吉田恒の為替デイリー 米超緩和転換で急落する相場の特徴
かつて1度だけ前例のある、「リーマン・ショック」後の米超金融緩和の政策転換局面では、金融緩和で大きく上昇した新興国通貨や金相場が大幅下落へ急転換となった。 今回の米超緩和局面で、「リーマン・ショック」後と異なり大きく広がったのはグロース株/バリュー株なので、グロース株急落を通じた株価の反応は要注意か!?
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吉田恒の為替デイリー 米ドル高・円安と金利差の関係再点検
円は一時112円を超えるなど米ドル高・円安が加速する中で、日米金利差から見るとやや「上がり過ぎ」の懸念も出てきた。 長く続いた米ドル/円小動きの反動といった「熱狂」一巡後の落ち着きどころを考える上で、金利差との関係の検証は必要だろう。
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吉田恒の為替デイリー 米金利上昇で円安とユーロ安に差が出る理由
米金融緩和の政策転換で、基本的には米金利は上昇に向かう可能性が高く、それ自体は米ドル買い要因。 ただ、米金利上昇に対して株価がどう反応するかによって、米ドル高の進行度合いには差が出てくる可能性あり。
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吉田恒の為替デイリー 急に米ドル高へ大きく動き出した主因
米ドル/円は今週にかけて大きく動き出した。これは、「長く続いた小動きの反動」といったテクニカルな影響も大きいだろう。 長く続いた小動きで溜まったエネルギーの発散で一方向に大きく動くといったメカニズムが今回も機能しているなら、当面の米ドル反落は限定的で、一段高の模索が続きそう!?
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吉田恒の為替デイリー 円売り拡大はまだ「道半ば」の可能性
対米ドルで円は年初来安値に近付いてきた。ただ一部のデータを見る限り、円の「売られ過ぎ」懸念は強くない。 代表的な低金利通貨だけに、円売りリスクテーク余力は、まだ「道半ば」に過ぎない可能性すらありそう。
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吉田恒の為替ウイークリー 新たな米ドル高・円安が始まったのか
先週のFOMC以降、金融政策を反映する米2年債利回りは急上昇、年初来高値を更新してきた。これは、米超金融緩和政策の転換を織り込む動きの可能性。 過去に一度だけ前例のある超金融緩和の政策転換、「リーマン・ショック」後のケースを参考にすると、米2年債利回りは「テーパリング」開始に向けて、基本的に0.25%も下回らず、0.5%程度を目指す可能性あり。 その場合、米ドル/円は基本的に110円を大きく割れず、113円程度を目指す見通し!?
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吉田恒の為替デイリー 米金利「さらなる上昇」という可能性
先週のFOMCの後から、米金融政策を反映する米2年債利回りは急騰、年初来高値を更新した。 これまでの年初来高値を記録した6月FOMC後と最近では、金利水準は同じながら、90日MAからのかい離率などでは大きな差がある。最近の場合、「上がり過ぎ」拡大で、米金利は一段の上昇に向かう可能性がありそう。
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吉田恒の為替デイリー 「テーパリング」までの米ドル/円のシナリオ
9月FOMCを受けて、早ければ11月FOMCで「テーパリング」開始が決まる見通しとなった。今回のような超金融緩和見直し局面で、「リーマン・ショック」後のケースでは、テーパリング開始までに米2年債利回りは最高0.5%まで一段の上昇となった。 これに近い形で米2年債利回り上昇、金利差拡大となるなら、テーパリング開始に向けて米ドル/円は113円程度、ユーロ/米ドルは1.12米ドル程度に向かう見通し。
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吉田恒の為替デイリー 株価「中国ショック」と為替の関係
中国の大手不動産開発会社のデフォルト懸念などを主なきっかけに世界的な株安、「中国ショック」が拡大した。こういった中で、ユーロ/米ドルなども、金利差より株価との連動が強くなった。 NYダウなどで株価の動きを見た場合、テクニカルには「コロナ後」の株高トレンドが正念場を迎えている可能性がありそう。
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吉田恒の為替デイリー トルコと英国も注目される「中銀ウィーク」
今週は中央銀行の金融政策会合が相次ぐ「中銀ウィーク」。主役は米国のFOMCだが、トルコや英国の金融政策会合も為替相場への影響という観点で注目される。
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吉田恒の為替ウイークリー 米ドル/円「FOMC相場」を予想する
FOMC後の為替相場はボラティリティが上昇する可能性が高い。米ドル/円は2ヶ月以上も109~110.5円中心の小動きが続いているが、FOMCが脱・小動きのきっかけになる可能性に期待。 新たなトレンドの手掛かりとして、FOMC後の米金利上昇の再燃と米国株安拡大の可能性に要注意か。
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吉田恒の為替デイリー 「中国リスク」の豪ドルへの影響を考える
ここに来て「中国リスク」への注目が拡大しているが、豪ドルは以前に比べて中国要因との連動性が薄れている。それは豪州と中国の外交関係悪化などの影響とされる。 最近の豪ドル/米ドルは、豪米金利差との相関性が高くなっているが、これは米国の金融緩和政策転換が注目されている影響もあるのではないか。
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吉田恒の為替デイリー 9月FOMCの「サプライズ」リスク
14日の米8月CPI発表から「米金利低下=米ドル下落」が拡大した。これは、9月レーバーデイ明けから相場は一方向に大きく動くパターン通りではある。 ただ、8月のジャクソンホール講演で、パウエルFRB議長が、「テーパリング開始で物価の条件はクリアした」と述べた中で、今回のCPIへの反応はやや過剰な懸念あり。 予想以下となった今回のCPIの結果で、9月FOMCでのテーパリング決定なしとの決め込みは行き過ぎの可能性あり!?
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吉田恒の為替デイリー 「米金利低下=米ドル安」シナリオの限界
米ドル/円は109~110.5円中心の小動きがすでに2ヶ月以上も続いていることから、そろそろレンジを抜けた方向に大きく動き出す可能性にも期待したいところ。 ただ「米金利低下=米ドル安」シナリオは、米金利低下余地が限られそうなため、108円割れすら難しいといった具合に、基本的に限度がありそう。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル/円のトレンドが出やすい9月
経験的に、9月から米ドル/円も一方向に動きやすかった。それは、すでに述べてきたようにトレーダーの夏休み明けということとともに、国際会議や金融政策会合など、相場変動の手掛かりになりやすい重要イベントが相次ぐ影響もありそうだ。 過去5年間の米ドル/円、月足チャートを参考にすると、9月末は米ドル高なら112円、米ドル安なら108円!?
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吉田恒の為替ウイークリー レーバーデイ明けから大きく動き出す、2021年は!?
米ドル/円は2ヶ月も109~110.5円中心の小動きが続いてきた。ただ例年、9月初めのレーバーデイ明けから一方向に大きく動き出すことが多かっただけに注目。 新たな方向が米ドル高になるか、米ドル安になるかは、まず米金利のトレンドに注目。またレーバーデイを挟み、NYダウなどが5営業日続落となっている点も要注意か。
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吉田恒の為替デイリー 「豪ドル<NZドル」と米緩和政策転換の関係
同じオセアニア通貨でありながら、豪ドルとNZドルの客観データに、「差」が目立ってきた。その1つはポジション。豪ドルが大幅な売り越しになっているのに対し、NZドルは小幅ながら買い越し。 また、52週MAとの関係でも違いが顕著。「豪ドル<NZドル」は、米金融緩和政策転換の初期に起こりやすい現象の可能性もありそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 世界で広がる「テーパリング」、緩和政策の転換
カナダなど資源国やメキシコなど新興国では、「コロナ・ショック」後の金融緩和見直しが広がっている。物価上昇への対応が一因だろう。 いわゆるデルタ株の影響などが懸念されているものの、米国の金融緩和縮小、「テーパリング」開始も大きく遅れる可能性は低いのではないか。
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吉田恒の為替デイリー レーバーデイ「アノマリー」の米ドル/円
欧米のトレーダーにとって実質的な夏休み明けとなるレーバーデイ明けから、相場は一方向へ大きく動き出す傾向があった。 過去3年についてみても、米ドル/円は、レーバーデイ明けから一方向に2円以上動いていた。今回は112円、それとも108円!?
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吉田恒の為替デイリー 「テーパリング」でも豪ドル反落の理由
豪州中銀は7日、緩和の縮小、いわゆる「テーパリング」を決定したが、その後豪ドルは反落となった。これは、金利差から見た豪ドル「上がり過ぎ」の関係と辻褄が合う。 また、52週MAとの関係で見ると、豪ドル/米ドルは下落トレンドが展開中で、一時的な反発は足元で0.75米ドルの52週MAを長く、大きく上回らない程度にとどまる可能性。
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