吉田恒の為替デイリー 【為替】急減速しない米景気と米ドル高の関係
米景気に急減速の兆しが見られないが、「米金利上昇=米ドル高」はまだまだ続くのか。5年MAかい離率などで見ると米ドル高・円安が循環的な限界圏にある中では、それにも自ずと限りがあるのではないか。 現状は、「米景気急減速=米金利低下再燃」という米ドル下落の手掛かりが得られず、米ドル高値限界圏での推移が長引いているということではないか。
吉田 恒
吉田恒の為替ウイークリー 【為替】1/29~2/2の米ドル/円を予想する
先週は年明けからの米ドル反発が一段落し、この間の米ドル高値圏で一進一退の展開となった。 先週発表された2023年10~12月期の米GDP伸び率は前期比年率3%以上と、予想より強い結果となるなど、未だ米景気に減速の兆しは確認できない。今週は雇用統計などの1月の米景気データを確認し、米金利と米ドルの新たな方向性を探ることになりそうだ。 今週の米ドル/円の予想レンジは146~150円。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】米ドル高が限られたトランプ時代・後編
トランプ大統領誕生を受けた米ドル急騰の「トランプ・ラリー」。ただ、結果的にトランプ政権の4年間で、米ドルはこの「トランプ・ラリー」の高値を大きく上回ることはなかった。 それは、トランプ大統領の財政・金融政策が米ドル高を目指すものではなかったためだろう。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】米ドル高が限られたトランプ時代・前編
トランプ前大統領が、共和党候補として大統領選挙に出馬する可能性が高くなっている。そこで、参考までに2017~2020年のトランプ政権時代の為替と金利の主なエピソード、「トランプ・ラリー」「悪い金利上昇」「予防的利下げ」という3つのテーマについて、前後編2回で振り返ってみたい。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】中国株安阻止と米ドル/円との関係
中国が低迷の続く株式相場の下支え策を近く発表する見通しのようだが、マーケットの不信感が強いため、今のところ効果には懐疑的な見方が強いとされている。 そのような見方に反し、中国株安が一段落する可能性があるとしたら、それはすでに短期的な「下がり過ぎ」懸念が強くなってきたことが手掛かりになるかもしれない。 中国株安に歯止めがかかった場合の米ドル/円への影響について考察してみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】大幅な金利差と米ドル高・円安の「行き過ぎ」
日米間の大幅な金利差が、金利差からかい離した米ドル高・円安をもたらし、また相対的に小幅な金利差の通貨ペア以上に値動きが大きくなることでも、「行き過ぎた動き」となりやすくなっている点について検証してみた。
吉田 恒
13:14
ストックボイス 【為替】米ドル/円のトレンド転換の鍵とは
・2023年10月、12月の日銀会合などのイベント時には、日米の金利差からドル買いポジションを取る流れがあった。一通り円安に動い...
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吉田恒の為替デイリー 【為替】米ドル/円の「日銀相場」を検証する
1月23日は日銀の金融政策発表が予定されている。日銀要因では、米ドル/円は大きく動くパターンがこのところ目立っていた。 ただ、少し細かく分析してみると、日銀の米ドル/円への影響は極めて限定的のようで、理屈抜きでボラティリティ狙いの投機的イベントの代表例になっている可能性がある。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】1/22~1/26の米ドル/円を予想する
先週は148円を超えて一段と米ドル高・円安が広がった。きっかけは予想より強い米景気指標の結果などを受けて、米早期利下げ期待が後退し、米金利が上昇したこと。 米金利はテクニカルには分岐点を迎えている可能性あり。今週は2023年10~12月期米GDP発表などを受けて、「予想より強い米景気=米金利上昇」が続くかが、米ドル高・円安の行方を考える上でも最大の焦点。 難しいところだが、「米金利上昇=米ドル高」の限界は近いとの考え方から、今週の米ドル/円の予想レンジは145~150円とする。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】「一時的」なのは円高か?それとも円安か?
米ドル/円は、2023年12月に140円まで下落したが、最近にかけて148円まで反発してきた。 米ドル/円の140円までの下落は一時的だったのか、それとも148円までの反発の方が一時的なのかについて今回は考えてみる。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】なぜ大きく米ドル高・円安に戻したのか
2023年12月に140円まで下落した米ドル/円だったが、この1月は148円まで反発した。米ドル高・円安に大きく戻した理由について改めて考えてみる。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】通貨当局の「円安懸念」を考察する
米ドル/円が、過去5年の平均値である5年MA(移動平均線)を2割以上と大幅に上回ってきた。2022~2023年の場合、5年MAから2割を超えて米ドル高・円安が進むと通貨当局は円安けん制を強める傾向があった。 結果的に米ドル売り・円買い介入を実施した2022年に対し、2023年に介入は行われなかった。株高局面の円安に対しては、通貨当局も寛容になった可能性がある。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】米金利で考える米ドル高・円安の見通し
年明けから米ドル高・円安へ戻す展開が続いている。 この米ドル高・円安はどこまで続くかについて、日米金利差との関係から考えてみる。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】伸び悩んだ円高と米景気の関係
年明け以降、米金利が「下げ渋り」、それを受けて米ドル安・円高も足踏みとなった。 米金利「下げ渋り」の主因は、米景気について「急減速」の兆しが未だ確認できないことだろう。2023年10~12月期の米実質GDPも2%程度といった「緩やかな減速」にとどまる見通しになっている。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】1/15~1/19の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は一時146円台まで上昇したが、その後は反落。週足チャートで見ると2週連続長い「上ヒゲ」になるなど、米ドル高・円安伸び悩みの兆しも出てきた。 年明け以降の米ドル高・円安の理由を日米金融政策見通しの修正とする解説もあるが、実際は米景気を受けた米金利の影響が大きいだろう。 今週も142~147円で小売売上高など米景気指標の結果を見守る展開を予想。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】新NISAと円安の関係を考える
新NISAにより、対外証券投資の買い越しは年数兆円規模で拡大するとの見方もある。それは円相場にはどのような影響となるか。 結論から言うと、すでに外貨の割高懸念が強い中で、さらなる外貨高・円安をもたらすものではないのではないか。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】影響力増す金利差狙いのFXトレード
日本と諸外国の間の大幅な金利差が続く中で、その収益機会を強く意識し、外貨買い・円売りポジションをとるFXトレードが増えている。この取引は絶対的に大幅な金利差が大前提となっているため、時には金利差からかい離した円安をもたらすこともある。 一方で、この取引の最大のリスクは円高。円高が大きく進む可能性が出てきた場合は、ポジションの解消によって金利差で説明できる範囲を超えた円高が起こるリスクもある。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】為替調整に日米金融政策協調という発想
当面の金融政策について、米国が利下げ、日本が緩和見直しと逆方向を指向していることが過度の米ドル安・円高を招くとして、果たしてそれは懸念要因だろうか。 かつては、日米の金融政策を協調的に行うことで、行き過ぎた相場の是正といった為替調整の促進を目指した例もあった。代表例として1995年7月「日米七夕協調」を振り返る。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 【為替】「円安再燃=日銀主因説」は誤解なのか
2023年12月に140円割れ寸前まで米ドル安・円高となったが、年が明けると一転して、一時146円近くまでの米ドル高・円安となった。 米ドル以外の通貨に対しても円安再燃が目立ったことから、能登半島地震などの影響による日銀の大規模な金融緩和見直し先送り思惑が主因との指摘もあるが、それは違うと考える理由を確認する。
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吉田恒の為替ウイークリー 【為替】1/9から1/12の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は一時146円近くまで急反発。主因は米金利の上昇。 ただ、米金利はすでに低下トレンドへ転換している可能性があり、そうであれば「米金利上昇=米ドル高・円安」も一時的、限定的の可能性。 今週の米ドル/円は142円から147円中心で、米金利上昇と米ドル/円反発の限界を試すイメージか。
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