吉田恒の為替デイリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

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吉田恒の為替デイリー
「米ドル・キャリー取引」拡大の可能性
最近のリスクオンで米ドル安が進み、リスクオフになると米ドル高となる傾向は米ドル・キャリー取引拡大の影響か? 実際に投機筋のポジションでも米ドル売り越しが最近にかけて急拡大している。
豪ドル「押し目買い」の考え方
豪ドル/米ドルの上値は重い展開が続いているが、「上がり過ぎ」の修正と思われる。 下落が「上がり過ぎ」修正に伴う一時的なものなら、経験的には足元0.67ドルの52週MA前後までにとどまる可能性が高い。
金利差との関係が異なる豪ドル/円と、豪ドル/米ドル
豪ドルは対円と対米ドルで過去3ヶ月3割近くと大きく反発した。 金利差との関係で見ると、両者の関係は大きく異なる。金利差では説明できない対円での豪ドル反発が続くかは懸念点。
主要通貨「高ボラ」の主役に躍り出た豪ドル
主要通貨における「高いボラティリティー」は、2019年は英ポンドの「代名詞」だったが、2020年に入ってからそれは豪ドルに代わっている。 加えて、一方向にしばらく動くシンプルな相場展開といったことが、豪ドル人気を高める理由になっているようだ。
対照的な豪ドルとユーロのポジション
豪ドルとユーロは対米ドルで過去3ヶ月反発してきた。前者は大幅な反発、後者は小幅な反発。ただ対米ドルのポジションは、前者はまだまだ買い余力が十分ありそうであるのに対し、後者は「買われ過ぎ」懸念が強くなってきた。
豪ドル「上がり過ぎ」後のシナリオ
最近にかけて急ピッチで上昇してきた株や為替の反落が目立ってきた。これは短期的な「上がり過ぎ」修正の可能性が高いのではないか。 「上がり過ぎ」修正は、過去の豪ドル/米ドルのケースを調べたところ、1週間~1ヶ月で安値を確認し、1~3ヶ月で高値を更新した。今回のケースに当てはめると、反落は長引いても7月前半にかけて終わり、遅くとも9月にかけて高値更新に向かう見通しになる。
豪ドル高・円安トレンドの「シナリオ」
豪ドル/円は90日MAからのかい離率が一時プラス10%程度に拡大した。過去の似たケースでは、底を打って上昇トレンドに転換し間もない局面が基本だった。 今回の場合も同様に、上昇トレンドが展開しているなら、経験的には一時的な下落でも52週MA前後でサポートされ、80~85円を目指す可能性がある。
対円ではわかりにくい「コロナ後」米ドル安
コロナ暴落が一段落した3月下旬以降、多くの通貨に対して米ドルは一段安となっている。これは金利差米ドル優位の縮小、需給的な米ドル「余剰感」から違和感がない。 米ドル/円は方向感の乏しい展開が続いているものの、対円を除くと、「コロナ後」は比較的わかりやすい米ドル安相場になっていると言えるのではないか。
豪ドル/円、72.5円という重要分岐点
豪ドル/円は先週急反落。「上がり過ぎ」修正の動きの可能性。 注目は52週MA、72.5円との関係。72.5円を割り込むなら、反発は一時的で豪ドル/円下落トレンドの可能性。72.5円を上回る状況が続くなら、すでに豪ドル/円は底を打って、上昇トレンドへ転換した可能性が高くなる。
メキシコペソ暴落前との類似と相違
先週のメキシコペソ/円は最大1割近い急落となった。このメキシコペソ/円は、2月から3月にかけて3割近い暴落となったが、当時と今回での違いとは? 2月暴落が始まる前のメキシコペソ/円は、短期的にも中長期的にも「上がり過ぎ」懸念が強まっていた。一方足元は短期的には「上がり過ぎ」懸念が強まり出したが、中長期的には「上がり過ぎ」が懸念される状況ではない。
豪ドル/円の長期見通しを考える
豪ドルは、5年MA、購買力平価との関係から、1豪ドル=100円接近になる「割高」警戒、一方、60円に接近すると「割安」の可能性が強まる。 足元、1豪ドル=70円台は、為替リスクの面ではニュートラルな状況にあるといえそうだ。
ポテンシャルは「ユーロ買い」より「豪ドル買い」?
この数ヶ月、対円以外で米ドル安(外貨高)が大きく進んだ。 ただ、投機筋のポジションを見ると、豪ドルはまだ売り越し、ユーロは買い越しとかなり状況が異なる。米ドルに対する買い戻し余力では、ユーロより豪ドルが大きそう?
値動き回復で米ドル/円「勝負の6月」の可能性
米ドル/円の値動きが、6月に入ってから急回復してきた。 このまま値動き回復が続けば、長期三角保ち合いの上限110円、下限106円のどちらかをブレーク、当面のトレンドが決まる「勝負の6月」になる可能性も出てきた。
豪ドル「上がり過ぎ」修正シナリオとは?
90日MAからのかい離率からすると、豪ドルは一段と「上がり過ぎ」懸念が拡大。 経験的に、「上がり過ぎ」一巡後、豪ドル/円は1~2ヶ月で5~10%の反落となっていた。
続・「上がり過ぎ」懸念も出てきた豪ドル
豪ドルは対米ドル、円で90日MAや金利差との関係で、「上がり過ぎ」懸念が一段と拡大してきた。 代表的な資源国通貨である豪ドルに影響する原油相場も「上がり過ぎ」懸念が強くなっている。
香港ドルペッグ制見直しの可能性を考える
米中対立から香港ドルの米ドルペッグ制度維持への懸念も浮上している これは、短期的には杞憂に過ぎないのではないか。ただ米金利上昇、米ドル高局面が到来し、その時の米中関係、中国内の政治状況などによっては注目する必要がありうる!?
「上がり過ぎ」懸念も出てきた豪ドル
豪ドルは、対米ドル、円でともに3月下旬の安値から足元にかけて27~28%も上昇している。ただその中で、徐々に「上がり過ぎ」懸念の兆候も出てきた。
「2つの顔」の米ドル、主役は米ドル安?
米ドル/円は6月2日にこの間のレンジをブレーク、米ドル高・円安が広がったが、対円以外では逆にこのところ米ドル一段安が目立ってきた。 「コロナ・ショック」以降、米金利の大幅低下で、金利差米ドル優位は大きく縮小。「有事の米ドル買い」を除くと、金利差からは米ドルが売られやすくなっている可能性あり。
続・対円と米ドル、「2つの顔」の豪ドル
豪ドルは、対円では金利差と一定の相関性が続いてきたが、対米ドルでは3月以降大きくかい離した。金利差米ドル優位縮小の割に米ドル安は限定的にとどまった。 金利差からかい離した豪ドル/米ドルは、金利差と無関係の米ドル買いの影響があったと考えられた。そんな米ドル買い一巡、金利差へ追随するなら対米ドルで豪ドル高の可能性。
米2Q成長率、マイナス50%超の予想も
定評のあるGDP予測モデル、GDPナウは、米第2四半期GDP成長率予想を、マイナス51%へ修正した。株価は反発が続くが、米景気悪化予想は一段と拡大。 最近の株高は、米国の新型コロナウイルス感染者数減少で説明できなくない。ただその感染者数減少も5月以降足踏みになっているのは気になるところ。