今年の米ドル/円1日平均値幅は、先週までの段階で0.6円。これに対して、値幅が1円以上に拡大したのは15営業日あった(図表1)。確率的には6%程度なので、1ヶ月に1~2度あるかどうかといったペースだったわけだ。

【図表1】
出所:マネックス証券調べ

その意味では、今年も残すところ1ヶ月余りとなったので、確率的には1円以上に値幅が拡大する「大相場」は、あと1回あるかどうかといった見通しが基本になるだろう。では、年内に1回あるかどうかといった米ドル/円の値幅が1円以上に拡大する「大相場」の候補日とは?

これまで15回あったそんな「大相場」を曜日別にみると、最多は金曜日の5回、これに水曜日4回、木曜日3回と続いた。つまり「大相場」の起こった8割が水曜日以降の週後半に集中していた。一方で、1割あった月、火曜日の「大相場」は米中貿易交渉関連の「突発的なニュース」がきっかけだった。

また、「大相場」が起こるきっかけとなった材料は、ほぼ予想通りと言えそうだが、FOMC(米連邦公開市場委員会)関連と米中貿易交渉関連が圧倒的に多かった
以上を整理すると、今年、米ドル/円の値幅が1円以上に拡大した「大相場」の起こった確率は月に1~2度であり、それは水~金曜日の確率が高く、きっかけとなったのはFRB関連や米中貿易交渉関連が多かった。

以上を参考にすると、年内の米ドル/円「大相場」の候補日は、12月6日(金)の雇用統計発表日、12月11日(水)のFOMC、12月15日の米国による第4次対中制裁関税発動期限前、12月11(水)~13日(金)といったところではないか。