吉田恒の為替ウイークリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒による週間為替展望です。注目通貨ペアの相場動向を解説します。
週の第1営業日に更新
【為替】7月の米ドル/円を予想する
米ドル/円はこの間の高値の160円を更新、1986年12月以来の水準まで上昇。
ただ、この米ドル高・円安の主導役である投機筋の米ドル買い・円売りも、あるデータでは過去最高規模に拡大するなど「行き過ぎ」懸念が強くなっている可能性あり。
投機筋の米ドル買い・円売り余力も限られ、日本の通貨当局の為替介入などのきっかけ次第では、ポジション調整から米ドル安・円高に戻す可能性もあるだろう。7月の米ドル/円は155~163円で予想。
【為替】6/24~6/28の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、日米金利差円劣位の縮小傾向を尻目に上昇し、一気に160円に迫る展開となった。
日本の通貨当局による「3度目の介入」に注目。一方、米ドル高・円安を主導する投機筋の米ドル買い・円売りにも「行き過ぎ」懸念が強くなっている可能性あり。
介入があった場合は、一日で最大5円の円高が基本。今週の米ドル/円は155~162円で上下に荒れる展開を予想。
【為替】6/17~6/21の米ドル/円を予想する
先週は予想より弱いCPIの結果なども「黙殺」されて投機円売りが続き、日銀会合後は158円を突破した。
ただ日銀会合後の円安もすぐに行き詰り。投機円売りも「行き過ぎ」懸念が強くなってきた可能性あり。
投機円売りのさらなる円安をもたらす余力にも限りがありそうだ。円売りの調整が本格化した場合は円高に戻す可能性もある。今週の米ドル/円は155~158.5円で予想。
【為替】6/10~6/14の米ドル/円を予想する
先週は前半に154円台へ米ドル反落。これは投機筋の米ドル買い・円売りポジション圧縮が主因か。最近の米ドル/円は金利差変化より、投機円売りが続くか否かの影響が大きくなっている。
今週はFOMCなど注目イベントが多いが、それらを受けた投機円売りの動向が最大の焦点。すでに投機円売りは行き過ぎ懸念も強いことから、さらなる拡大余地は限られ、ポジション調整で円高に戻す可能性もあるだろう。今週の米ドル/円は154.5~158.5円で予想。
【為替】6月の米ドル/円を予想する
5月の米ドル/円は日本の介入などを受けて151円台まで円高に戻したものの、その後は米イエレン財務長官の介入けん制と見られる発言などをきっかけに円安が再燃した。
金利差円劣位は比較的大きく縮小したが、絶対的には大幅な円劣位に変わりなく、それを拠り所とした投機円売りの再拡大が円安再燃を主導。
ただ投機円売りも過去最高規模に再接近するなど「行き過ぎ」懸念がある。円安は160円更新に至らず、ポジション調整で円高に戻る可能性も。6月は150~160円で予想。
【為替】5/27~5/31の米ドル/円を予想する
米ドル/円は先週5月24日(金)にかけ7営業日連続の米ドル陽線。円買い材料には反応せず、円売り材料にのみ過敏に反応する状況が続いた。しかし、そろそろ調整も入りそう。
投機筋の米ドル買い・円売りも「行き過ぎ」懸念が強くなっている。
今週の米ドル/円は米ドル高・円安の調整局面を想定し、155~158円で予想。
【為替】5/20~5/24の米ドル/円を予想する
先週は一時153円台へ米ドル反落する場面もあった。投機筋の行き過ぎた米ドル買い・円売りの修正が主因か。
最近の米ドル/円は投機円売りの動向次第。大幅な金利差円劣位が長期化する中で圧倒的に有利な円売りが「バブル化」。さらなる円売り余力が限られる一方、行き過ぎた円売りの修正で円高になるリスクもある。今週の米ドル/円は153~158円のレンジで予想。
【為替】5/13~5/17の米ドル/円を予想する
介入とみられる動きをきっかけに米ドル急落となった前週から一転、先週は「3回目の介入は出来ない?」との見方から155円台まで米ドル高・円安へ戻す展開となった。
先週の米ドル/円上昇は金利差からかい離が目立った。また米ドル買い・円売りも「行き過ぎ」懸念がある。
今週も3回目の介入をにらむ展開となりそうだが、米ドル買い・円売り「行き過ぎ」懸念もあり、徐々に目先的な米ドル高・円安の限界感が浮上する可能性もありそうだ。今週の米ドル/円は153~158円中心のレンジで予想。
【為替】5/7~5/10の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、ついに160円まで上昇したものの、その後日本の円安阻止介入があったと見られ、一時は151円台まで急反落する大荒れの展開となった。
今週も介入との攻防が最大の焦点か。介入警戒で米ドルは上値重い小動きになるか、3回目の介入で急落になるか。予想レンジは150~156円中心。
【為替】5月の米ドル/円を予想する
4月の米ドル/円はこの間の高値を更新、上値を試す動きが続いた。それでも日本の通貨当局による円安阻止介入への警戒感が上値を抑制していいたが、4月26日の日銀会合後も介入が確認されなかったことから、それに失望した円売りで4月29日には160円まで円一段安に。
すでに米ドルは「買われ過ぎ」、また循環的な円安限界圏に達していることからさらなる米ドル高・円安にも限度がありそうだ。介入などのきっかけ次第で「行き過ぎ」の反動から米ドル安・円高に戻す可能性も。
5月の米ドル/円は150~162円のレンジで予想。
【為替】4/22~4/26の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は介入不在の中155円近くまで一段高となったが、日米韓財務相の円安・ウォン安懸念の声明発表をきっかけに介入警戒感が再燃。155円突破は回避された。
日米韓声明を受けて円安阻止介入はいつ行われてもおかしくなさそうだ。投機筋は大きく米ドル買いに傾斜している模様のため、介入実施なら円安は一段落する可能性が高いか。
今週の米ドル/円は150~155.5円で予想。
【為替】4/15~4/19の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、約3週間も続いたわずか1円程度のレンジの小動きを上抜け、米ドル高値を更新すると、153円台へ一段高となった。
テクニカルな視点では、この間の小動きの上限152円がサポートとなり、次の大台155円を目指す局面にシフトした可能性があり、それを回避するための円安阻止介入との攻防が目先の焦点。
円安155円回避の介入はあるとの予想を前提に、今週の米ドル/円予想レンジは148~155円で想定したい。
【為替】4/8~4/12の米ドル/円を予想する
米ドル/円は先週も151~152円中心のレンジ・ブレークに至らず。
たった1円レンジの小動きもすでに2週間以上続き、今週はさすがにそろそろ抜ける可能性。ただ投機筋の米ドル買いポジションはかなり大きくなっており、円安阻止介入の可能性もあることから、基本的に米ドル高余地は限られ、米ドル安の場合のリスク大か。
今週の米ドル/円予想レンジは147.5~153.5円。
【為替】4月の米ドル/円を予想する
3月の米ドル/円は後半に上昇が再燃し、一気に2022年10月の高値を更新した。主因は絶対的に大幅な金利差を受けて根強い投機的米ドル買い・円売りの動きだろう。
これに対して2022年以来の日本の通貨当局による円安阻止介入の可能性も高まってきたようだ。
4月は投機の円売りvs為替介入の攻防が中心となり、145~154円で荒れた展開を予想。
【為替】3/25~3/29の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は日銀会合後から一段高となり、一気にこの間の高値、151.9円更新目前に迫りました。主因は、絶対的に大幅な金利差円劣位を受けた投機的円売り拡大でしょう。
投機的円売りが続くかどうかが今週の最大の焦点。今週は日本企業の年度末、そして3月29日(金)からグッドフライデーで欧米の多くの市場が3連休となるため、米ドル高値更新が回避されると円売りポジション調整が広がる可能性もありそうだ。以上から米ドル/円は148.5~152.5円で予想。
【為替】3/18~3/22の米ドル/円を予想する
先週は米インフレ指標の予想より強い結果を受けて米金利が上昇。それに連れる形で米ドル/円も149円まで反発。
今週は3月19日(火)の日銀会合、20日(水)のFOMCに注目が集まり、米ドル高・円安をトライする可能性が高そうだ。
ただ、年初来の米ドル高値更新には至らないとの考えから、今週の米ドル/円の予想レンジは148~151円で想定したい。
【為替】3/11~3/15の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は一時147円割れへ急落。主因は、保合い下放れをきっかけに行き過ぎた米ドル買い・円売り、金利差から見た行き過ぎた米ドル高・円安などの修正が一気に広がったことではないか。
今週の米ドル/円は144.5~148.5円中心に米ドル上値重い展開を予想。
【為替】3月の米ドル/円を予想する
米景気回復が続き、米インフレ再燃への懸念も浮上する中、米金利上昇に連れて2月の米ドル/円は約3ヶ月ぶりに150円台まで上昇。
米ドル高・円安は循環的な限界圏にほぼ達し、介入警戒感や米ドル買い・円売り「行き過ぎ」懸念もあることから、さらなる拡大余地には限度がありそうだ。一方で米ドル安・円高の拡大には米金利の大幅な低下が必要で、強い米景気が続く中ではそれも想定しにくい。
以上を踏まえ、3月の米ドル/円は147~152円で予想する。
【為替】2/26~3/1の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は小動きに終始。
「日本株高=円安」に変化の兆し。日本株投資の為替リスク回避を含めて円売り主導役の1つと見られる海外投機筋が円売り一段落なら、米ドル高・円安への影響にも注目。
今週の米ドル/円は148~151.5円中心で予想。
【為替】2/19~2/23の米ドル/円を予想する
先週は米インフレ指標の上ぶれをきっかけに米金利がこの間のレンジを上放れ、米ドル/円も約3ヶ月ぶりに150円台乗せとなった。
強い米景気にインフレ再燃がマーケットの新たなテーマに追加されたことで、米金利上昇を手掛かりに米ドル高値151円台をにらむ神経質な展開が続きそうだ。
今週の米ドル/円は148~151.5円中心で想定。