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チーフ・FXコンサルタントの吉田恒による週間為替展望です。注目通貨ペアの相場動向を解説します。

週の第1営業日に更新
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】10/7~10/11の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、10月4日発表の米雇用統計が予想より強い結果となったことを受けて149円近くまで一段高となった。米雇用悪化トレンドが早々に終了した可能性すら浮上したことで、今後の米利下げ見通しが後退した影響が大きそう。 ただしテクニカルに見ると、すでに米ドル/円が下落トレンドに転換していると仮定するなら、一時的な上昇は足下150.2円の52週MAを大きく越えない可能性が高い。今週の米ドル/円の予想レンジは147~152円。
【為替】10月の米ドル/円を予想する
米ドル/円は9月に140円割れとなったが、FOMCの0.5%大幅利下げ後は反発に転じた。 米ドル反発がさらに続くのか。鍵は米雇用動向、そして米経済のソフトランディング。 10月は米ドル反発の限界を確認するタイミングと考えている。米ドル/円の予想レンジは140~147円。
【為替】9/24~9/27の米ドル/円を予想する
FOMCは0.5%の大幅利下げを決めたが、その後米ドル/円は144円まで反発した。 米ドル/円の短期的な「下がり過ぎ」、円「買われ過ぎ」などの修正が広がった影響か。 対円が主導した9月からの一本調子の米ドル安は一段落した可能性。ただし、円以外の通貨、ユーロなどに対して米ドルは逆に全面安の兆しも。以上を踏まえ、今週の米ドル/円は141.5~146.5円で予想。
【為替】9/17-9/20の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は年初来の安値を更新、140円割れ寸前まで下落。 9月に入ってからの2週間で米ドル/円は約7円も下落。投機筋が米ドル売り・円買い戦略を積極化する中で、円安への戻りが鈍いまま円高が拡大している模様。ただ徐々に米ドルの短期的な「下がり過ぎ」、円の「買われ過ぎ」懸念も出てきた。 今週の注目はFOMC。米ドル/円は138.5~143円で予想。
【為替】9/9~9/13の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は最大5円以上の急落で、一気に8月安値の141.6円に肉迫した。 引き続き米国の大幅かつ連続利下げの可能性を探りながら「米金利低下=米ドル安」の模索が続きそうだが、短期的な「行き過ぎ」シグナルも目立ってきた。 一気に140円割れは難しく、一旦「行き過ぎ」の修正が入る可能性もありそうだ。今週の米ドル/円は140~145円で予想。
【為替】9月の米ドル/円を予想する
8月の米ドル/円は一時141円台まで暴落。投機円売り「バブル破裂」の影響か。 テクニカルに見ると、円高へトレンド転換した可能性。そうであるなら円安への戻りは限られ、9月FOMCをにらみながらこの間の米ドル安値141円の更新に注目。 9月の米ドル/円は140~148円で予想。
【為替】8/26~8/30の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言などから、9月FOMCでの利下げがほぼ確実視されたことで144円割れ寸前まで続落した。 目先的には米金利に「下がり過ぎ」懸念もあるため、このまま一気にこの間の安値の141円台更新に向かうのは難しそう。ただ、円高トレンドへ転換した可能性が高まる中で、米ドル反発も限られるのではないか。 今週の米ドル/円は142.5~146.5円のレンジで予想する。
【為替】8/19~8/23の米ドル/円を予想する
先週は、8月15日に発表された米小売売上高の予想より強い結果などから米景気への懸念が後退、米金利が上昇すると、米ドル/円も149円台まで反発した。 ただ8月16日には147円台へ反落するなど、「米金利上昇=米ドル高・円安」も伸び悩む結果となった。 テクニカル的に見ると、米金利は金利低下トレンドへ転換した可能性が高くなってきた。その意味では「米金利上昇=米ドル高・円安」は限られそうだ。今週の米ドル/円は144~150円で予想。
【為替】8/13~8/16の米ドル/円を予想する
米ドル/円は先週一時141円台まで急落。主因は、過度な投機円売りの逆流、「投機円売りバブル」の破裂ではないか。 CFTC統計の投機筋の円売り越しは、過去最大規模を記録してからほんの1ヶ月程度でほぼ消滅。投機円売りの前提条件が変わり始め、再拡大には自ずと限度があるのではないか。 投機円売り再拡大が限られるなら、円安余地にも自ずと限度がありそう。今週の米ドル/円は144~150円で予想したい。
【為替】8/5~8/9の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は146円台まで最大8円以上の急落となった。過去最大規模まで拡大した投機筋の米ドル買い・円売りポジションの調整が、日銀利上げなどをきっかけに加速したことが主因か。 景気の先行指標である米国株が急落したことなどから、米利下げが9月FOMC前の緊急利下げや利下げ幅が大幅となる可能性も注目されてきた。 前のめりとなった米利下げ予想の反動で米ドルが買い戻される可能性はあるが、米ドル買いポジションの手仕舞いが上値を抑える構図は変わらなそう。今週の米ドル/円は144~150円で予想。
【為替】8月の米ドル/円を予想する
7月の米ドル/円は高値を更新し162円に迫るまで上昇したが、日本の通貨当局によるこの局面3度目の為替介入をきっかけに反転。下旬には一転、一時151円台まで急落した。 大幅な日米金利差米ドル優位・円劣位を主な拠り所に過去最大規模で展開した投機筋の円売り戦略が曲がり角を迎えた可能性あり。 8月の米ドル/円は反発が限られ、続落の可能性に注目。予想レンジは148~156円。
【為替】7/22~7/26の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は一時155円台へ急落した。大きく米ドル買い・円売りにポジションが傾斜していたことから、米ドル売り・円買い材料に過敏に反応したためではないか。 また、介入警戒感の再燃で、米ドル/円と日米金利差の相関関係が復活し、金利差米ドル優位・円劣位縮小に米ドル売り・円買いで反応した可能性もある。 米景気の緩やかな減速、インフレ懸念後退との見方が続くようならば、今週も米ドル/円の上値は限られ、下値リスク拡大の可能性がある。予想レンジは154~159円。
【為替】7/16~7/19の米ドル/円を予想する
この局面における3度目の米ドル売り介入が行われた可能性があり、それをきっかけに米ドル/円は161円台から157円台へ急反落となった。 投機筋にとって予想外だったと考えられるこの3度目の介入を受けて、大きく米ドル買い・円売りに傾斜したポジションの損益確定が広がりやすくなったのではないか。 今週の米ドル/円は、投機筋のポジション調整次第で、基本的には上値は限られ下値余地が拡大する可能性もありそうだ。予想レンジは155~160円。
【為替】7/8~7/12の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は高値を更新し、162円直前まで続伸したものの、週後半は伸び悩むところとなった。 ここまでの米ドル高・円安の主導役、投機筋の米ドル買いも、かなり「行き過ぎ」懸念が強くなってきた。折しも、7月は過去2年連続で米ドルが比較的大きく反落し、その一因はポジション調整とみられたことから、今回も投機筋のポジション動向は注目か。 今週の米ドル/円は、投機筋のポジション調整も想定し、158~162.5円で予想。
【為替】7月の米ドル/円を予想する
米ドル/円はこの間の高値の160円を更新、1986年12月以来の水準まで上昇。 ただ、この米ドル高・円安の主導役である投機筋の米ドル買い・円売りも、あるデータでは過去最高規模に拡大するなど「行き過ぎ」懸念が強くなっている可能性あり。 投機筋の米ドル買い・円売り余力も限られ、日本の通貨当局の為替介入などのきっかけ次第では、ポジション調整から米ドル安・円高に戻す可能性もあるだろう。7月の米ドル/円は155~163円で予想。
【為替】6/24~6/28の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、日米金利差円劣位の縮小傾向を尻目に上昇し、一気に160円に迫る展開となった。 日本の通貨当局による「3度目の介入」に注目。一方、米ドル高・円安を主導する投機筋の米ドル買い・円売りにも「行き過ぎ」懸念が強くなっている可能性あり。 介入があった場合は、一日で最大5円の円高が基本。今週の米ドル/円は155~162円で上下に荒れる展開を予想。
【為替】6/17~6/21の米ドル/円を予想する
先週は予想より弱いCPIの結果なども「黙殺」されて投機円売りが続き、日銀会合後は158円を突破した。 ただ日銀会合後の円安もすぐに行き詰り。投機円売りも「行き過ぎ」懸念が強くなってきた可能性あり。 投機円売りのさらなる円安をもたらす余力にも限りがありそうだ。円売りの調整が本格化した場合は円高に戻す可能性もある。今週の米ドル/円は155~158.5円で予想。
【為替】6/10~6/14の米ドル/円を予想する
先週は前半に154円台へ米ドル反落。これは投機筋の米ドル買い・円売りポジション圧縮が主因か。最近の米ドル/円は金利差変化より、投機円売りが続くか否かの影響が大きくなっている。 今週はFOMCなど注目イベントが多いが、それらを受けた投機円売りの動向が最大の焦点。すでに投機円売りは行き過ぎ懸念も強いことから、さらなる拡大余地は限られ、ポジション調整で円高に戻す可能性もあるだろう。今週の米ドル/円は154.5~158.5円で予想。
【為替】6月の米ドル/円を予想する
5月の米ドル/円は日本の介入などを受けて151円台まで円高に戻したものの、その後は米イエレン財務長官の介入けん制と見られる発言などをきっかけに円安が再燃した。 金利差円劣位は比較的大きく縮小したが、絶対的には大幅な円劣位に変わりなく、それを拠り所とした投機円売りの再拡大が円安再燃を主導。 ただ投機円売りも過去最高規模に再接近するなど「行き過ぎ」懸念がある。円安は160円更新に至らず、ポジション調整で円高に戻る可能性も。6月は150~160円で予想。
【為替】5/27~5/31の米ドル/円を予想する
米ドル/円は先週5月24日(金)にかけ7営業日連続の米ドル陽線。円買い材料には反応せず、円売り材料にのみ過敏に反応する状況が続いた。しかし、そろそろ調整も入りそう。 投機筋の米ドル買い・円売りも「行き過ぎ」懸念が強くなっている。 今週の米ドル/円は米ドル高・円安の調整局面を想定し、155~158円で予想。
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吉田 恒
マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長
大手の投資情報ベンダーの編集長、社長等を歴任するとともに、著名な国際金融アナリストとしても活躍。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊、2016年トランプ・ラリーなどマーケットの大相場予測をことごとく的中させ、話題となる。
機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なう。
2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務める。2019年11月より現職。
書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。
<主な著書>
「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)
「FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則」(ダイヤモンド社)
「アノマリーで儲ける!FX投資術」(双葉社スーパームック)
「これから来る!「超円安」・「超株高」の本命シナリオ」(カンゼン)
「そうだったのか!FX大相場の真実」(ビジネス社)
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