この数ヶ月の米ドル/円は、NYダウなど米国株の値動きとの連動性が強かった(図表1参照)。ところで、そんな米国株は、21年前、1998年の値動きと比較的似た状況が続いてきた(図表2参照)。

以上のように、米ドル/円が米国株に連動し、その米国株は1998年と似ているといった状況がこの先も続くなら、米ドル/円も米国株も、1998年の米国株のこの先の値動きを後追いすることになる。

それを参考にすると、米ドル/円も米国株も、12月前半にかけて反落局面が続く可能性があるが、たとえば米ドル/円は107円すら割れず、年末・年始にかけて上昇再開に向かうといった見通しになる(図表3参照)。

【図表1】米ドル/円とNYダウ(2019年7月~)
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
【図表2】1998~1999年と2019年のNYダウ
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
【図表3】2019年7月以降の米ドル/円と1998年7月~1999年のNYダウ
出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成