吉田恒の為替ウイークリー
米ドル/円「12月大相場」が起こる条件
6日の米雇用統計発表日、そして11日FOMC、さらに15日の第4次対中制裁関税発動期限前などが、年内最後の一波乱が起こる可能性のある「大相場の候補日」として注目
12月に米ドル/円の年内最後の一波乱が起こるかは、FOMCや米中貿易交渉などをきっかけに株急落が起こるかが1つの目安
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米ドル/円小動きは12月も続く!?
11月の米ドル/円値幅は先週までの段階で今年最小。最近の米ドル/円は株が急落しないとボラティリティーが上がりにくい。
12月は、昨年は株急落となったが、それは例外的。景気減速が広がる中、米中交渉などがきっかけで株急落とならない限り、米ドル/円の小動きはまだ続きそう。
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円安112円超が「少し先」になる理由
7月以降の米ドル/円はNYダウと類似。そのNYダウは1998年の値動きと類似。
以上から、1998年以降のNYダウの値動きを参考にすると、この先の米ドル/円は、年末にかけて109円前後の一進一退が続き、年末年始頃から110円を大きく上回る一段高に向かうといった見通しになる。
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これが中期円安の「具体的シナリオ」だ
米ドル/円はもう下がっても107円すら大きく割れず、そして今年の高値、112.4円程度を超えたら125円を目指していく――そんな中期円安シナリオが始まっている可能性も。
株高トレンドが続き、それに米ドル/円が連動する最近の関係がこの先も続き、すでに4年以上続く米ドル/円の長期三角保合いをいよいよブレークするかが焦点。