吉田恒の為替デイリー
【為替】介入を止めたら円安は止まらないのか?
イエレン米財務長官が日本の円安阻止介入へのけん制を繰り返しているようだ。日本が為替介入を止めたら、円安が止まる理由はついになくなってしまうかと言えば、必ずしもそうではないようだ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米景気を巡る「正反対」な2つのシナリオ
5月に入ってから発表された米経済指標は、これまでのところ、予想より弱い結果が多い。米景気はいよいよ減速に向かい始めたのか。ただ一部には、それとは正反対に4~6月期GDPが4%超の高い数値になるとの予想も流れている。
米ドル/円の行方も左右しそうな、米景気を巡るほぼ正反対の2つのシナリオを検証する。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/13~5/17の米ドル/円を予想する
介入とみられる動きをきっかけに米ドル急落となった前週から一転、先週は「3回目の介入は出来ない?」との見方から155円台まで米ドル高・円安へ戻す展開となった。
先週の米ドル/円上昇は金利差からかい離が目立った。また米ドル買い・円売りも「行き過ぎ」懸念がある。
今週も3回目の介入をにらむ展開となりそうだが、米ドル買い・円売り「行き過ぎ」懸念もあり、徐々に目先的な米ドル高・円安の限界感が浮上する可能性もありそうだ。今週の米ドル/円は153~158円中心のレンジで予想。
吉田恒の為替デイリー
【為替】「3回目の米ドル売り介入」はあるか?
日本の通貨当局は、これまで4月29日と5月1日の2回、米ドル売り・円買い介入を行った可能性が高いと見られている。こうした動きに対して、イエレン米財務長官からけん制ともとれるような発言があったが、では3回目の介入はあるのか?
前回、2022年の介入と比較しながら考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米国からの批判で介入終了の2004年「その後」
日本の通貨当局によるゴールデンウィーク中の果敢な為替介入により、円安は一段落した可能性が浮上したが、米イエレン米財務長官の「為替介入はまれであるべき」などの発言で、介入はやりづらくなったのではないかとの見方が強まった。
米国の批判を受け為替介入を止めたと見られたケースは2004年にもあった。その時の米ドル/円の反応を確認し、今回の影響を考える。
吉田恒の為替デイリー
【為替】通貨安を止めるのに苦労する理由・後編
前編では、今回の円安と「最も深刻な円安」1998年の円安について検証した。
後編では、もう1つの深刻な円安とされた1984年の円安、さらに1995年の米ドル安、2000年のユーロ安がどのように終息したかについて振り返ってみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】通貨安を止めるのに苦労する理由・前編
日本の通貨当局が円安阻止に苦労している。そこで、まずは今回の円安の背景を再検証した上で、円に限らず、米ドル、ユーロの代表的な通貨安阻止局面について前後編2回に渡って検証する。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/7~5/10の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、ついに160円まで上昇したものの、その後日本の円安阻止介入があったと見られ、一時は151円台まで急反落する大荒れの展開となった。
今週も介入との攻防が最大の焦点か。介入警戒で米ドルは上値重い小動きになるか、3回目の介入で急落になるか。予想レンジは150~156円中心。
吉田恒の為替デイリー
【為替】「遅い米利下げ」の後に何が起こったか?
5月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)やパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見を受けて、利下げ開始がこれまでの「最後の利上げ」から1年以上後になりそうとの見方が強まったようだ。
利下げへの転換が1年以上と遅くなった例は1998年、2007年など過去にもあったが、ともに「××ショック」をきっかけに急に利下げに現実味が出るようになった。
吉田恒の為替デイリー
【為替】160円は「投機円売りバブル」だったのか
米ドル/円は注目された5月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の終了後急落した。日本の通貨当局による今回の2度目の米ドル売り介入の影響も取りざたされている。
一時160円まで一気に広がった米ドル高・円安自体が、金利差などで説明できる範囲を超えた過剰な投機的円売りの影響が大きく、その反動の可能性もありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米ドル買いも過去最大規模に拡大
投機筋のポジション・データによると、米ドルの買い越しが先週にかけて過去最大規模に拡大してきた。主要な通貨のほとんどに対して米ドルが買い越しとなるなど、米ドル買いの「一極集中」の構図が目立ってきた。
円の「売られ過ぎ」と対照的な米ドルの「買われ過ぎ」。このような行き過ぎたポジションの偏りの反動が入るリスクについても今後徐々に警戒する必要があるのではないか。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5月の米ドル/円を予想する
4月の米ドル/円はこの間の高値を更新、上値を試す動きが続いた。それでも日本の通貨当局による円安阻止介入への警戒感が上値を抑制していいたが、4月26日の日銀会合後も介入が確認されなかったことから、それに失望した円売りで4月29日には160円まで円一段安に。
すでに米ドルは「買われ過ぎ」、また循環的な円安限界圏に達していることからさらなる米ドル高・円安にも限度がありそうだ。介入などのきっかけ次第で「行き過ぎ」の反動から米ドル安・円高に戻す可能性も。
5月の米ドル/円は150~162円のレンジで予想。
吉田恒の為替デイリー
【為替】1990年とはかなり違う1米ドル=160円の意味
1990年以来の1米ドル=160円まで米ドル高・円安が広がってきた。ただ同じ160円でも、1990年と今ではその意味がかなり違う。それについて今回は、5年MA(移動平均線)、そして購買力平価との関係を中心に考察してみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】協調介入は円安阻止の絶対条件ではない
「円安が止まるためには日米の協調介入が必要ではないか」と聞かれることがあるが、今回の場合は不要だろう。
そもそもこれまで円安、円高の基調転換に協調介入が関わった例は少ない。今回の場合は、事実上の円独歩安の問題なので、米ドル高阻止の協調介入は不要だ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】為替介入で円安が止まる可能性
鈴木財務相は4月23日の国会答弁で、円安阻止介入を念頭に「環境が整ったのかということについては、そう捉えられてもいい」と述べた。では実際に介入が行われたら、円安が止まるのかについて、今回は考えてみたい。
吉田恒の為替デイリー
【為替】円安150円超、2023年と2024年は違う
2024年は3年連続で1米ドル=150円を超える円安となった。ただ、この円安の理由は、2023年とは大きく異なることをまず確認する。
その上で、「為替の動きは説明できない」といった声を聞くことがあるが、ここまでの動きを過去の似た動きでほぼ説明できることも再確認してみたい。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】4/22~4/26の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は介入不在の中155円近くまで一段高となったが、日米韓財務相の円安・ウォン安懸念の声明発表をきっかけに介入警戒感が再燃。155円突破は回避された。
日米韓声明を受けて円安阻止介入はいつ行われてもおかしくなさそうだ。投機筋は大きく米ドル買いに傾斜している模様のため、介入実施なら円安は一段落する可能性が高いか。
今週の米ドル/円は150~155.5円で予想。