吉田恒の為替デイリー 続・日銀緩和不変でも円安は終わる
7月末FOMC以降、米ドル安・円高に大きく動いたが、これは日銀の金融緩和が全く変わらない中で起こった。 これまでの米ドル高・円安は、基本的に米金利上昇に連れた結果だっただけに、日銀の金融緩和が変わらなくても、米金利次第でこれほど大きく米ドル安・円高に戻した点は重要だろう。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 米ドル安本格化は時期尚早
先週にかけて米ドルは対円で急落したが、一段と米ドル下落が本格化するためには米金利の大幅な低下が必要で、米金融政策との関係からするとそれは時期尚早だろう。 FOMC後もユーロ/米ドルなどでは米ドル安は目立った動きではなく、むしろ対円の米ドル安が「特殊現象」の可能性がある。全体的に米ドル安が本格化に向かう段階ではまだなさそうだ。
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吉田恒の為替ウイークリー 8月の米ドル/円を予想する
7月の米ドル/円は、140円手前で上昇が一巡すると、月末にかけて一転して132円台まで急落した。米利上げ見通しの下方修正により、「米金利上昇=米ドル高」終了の可能性が出てきたことに加え、短期的な米ドル「上がり過ぎ」修正が一気に起こったことが主因か。 円安トレンド終了の可能性が出てきたが、円高トレンド開始後の過去の経験や、米金利の見通しなどを参考にすると、このまま130円割れに向かう可能性は低そう。8月の米ドル/円は130~136円中心の展開を予想。
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吉田恒の為替デイリー 「円高プチパニック」は続かない可能性
先週は、久しぶりに大きく米ドル安・円高に動く、「円高プチパニック」となった。これは、短期的な「行き過ぎ」修正が一気に起こったことが主因か。 132円台までの米ドル急落で、そんな短期的「行き過ぎ」もほぼ是正された。当面の米ドル/円は米金利次第だが、その米金利が下がるリスクは限られそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 米大幅利上げでも米ドル急落の理由
7月FOMCは前回に続き0.75%の大幅利上げを決めたが、米ドル相場はその後急落となった。 為替相場は、基本的に政策金利より市場金利に連動。既に、米政策金利、FFレートの3.5%までの引き上げを織り込んだ米ドル高は、修正の下落リスクが入りやすい。
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吉田恒の為替デイリー FOMCが示した米ドル高終了の可能性
27日のFOMC終了後のパウエルFRB議長の発言などを受けて、今後の米利上げ見通しを下方修正する見方が広がった。 米2年債利回りは、既に政策金利のFFレート上限が3.5%まで引き上げられることを織り込むまで上昇し、それが基本的にここまでの米ドル高・円安をリードしたが、その利上げ見通しが下方修正されるなら、「米金利上昇=米ドル高」終了の可能性が出てくる。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル/円「FOMC相場」を考える
このところのFOMCは、「米金利上昇=米ドル高」が「米金利低下=米ドル安」へ転換するきっかけになるケースが続いた。 今回は既に、FOMCと米金利及び米ドルとの関係に変化の兆しがみられる。今回のFOMCで相場が大きく動くとしたら、「米金利低下=米ドル安」方向ではないか。
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吉田恒の為替デイリー 米ドル/円上昇終了ならクロス円上昇も終了
米ドル高・円安が少し足踏みしてきた。仮に米ドル高・円安が終了したとして、一方でクロス円、例えば豪ドル高・円安などは変わらずに続くということはあるだろうか。 過去のケースを検証すると、今回の場合おそらくその可能性は低いだろう。
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吉田恒の為替ウイークリー 米利上げ0.5%へ縮小説浮上、米ドル高に修正リスク
先週末にかけての米ドル反落は、米CPI発表後の「1%米利上げ説」をきっかけに、言わば「フライング」で137円を大きく上回った米ドル高・円安の修正ということが基本か。 今週は27日水曜日のFOMC、28日木曜日の米GDP発表など注目材料が目白押し。米ドル/円は134~138円中心に米ドル高の修正リスクが高い展開を予想。
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吉田恒の為替デイリー 実質実効レートが示す円安の「限界」
円の総合力を示す実質実効レートの6月の5年MAかい離率はマイナス19.96%となった。経験的に、同かい離率のマイナス20%前後までの拡大は、円安の限界を示している。 例外的に同かい離率がマイナス20%以上に大きく拡大、行き過ぎた円安が一段と拡大したのが2014年10月以降のケース。今回その再現の鍵を握っているのは米インフレ対策の利上げ。
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吉田恒の為替デイリー ECB利上げと米ドル高「終わりの始まり」
ECBは7月21日、事前の予想以上の0.5%利上げを決めた。約22年ぶりのユーロ/米ドル「パリティ割れ」といったユーロ安の阻止も一因だったのではないか。 一方で、米金利の上昇にも鈍化の兆しがあることからすると、このECB利上げが後から振り返って米ドル高全体の「終わりの始まり」となる可能性にも注目。
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吉田恒の為替デイリー 続・円安終了後の円高「基本シナリオ」
円安が進む中で外貨投資を始めた投資家からすると、円高への反動がどの程度のペースで、さらにどの程度の規模で起こるかは、常に気になるところだろう。 例えば、この円安が終わった後は、再び100円割れまで円高に戻る可能性もあるのか、それとももうそこまで円高にはならないのか。過去の円高トレンドを検証すると、140円から円高に向かった場合、基本的に110円程度まで円高に戻る意識は必要になりそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 円安終了後の円高「基本シナリオ」
円安トレンドが終了した後は、どんなペースで円高に戻すかについて、過去4回の円安トレンド終了後の動きを参考に考えてみた。 4回に共通したのは、2ヶ月程度で5%以上の米ドル安・円高に戻したということ。さらに円高への動きが大きくなるかは、ショック相場に巻き込まれるかの影響が大きかった。
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吉田恒の為替ウイークリー 短期的に行き過ぎた米ドル高・円安の調整か
米6月CPI発表をきっかけに、7月FOMC「1%利上げ」説が浮上、米ドルは一気に140円の大台に迫る一段高となった。たださすがに「1%利上げ」説には無理がありそうで、それをきっかけとした米ドル高・円安も「行き過ぎ」懸念が強そうだ。 140円前後で、比較的早い段階で行き過ぎた米ドル高・円安の調整へ転換する可能性に注目。今週の米ドル/円は136~140円中心の展開を予想。
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吉田恒の為替デイリー 米GDPナウが維持したリセッション予想
先週は、米6月CPIの結果を受けて、一時7月FOMCでの利上げ幅を1%に上方修正する見方が浮上。為替相場もそれに反応し、米ドル/円は140円に迫る動きとなった。 米GDP「早読み」で定評のあるGDPナウは15日、4~6月期GDP成長率予想をマイナス1.5%に更新。定義上「リセッション」となる2四半期連続マイナス成長の可能性が続いている。「リセッション」は、米利上げを下方修正させる要因だ。
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吉田恒の為替デイリー FOMC「1%利上げ」説と大乱高下リスク
13日発表の米6月CPIをきっかけに、7月FOMCの1%利上げ説が拡大、米ドル買いも再燃となった。 ただCPIは、基本的に景気に対する「遅行指数」。今回と方向は正反対ながら、「遅行指数」への過剰反応が、相場の大反転につながった2003年6月のケースもあっただけに、一応要注意か。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】クロス円と米ドル/円、「別の顔の円安」
主要なクロス円の多くは、過去1ヶ月で5%程度反落、随分円高に戻した。米ドル/円が円安値圏で推移していることと比べると「円安」の印象に差が出てきた。 クロス円反落(円高)の主因は景気減速への懸念。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】「米金利上昇=米ドル高」は今週が分岐点か
5月以降の米金利には、FOMC前後にピークを打つパターンが続いた。このパターンがまだ続くなら、7月末FOMCに向けて米金利は一段と上昇する見通しになるため、米金利と連動する傾向の強い米ドルの行方を考える上でも気になるところだ。 ただし、7月末FOMCに向けて米金利が一段の上昇に向かうかは、過去のプライス・パターンを参考にすると、今週中にこの間の高値を更新できるかが1つの目安になりそうだ。
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吉田恒の為替デイリー 【為替】ユーロ安と豪ドル安を比較する
中長期移動平均線からのかい離率などで見ると、ユーロ/米ドルに比べ豪ドル/米ドルの「下がり過ぎ」懸念は強くない。最近までのエネルギー価格急騰などの影響か。 そんなエネルギー価格も下落に転じたことで、米ドル高が続いた場合は、豪ドルなど資源国通貨の続落リスクが相対的に大きくなる可能性あり。
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吉田恒の為替ウイークリー 今週の米ドル/円予想は135~137円中心
先週は米ドル高の主役が対円から対ユーロなどに移行、ユーロ/米ドルは一気に1ユーロ=1米ドル「パリティ」目前に迫るユーロ安・米ドル高となった。 インフレと景気を両にらみしながら、米利上げ見通しを手掛かりにした展開が続きそう。今週の米ドル/円予想レンジは135~137円中心か。
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