吉田恒の為替ウイークリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒による週間為替展望です。注目通貨ペアの相場動向を解説します。

週の第1営業日に更新
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】日銀注目の一方で広がる「金利上昇=米ドル高」
日銀人事を巡る思惑で円相場は不安定な動きが続く。 2月3日の米雇用統計発表以降「米金利上昇=米ドル高」が広がる。 今週はCPIなど注目の米経済指標発表が相次ぐことから「米金利上昇=米ドル高」への影響に注目。米ドル/円の予想レンジは129~134円と想定。
【為替】日銀人事次第で波乱含みの円相場
米金利低下の流れは、2月3日の雇用統計「ポジティブ・サプライズ」で変わり、金利「下がり過ぎ」の反動からさらに上昇する可能性もありそうだ。 日本の金利は、日銀新執行部の人事案発表次第で波乱含み。 今週の米ドル/円予想レンジは128~133円で想定。
【為替】2月の米ドル/円を予想する
130円を大きく割り込んだ米ドル安・円高は、90日MAかい離率で見ると短期的な「行き過ぎ」懸念が強い。 「行き過ぎた円高」は、日銀緩和策転換に対する過度な金利上昇見込みなどの影響が大きいのではないか。 2月は円高がクライマックスを迎え、行き過ぎの反動で円安へ転換する局面を予想。米ドル/円の予想レンジは125~133円。
【為替】日銀ショックの円高の反動を試す局面か
先週の米ドル/円は日銀会合前に127円台前半まで続落したが、日銀が10年債利回りの許容上限の再拡大を見送ると米ドル高・円安へ戻すところとなった。 日銀の政策見直しに伴う「円金利上昇=円高」との見方は行き過ぎの懸念あり。米ドル/円自体も、短期的な「下がり過ぎ」懸念が強い。 当面127.5~132.5円中心で推移し、2月1日FOMC前後にレンジ・ブレークが基本か。
止まらない円高の中で浮上する「変化」
米ドル/円は、先週注目された米CPI発表の後から、この間の米ドル安値更新で一段安となった。1月18日の日銀金融政策会合に向けて、緩和政策のさらなる修正思惑から円買いも根強い。 2ヶ月余りで20円以上も米ドル急落となる中で、テクニカル指標を見ると、短期的な米ドル下落や米金利低下の「行き過ぎ」懸念も強くなってきた。
130~135円レンジ・ブレークに注目
2023年の取引スタートとなった先週の米ドル/円は上下に荒い展開となった。こうした中で、2022年12月FOMC議事録公表により、インフレに対する姿勢においてFOMCと金融市場の「大いなる認識ギャップ」が再確認された。 米ドル/円の当面の行方は、130~135円をどちらに抜けるかに注目。
1月の米ドル/円を予想する
米ドル/円は2022年12月には130円割れ寸前まで急落した。ただこの米ドル安・円高は日米金利差からのかい離が目立っている。 一方、ユーロ/米ドルと独米金利差の事情は異なる。ユーロ高・米ドル安は金利差と整合的。 米ドル売り・ユーロ買いがどこまで続くかに注目。それが一巡すると、金利差から見る行き過ぎた米ドル安・円高も修正される可能性。1月の米ドル/円は128~138円で予想。
金利との連動も復活してきた米ドル/円
11月以降の米ドル急落も一段落した可能性。 クリスマスが近づき方向感が出にくいものの、連動性が復活した米金利の上昇を手がかりに、米ドル高・円安の再開を目指す展開か。
CPI、FOMCなど年内最後の「注目ウィーク」
11月以降の米ドル急落をもたらした大きな要因となった可能性があるポジション調整の米ドル売りが峠を越えつつあるなら、CPIやFOMCを受けても米ドル下落拡大には自ずと限度がありそうだ。 米ドル反発は、テクニカルには11月30日のパウエル発言をきっかけに米ドル下放れが起こる前までの保合い下限、137円半ばを大きく超えられるかが目安になりそうだ。 今週の米ドル/円予想レンジは133~138円を想定。
12月の米ドル/円を予想する
11月以降、それまでから一変して米ドル安・円高が急加速となった。この米ドル安・円高がいつまで続くかについて、①ポジション調整の米ドル売りが年内で一巡するか、➁米ドルの短期的な「下がり過ぎ」拡大が130円までに一巡するかの2点に注目 12月の米ドル/円の予想レンジは130~137.5円を想定
円安トレンドの転換を試す正念場続く
米ドル上値の重い展開が続いているが、米ドル売りの主役は米ドル買いポジション手仕舞いではないか。 チャート的には、この間の米ドル高・円安トレンドをサポートしてきた120日MA割れ含みとなり、米ドル下値の正念場となっている。 綱渡りが続くものの、個人的には米利上げが続く中での米ドル下落は限られると考えている。 今週の米ドル/円予想レンジは、137.5~141.5円を想定。
CPIショック以降の米ドル急落は一段落したのか
先週は基本的に米ドル底固く推移。CPI、PPI発表後もFOMC利上げ姿勢に著しい変化がなかったことが確認され、米金利も反発気味の展開となった影響が大きいようだ。その一方、米ドルの上値も重く、ポジション調整の米ドル売りが影響した可能性。 今週は、感謝祭関連で週半ば以降薄商いが予想される。その中で米ドル/円は138.5~142.5円中心のレンジで、米ドル高・円安への戻り余地を探る展開を予想。
1998年の円高への急転換とは違う可能性
先週、11月10日のCPI発表をきっかけに、米ドル/円は一気に138円台まで急落となった。今回と比較的近い例として150円近くで米ドル高・円安が終わった1998年の場合は、その後ほんの2ヶ月で110円割れ近くまで米ドル急落が広がった。 今回と1998年の大きな違いは米金融政策。1998年の場合はFRBが緊急利下げに転じたことが米ドル一段安の一因と見られたのに対し、今回はまだ利上げが続く見通しとなっていることを考えると、米ドル安は限られるのではないか。 今週の米ドル/円予想レンジは137~142.5円
FFレート5%超で円安155円超という可能性
11月2日のFOMCを受けて、金利市場ではFFレートが2023年6月に5.25%まで引き上げられるといった見通しに上方修正された。これをこの間米ドル/円との関係に当てはめると、米ドル高・円安は155円を超えるまで続く可能性も出てきたことになる。 今週の最大の注目材料は10日の米10月CPI発表だが、基本的には、なお高い物価上昇が続くと予想されているだけに、それらを手掛かりに米ドル高・円安再燃の可能性に注目か。今週の米ドル/円の予想レンジは145~150円中心。
11月の米ドル/円を予想する
米インフレ懸念は根強いものの、一方で米景気減速への懸念も浮上し、徐々に米利上げの「最終到達点」が視野に入り始めてきた。 米ドル/円は、そんな米利上げを受けた米金利上昇に連れてここまで上昇してきた。その関係がこの先も続く場合、FFレートの最終到達点が5%なら米ドル高・円安は155円程度、FFレートが5.5%まで引き上げられるなら、米ドル高・円安は160円を目指す見通し。 日本の通貨当局は、米金利の動向などを見ながら、150円を大きく超えるなら円安阻止介入を強化する可能性。以上を踏まえ、11月の米ドル円は145~153円で予想。
「止まらない円安」が止まった理由
先週はついに150円の大台も突破、米ドル一段高となったが、その後米利上げ見通し下方修正の動きが広がり、米金利が低下したところで日本の通貨当局による米ドル売り介入も行われたと見られ、米ドルは急落となった。 これにより米ドル陽線も9週連続で一段落となり、この間続いた米ドル高値更新の流れも一息ついた可能性がある。今週の予想レンジは、145.5~150.5円を想定。
円安の「止まらない理由」と「止まる理由」
米インフレ是正が鈍い中で、インフレ対策に伴う「米金利上昇=米ドル高」にはなお終わりが見えない。 一方5年MAかい離率などで見ると、循環的な米ドル高の動きは、すでにいつ終わってもおかしくない段階を迎えているものの、その中で米ドル高・円安トレンドの「延長戦」が続いているというのが現在の状況か。 今週の米ドル/円の予想レンジは145.5~150.5円を想定。
CPI、介入など波乱要因目白押しの為替
24年ぶりの米ドル売り介入後、米ドル/円は膠着気味の展開が続いた。ただ今週はCPIの発表が予定されている。このところCPI発表後に一気に一方向へ約3円も動くなどボラティリティが急騰する展開が続いているため、膠着相場も分岐点を迎えそうだ。 改めて介入との攻防劇となる可能性もあることを踏まえ、今週の予想レンジは143~148円を想定。
10月の米ドル/円を予想する
9月FOMCで利上げ見通しが大きく上方修正されたことから、米ドル高・円安は150円を目指す可能性も出てきた。 こうした中で日本の通貨当局は24年ぶりに米ドル売り・円買い介入に出動した。これは特定の水準を防衛するものではなく、節目の水準を抜けて相場が不安定になった時にけん制する可能性が高そうだ。 以上を踏まえ、10月の米ドル/円は140~148円中心の展開を想定する。
FOMCと介入を受けた米ドル/円の見通し
先週はFOMCと、その後実現した24年ぶりの円買い介入により米ドル/円は上下ともに大きな動きとなった。 ついに介入実現となったが、大きな米ドル高・円安の流れは変わらないのではないか。まだ当面140円を大きく割れることすらなく、145円を超えると1998年の米ドル高値147円台更新トライの可能性が髙そうだ。今週の予想レンジは140~146円中心で想定。