吉田恒の為替デイリー 黒田日銀総裁と22年前の「黒田財務官」
1999年9月G7声明では、「日本の円高懸念の共有」が異例の形で言及されたが、それは結果的に当時の日銀のゼロ金利解除という金融緩和見直しへの「制約」となった。 現在の日本では「円安懸念の共有」をG7に求めたいくらいかもしれないが、それは黒田緩和見直しにつながりかねない。22年前は財務官として、現在は日銀総裁としての黒田氏の関わりを振り返る。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 豪ドル高・円安の少し気になること
円全面安が広がる中で、豪ドル高・円安も一段と広がってきた。 ただ米ドル/円などと比べて、5年MAかい離率や購買力平価との関係で豪ドル「上がり過ぎ」懸念が強くなっている点は少し気になるところ。
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吉田恒の為替デイリー これは「未体験の円安」なのか?
長く小動きが続いた円相場が急に円安へ大きく動き出したが、ここまではまだ経験内の円安と言えそうだ。 この先さらに130円を大きく超えてくるようなら、これまで経験したことのないといった意味で、「未体験の円安」が始まっている可能性への懸念が高まるか?
吉田 恒
12:44
ストックボイス 20年ぶりの円安と円買いの可能性
・現状極端に行き過ぎたドル高円安とはいえない・そろそろドル売り円買い介入が近いのではないか・米国のインフレが落ち着くまで...
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吉田恒の為替デイリー 米ドル売り・円買い介入の具体的シナリオ
過去の為替介入実績を参考にすると、このまま円安が続いた場合、1米ドル=130円前後で2兆円以上の規模の米ドル売り・円買い介入が行われる可能性がありそう。 日本の円買い介入実施では、米国との関係より、日銀の金融政策といかに整合性がとれるかが最大の焦点ではないか。
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吉田恒の為替ウイークリー 「怒涛の円安」一服の鍵を握る米金利
米ドル/円は先週126円台まで上昇した。米ドル高・円安が126円を超えたのは20年ぶりのこと。まさに「歴史的な円安」展開となっている。 そんな米ドル高・円安は米金利上昇にこれまでは裏打ちされてきたが、その米金利上昇が先週は一服となった。歴史的な「怒涛の円安」一服は、米金利の動向が鍵か。
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吉田恒の為替デイリー 円買い介入は130円前後の可能性
日本経済にとって「悪い円安」といった声が増えている。では円安は止められるのか? 円安阻止の具体策の1つである円買いの為替介入は、過去のパターンを参考にすると早ければ130円前後で実現する可能性あり。
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吉田恒の為替デイリー 米インフレ懸念一段落の見極め方
米CPIなど注目のインフレ指標発表後、米金利が低下に向かうと、「インフレのピークが近い」ためとの解説が増えた。 ただ米金利低下は、記録的な「上がり過ぎ」の修正が主因であり、そんな米金利低下が「インフレはピーク」との後講釈になった可能性あり。
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吉田恒の為替デイリー 126円は「行き過ぎた円安」ではない可能性
米ドル/円は、2015年6月に記録した125.8円の米ドル高値を更新した。 約7年前に記録した水準より米ドル高になると、「行き過ぎ」を意識するのも分からなくない。ただし、2015年の125円と足元の125円の意味は、かなり違う。 米ドル/円の上昇は、短期的な「行き過ぎ」の反動が入る可能性はあるものの、絶対水準の印象ほどに中長期的な「上がり過ぎ」懸念は、決して強くないと言えそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 「止まらない円安」、1998年の例を振り返る
最近にかけて急ピッチで進む円安の日本経済への懸念が拡大しているようだ。 「止まらない円安」への懸念が拡大した代表例は1998年だったが、この時には一日で2兆円もの円買い介入に動いても円安は止まらなかった。
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吉田恒の為替デイリー 「円資産のみ保有するリスク」の現実味
最近にかけての円安は、株価との関係変化など、これまでの円安との「違い」が目立ってきた。 まだ「無秩序の円安」ではなさそうだが、さらに円安が進むと、円資産のみを保有するリスクのヘッジとして外貨投資する意識が現実味を増す可能性が高まりそう。
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吉田恒の為替ウイークリー 米金利の「上がり過ぎ」が米ドル/円の行方を左右
先週は、米10年債利回りが2.7%まで上昇する中で、米ドル/円もそれに連れて一時、3月末に記録した米ドル高値125円に接近するなど上昇傾向が続いた。 ただ米10年債利回りは、短期的にも中長期的にも「上がり過ぎ」懸念がかなり強くなっている。約40年ぶりの本格的な米インフレ局面を迎えている中で、米金利「上がり過ぎ」がさらに続くか否かかが、米ドル/円の行方を左右しそう。
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吉田恒の為替デイリー RBA「タカ派」でも豪ドル反発一巡の理由
先週5日のRBA金融政策会合は、予想より「タカ派」とされ、直後は「豪州金利上昇=豪ドル高」となったものの、その後は豪ドル反落が広がった。 その中で、豪ドル/米ドルは日足、週足のチャートとも長い「上ヒゲ」が出現、テクニカルには最近にかけて続いてきた豪ドル反発が一巡した可能性が出てきた。
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吉田恒の為替デイリー 「止まらない通貨安」で起こったこと
円安が広がっているが、かつて主要通貨の下落、米ドル安や円安が展開した中で、究極的な通貨安阻止策として浮上したのは、外貨建て債券発行案だった。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 究極の円安阻止策、「岸田ボンド」の可能性
円安の日本経済への悪影響を懸念する声が増えてきた。ただ、日本独自で円安を止めることはできるだろうか。 1980年代前半、インフレ対策をきっかけに広がった米ドル高・円安に対し、日本政府は、米国から究極の通貨安阻止策とされる外貨建て債券、「中曽根ボンド」発行を提案されるまで追い込まれた。
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吉田恒の為替デイリー 豪ドル安トレンドは終わったのか?
豪ドル/米ドルは約1年ぶりの水準まで反発してきた。すでに豪ドルは底を打ったのか、それとも飽くまで一時的反発に過ぎないのか。 52週MAとの経験を参考にすると、このまま来週末以降も足元で0.74米ドル程度の52週MAを「長く」上回るか、または0.78米ドル以上と「大きく」上回るかに注目。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル/円「上ヒゲ」が示す「意外なシナリオ」
先週の米ドル/円は2円以上の長い「上ヒゲ」となった。2016年以降でこれを上回る長大な「ヒゲ」の記録は、「Brexitショック」、「トランプ・ラリー」、「アップル・ショック」、「コロナ・ショック」などいずれも代表的な大相場。 大相場における長大な「ヒゲ」出現の後は、高安値更新まで長い時間がかかっただけに、今回も米ドル高値更新には予想以上の時間がかかる可能性もありうる!?
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吉田恒の為替ウイークリー 4月の米ドル/円を予想する
3月の米ドル/円は一気に約10円もの急騰となった。ただ、月足チャートの長い「上ヒゲ」は、「怒涛の米ドル高・円安」も一息つく可能性があることを示唆。 一方、最近の米ドル/円は株安でも下落リスクが限定的。米金利は「上がり過ぎ」修正の低下リスクがあるものの、インフレ対策の利上げにもかかわらず景気回復に著変ない中では、「米金利低下=米ドル安」も限られそう。4月の予想レンジは、120~125円中心か。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 円安の短期的「行き過ぎ」を点検する
米ドル高・円安は3月、一気に10円も進んだ。この中でいくつかの指標では、とくに円安について、中長期トレンドとは別に、短期的な「行き過ぎ」への懸念が拡大している。 今回は、ポジションと90日MAかい離率で、短期的な「行き過ぎた円安」の可能性を点検した。
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吉田恒の為替デイリー 「一休み」の可能性がある怒涛の円安
3月の米ドル/円は一気に約10円もの急騰となった。これにより、かなり米ドル買い・円売りのエネルギーを消費したと考えられる。 その上でも、4月さらに米ドル高・円安が一段と進むだけのエネルギーが残っているかについて、月足チャートの「ヒゲ」を参考に考えてみる。
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