吉田恒の為替デイリー 米ドル/円と金利、株との関係
4月以降、米金利と米国株は、前者が上昇一服で横這う一方、後者は高値更新に向かった。両者の違いの1つに、短期的な「上がり過ぎ」の有無があった。 2021年に入ってからの米ドル/円は、基本的に株より金利と連動してきた。このため、株高・金利低下(横這い)の中では、米ドル/円も方向感乏しい展開になっているということだろう。
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吉田恒の為替デイリー 「仮想通貨バブル崩壊」相場との類似
暗号資産相場の下落リスクが続いているが、BTC/米ドルで見ると、2017年12月からの「仮想通貨バブル崩壊」相場とプライス・パターンが似ている。 この状況が続くなら、BTC/米ドルは2万5千米ドル程度まで続落、当面は基本的に4万米ドルを超えられない下落基調が続く見通しになる。
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吉田恒の為替ウイークリー 6月の米ドル/円を予想する
米ドル/円は先週、約1ヶ月続いたレンジ相場を上抜け、目先は米ドル高値を試す動きとなりそう。そのままこの間の高値を更新、111円を上回る動きになるかが6月相場の最大のテーマか。 その鍵を握るのは米ドル/円が連動する米金利か。一時の「上がり過ぎ」も是正されたことで米金利上昇再燃となるか。ただ「大きな上がり過ぎ」修正には、予想以上に時間がかかったという過去のデータもある。 今週、相次いで発表される注目の米景気指標発表結果に対する米金利の反応が、「米金利上昇=米ドル高」再燃の行方を探る上での試金石になりそう。
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吉田恒の為替デイリー 金相場上昇が終わる「条件」
金相場には米金利との関係において、米金利の継続的な上昇局面では下落、それ以外の米金利低下ないし横這い局面では上昇するといった組み合わせが基本だった。 その意味では、最近にかけての金相場上昇が終わる最大の「条件」は、米金利上昇の再燃ではないか。
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吉田恒の為替デイリー 南アランド「上がり過ぎ」リスクを考える
南アランド/円は上昇が続き、「リーマン・ショック」後の基本的な上限だった5年MAを大きく上回ってきた。 ただ「リーマン・ショック」前、5年MAを大きく上回ったのは当時の特殊な要因の影響もあっただろう。それを考えると、5年MAを上回ってきた最近の動きは、引き続き下落へ急転換するリスクも要注意ではないか。ったのは当時の特殊な要因の影響もあっただろう。それを考えると、5年MAを上回ってきた最近の動きは、引き続き下落へ急転換するリスクも要注意ではないか。
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吉田恒の為替デイリー 「米金利上昇=米ドル高」再開はまだ先か
米金利の短期的な「上がり過ぎ」はかなり是正されてきたようだ。ただ過去の似たケースを参考にすると、「上がり過ぎ」修正の米金利低下はまだ終わっていない可能性が高い。 米ドル/円が、そんな米金利を主役とした日米金利差次第の状況がこの先も続くなら、米ドル高・円安再開も、まだ先の可能性が高そう。
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吉田恒の為替デイリー ユーロ高・米ドル安、「1月」との違い
ユーロ/米ドルが、1月に記録した高値に接近してきた。ただ当時と異なり、最近は独金利上昇に伴うユーロ高の側面が大きそう。 その意味では、最近にかけてのユーロ高・米ドル安に比べて、米ドル安・円高の反応が鈍いのも、今回は「米ドル安」より「ユーロ高」の側面が強いためということかもしれない。
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吉田恒の為替デイリー BTCの「底値」、そしてリスクオフとの関係
BTC/米ドルの下落が広がっているが、2017年以降のプライス・パターンを参考にすると、3万米ドル程度で底打ちする可能性があり、2万5千米ドルは割れない見通し。 過去の暗号資産暴落では、それに遅行する形で株価急落などリスクオフが起こっただけに、引き続き要注意か。
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吉田恒の為替ウイークリー 対ユーロなどでの「米ドル安再燃」は対円に波及するか!?
米ドル/円は108円半ば~109円半ば中心の方向感の乏しい小動きが続いている。これに対してユーロ/米ドルなどは年初来のユーロ高値・米ドル安値に急迫するなど、米ドル安再燃が鮮明。 米ドル/円の「我が道を行く」構図が続くか、それとも対ユーロなどでの米ドル安再燃に引きずられ、108円半ば割れに向かうか注目。
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吉田恒の為替デイリー 金相場反発の理由と今後の行方
金相場には、基本的に米金利や米ドルとの逆相関関係がある。その意味では、最近にかけての金相場反発は、4月初めまでに「米金利急騰=米ドル高」が一段落した影響が大きいだろう。 一方、金相場反発の終了、下落への転換は、金相場自体の「上がり過ぎ」、または金利上昇の本格化という2つの要因の少なくとも1つがきっかけになることが多かった。
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吉田恒の為替デイリー 高値更新続くクロス円の「リスク」とは?
米ドル/円の頭打ちを横目に、主要なクロス円は高値更新が続いている。これは、株高、リスクオンの影響が大きいだろう。 ただし、クロス円の中でも、欧州通貨/円が金利差で裏打ちされているのに対し、豪ドル/円などは金利差からのかい離が目立つ。リスクオフへ転換した場合、金利差からのかい離の修正も重なり、豪ドル/円などの反落が大きくなる可能性は要注意か。
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吉田恒の為替デイリー 暗号資産暴落と為替への影響
BTC/米ドルの暴落が続いている。経験的にBTC/米ドルは90日MA(移動平均線)を5割以上も下回る可能性は低いが、5割近くまで下回ったことは、2017年以降3回あった。 その90日MAを5割近く下回った3回のケースでは、株安・円高となっていた。
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吉田恒の為替デイリー ユーロ/米ドル主導の米ドル安の行方とは?
ユーロ/米ドルは1月の高値(米ドル安値)に着実に接近、主要な通貨ペアで米ドル安を主導する構図となっている。 この背景には、4月にかけての「米金利急騰=米ドル高」を経てなお、米ドル/円などと異なり、ユーロ/米ドルは米ドル安トレンドが続いている影響があるのではないか。この間のユーロ高・米ドル安の記録を更新し、もうしばらく米ドル安を主導する可能性に注目。
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吉田恒の為替デイリー 米金利で考える米ドル下落リスク
最近の米ドル/円は日米金利差と連動。そしてその金利差の主役は米金利。この関係がこの先も続くなら、米ドル/円の行方は米金利次第。 その米金利は、90日MAからのかい離率などで見ると、一時の記録的な「上がり過ぎ」は修正されたものの、なお足元でも「上がり過ぎ」圏の可能性がある。
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吉田恒の為替デイリー 2021年は米ドル/円がよく動いている
米ドル/円の小動きが長期化しているが、2020年は米ドル/円以外、豪ドルやユーロなどは比較的大きく動いた。 2021年はこれまでのところ、米ドル/円の変動率が豪ドルやユーロを上回っている。4月にかけて米金利急騰に連れて一段高となった影響が大きい。米ドル/円が新たに大きく動き出すかは米金利に注目か。
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吉田恒の為替ウイークリー 米インフレ懸念拡大の中、米ドル上げ渋りの理由
先週、米金利が急騰すると、それに連れて米ドル/円も一時109円台後半へ上昇、これは、米インフレ懸念の影響とされた。ただ米インフレ統計の予想以上の結果が続く中でも、週後半は米金利、米ドルとも頭打ちに。 米金利は依然「上がり過ぎ」で、さらなる上昇余力が限られた可能性がある。そもそも、インフレ率上昇自体は、実質金利低下を通じ通貨安要因。
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吉田恒の為替デイリー 米インフレ懸念と米ドル相場の関係
米4月CPIの結果を受けて、インフレ懸念が拡大、米金利急騰を通じ米ドルも急上昇となった。 ただ、本来的にインフレ率上昇自体は、実質金利低下に伴う通貨安を示唆。早期に実質金利が上昇するほど、名目金利上昇またはインフレ率低下があるかが、為替相場の評価を決めることになる。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル/円の行方を考える「2つの方法」
米ドル/円はこのところ米金利が主役の日米金利差と基本的に連動してきた。その米金利が、12日の米4月消費者物価発表をきっかけに急騰したことで、米ドル/円も先高観再燃となっている。 米ドル/円はすでに2ヶ月以上、52週MAを上回ってきた。このように52週MAを長く上回る動きはトレンドの転換の可能性が高いことを示している。この観点からも、米ドル/円は中長期的な上昇トレンドが展開している可能性が高くなっている。
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吉田恒の為替デイリー 「リスクオフの米ドル買い」の変化
「コロナ後」、リスクオンの米ドル売り、リスクオフの米ドル買いといった解説が増えたが、これはあくまで「コロナ後」の特殊で一時的な現象ではないか。 そういった見方が正しければ、リスクオフではかつてのように円買いが基本なので、米ドル/円は米ドル安・円高に反応する可能性が高いだろう。
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吉田恒の為替デイリー 対円ではわかりにくい「米ドル安復活」
先週の雇用統計「ネガティブ・サプライズ」を受けた米ドル急落などにより、対円以外、ユーロや豪ドルに対しては一気に年初来の米ドル安値に接近してきた。 そもそも52週MAとの関係で見ると、対円と異なりユーロや豪ドルに対しては米ドル安トレンド継続中の可能性がある。米金利低下傾向が続くなら、対円以外では米ドル安値更新の可能性もありそうだ。
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