間の米ドル/円との関係に当てはめると、米ドル高・円安は150円前後まで戻る可能性があり、米ドル安・円高に転換しても135円を大きく割り込まない程度にとどまるとの見通しになる。
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吉田恒の為替ウイークリー CPIショック以降の米ドル急落は一段落したのか
先週は基本的に米ドル底固く推移。CPI、PPI発表後もFOMC利上げ姿勢に著しい変化がなかったことが確認され、米金利も反発気味の展開となった影響が大きいようだ。その一方、米ドルの上値も重く、ポジション調整の米ドル売りが影響した可能性。 今週は、感謝祭関連で週半ば以降薄商いが予想される。その中で米ドル/円は138.5~142.5円中心のレンジで、米ドル高・円安への戻り余地を探る展開を予想。
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吉田恒の為替デイリー 「円安170円説」は間違いだったのか
最近にかけて米ドル/円が急反落となる前までは、米ドル高・円安は簡単には終わらず、まだ続くとの見方も少なくなかった。その理由の1つが「構造的円安論」だった。 経済構造の変化が為替相場にもたらす影響は、数十年のスパンで起こるものであり、数年スパンの為替相場の変化について、そのような構造論で説明しようとする考え方が出てきた時には、皮肉なことに循環的な相場反転のシグナルになってきた。
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吉田恒の為替デイリー インフレ鎮静化後の米金利・米ドルの「シナリオ」
一時150円を超える動きとなった今回の米ドル高・円安は、約40年ぶりに本格的なインフレとなった米国がインフレ対策として大幅利上げを行う中で、それに連れる形で展開したというのが基本的な構図だった。 40年前のインフレ局面においても、インフレ対策で大幅な利上げが行われる中で、大幅な米ドル高・円安が起こった。では、インフレが鎮静化に向かうと、米金融政策と米ドル相場はどのように展開したのか。40年前の米インフレ=米ドル高の「その後」について調べてみた。
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吉田恒の為替デイリー 米ドルの重石、「インフレ・トレード」のつまずき
この数ヶ月、CPI、PPIといった代表的な米インフレ指標に対する為替相場のボラティリティは急騰していた。それだけ米インフレ動向に注目した「インフレ・トレード」が急拡大していた可能性があった。 そんな「インフレ・トレード」が11月10日の「CPIショック」で大きくつまずいた結果、米ドルの上値を重くする「重石」になっている懸念がある。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル「CPIショック」3つのテクニカル要因
米ドルは、11月10日の米10月CPI(消費者物価指数)発表をきっかけに、146円台からたった2営業日で138円台までの暴落となった。これには、少なくとも3つのテクニカルな要因が重なった影響が大きく、米ドル下落が増幅された可能性もあるのではないか。
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12:41
ストックボイス 米ドル急落後について1998年との比較で考察
・11月10日のCPI発表をきっかけに、米ドルは一気に急落。ただ、米ドル/円の5年MAかい離率からも分かる通り、ドル高・円安はいつ...
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吉田恒の為替デイリー 米ドル急落と米4%成長予想とのギャップ
11月10日の米CPI発表をきっかけに米ドル/円は140円割れの急落となった。これまでの米2年債利回りとの関係からすると、早期の米利下げを織り込んだほどの米ドル急落。 一方、定評のあるGDP予測モデルは、最新時点で米第4四半期成長率予想がプラス4%。これを参考にすると、早期利下げより、年明け以降も利上げの可能性が高そう。
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吉田恒の為替ウイークリー 1998年の円高への急転換とは違う可能性
先週、11月10日のCPI発表をきっかけに、米ドル/円は一気に138円台まで急落となった。今回と比較的近い例として150円近くで米ドル高・円安が終わった1998年の場合は、その後ほんの2ヶ月で110円割れ近くまで米ドル急落が広がった。 今回と1998年の大きな違いは米金融政策。1998年の場合はFRBが緊急利下げに転じたことが米ドル一段安の一因と見られたのに対し、今回はまだ利上げが続く見通しとなっていることを考えると、米ドル安は限られるのではないか。 今週の米ドル/円予想レンジは137~142.5円
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吉田恒の為替デイリー 日銀緩和不変でも起こった円急騰
米10月CPI発表をきっかけに、米ドル/円は円急騰となった。日銀の金融緩和不変でも、米CPIの結果などを受けた米金融政策の変更思惑次第で、急激な円高に戻ったことの意味を考えてみたい。
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吉田恒の為替デイリー 円安は151.9円で終わったのか
11月に入り、米ドル/円は米金利上昇からもかい離し、米ドル上値の重さが目立っていた。この背景には、例年11月からポジション調整が本格化しやすい影響などが考えられる。 11月10日の米10月CPI発表をきっかけに「米金利低下=米ドル急落」となったが、歴史的米ドル高・円安が終了した可能性が出てきたことで、米ドル買いポジションの手仕舞いが急拡大した影響が大きいのではないか。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「CPI大相場」を検証する
この数ヶ月、CPI発表直後に米ドル/円は一方向に約3円も動くパターンを繰り返してきた。 約40年ぶりのインフレ局面が続く中、FRBの金融政策もインフレ対策を最優先していることから、代表的なインフレ指標に対して為替相場も過敏な反応となっている。
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吉田恒の為替デイリー 米中間選挙の米ドル/円への影響とは?
米中間選挙が近付く中で株一段高、米ドル軟調となったのは、共和党の上下両院制覇に伴う財政緊縮化への期待といった指摘もあるが、米金利上昇傾向が続く中で、その見方には疑問。 むしろ「リスクオンの米ドル売り」の可能性はありそうだが、その継続には懐疑的。
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吉田恒の為替デイリー 米ドルと米金利のかい離は一時的なのか
11月2日のFOMC以降、米金利上昇でも米ドルの上値は重く、両者のかい離が目立ってきた。これは一時的なのか、それとも米ドル高・円安の流れが変調を始めたのか。 テクニカルには、3月以降の記録的ペースの米ドル高・円安においてはなかった4週連続の米ドル陰線となるかに注目。
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