東京市場まとめ
1.概況
前日の米国市場では主要3指数が揃って大幅反発となったことを受け、日経平均は895円高の51,959円と反発して取引を開始しました。米国とイランの軍事衝突が終結に向かうとの観測が浮上したことでリスク資産が買い戻されました。前引けは2,064円高の53,128円となりました。
後場も中東情勢の緊張緩和期待から、海外勢を中心に買いが優勢で推移しました。一貫して上昇基調で推移した日経平均は2,675円高の53,739円で大幅反発して取引を終えました。
TOPIXは173ポイント高の3,670ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が38ポイント高の737ポイントで、それぞれ3営業日ぶりに反発しました。
2.個別銘柄等
リクルートホールディングス(6098)は9.5%高の7,145円をつけ、大幅続伸となりました。3月31日、発行済み株式総数(自己株式を除く)の4.58%に相当する6400万株、金額にして3500億円を上限とする自社株買いの実施を発表しました。3500億円と規模も大きく、これによる株式需給の引き締まりや、1株利益の上昇を意識した買いが入りました。
ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)は一時、8.3%高の5,715円をつけ年初来高値を更新しました。3月31日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で最下位の「売り」から真ん中の「中立」に、目標株価は従来の3,000円から4,800円に引き上げたことが材料視されました。
富士通(6702)は4.0%高の3,299円をつけ、続伸となりました。1日、日本経済新聞が「富士通はサーバーなどに搭載して人工知能(AI)処理に特化するAI半導体を開発する」と報じました。回路線幅1.4ナノ(ナノは10億分の1)メートルの最先端品で、大企業主体で開発から製造まで国内で手掛ける純国産のAI半導体は初めてとあって、先行きへの期待感から買いを誘いました。
オンラインゲーム事業のネクソン(3659)は4.8%安の2,789.5円をつけ、反落しました。3月31日、同社説明会にて会社が掲げていた収益目標が達成困難だと発表したことが売り材料となりました。同社は2024年9月、2027年12月期に売上高7500億円(前期2025年12月期は4751億円)、営業利益2500億円(同1240億円)を目指す計画を示していました。
難治性疾患の治療薬を開発するクリングルファーマ(4884)はストップ高水準となる19.7%高の487円をつけ大幅高となりました。1日に慶応大学と共同で出願していた慢性期脊髄損傷の治療剤に関する特許が国内で登録されたと発表し、今後の収益化への期待感が買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は5.2%高で大幅反発となりました。開始から1ヶ月以上が経過した中東情勢の緊張緩和期待が株式市場の買い戻しにつながりました。明日に向けて、引き続き中東情勢の続報が注目されます。経済指標では、米国で3月のADP雇用者数、2月の米小売売上高、3月のISM製造業景気指数が発表される予定です。米国では利下げ期待が剥落するなかで、雇用の安定が示されるかに注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
