吉田恒の為替デイリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

毎営業日更新
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円、長期保ち合い「下放れ」!?
小動きが続いてきた米ドル/円が先週から急に大きく動き出した。長期三角保ち合いの下限、106円割れがおもなきっかけではないか。 今年は何度か長期三角保ち合いブレーク局面があったが、その度に値動きが活発化した。これは経験的なトレンド相場への期待か。その期待が今回も裏切られるか、それとも!?
「ドル・キャリー」逆流はユーロに影響大!?
投機筋の米ドル売り拡大が続いているが、その中で最も大きなシェアを占めているのは対ユーロの可能性。 米ドル買い戻し局面ではユーロ売り拡大が注目か。
トルコリラ/円、2020年の「安値」は?
トルコリラ/円は、今年一時15円割れとなった。これは過去のトルコリラ安の説明を超える動きだった。 ただ、「大暴落」後はしばらく短期的な下落も限定的にとどまるといった経験則はまだ機能している。これが機能するなら、今年中トルコリラは13円は割れない見通し!?
豪ドルの「下値メド」を考える
豪ドルは、52週MAなどを参考にすると上昇トレンドが展開している可能性が高まっている。ではその中での一時的な下落のメドとは? 今年の豪ドルは「よく動く」ことが特徴。その意味で、ボラティリティーを参考に「下値メド」を計算すると、対米ドルでは0.67米ドル、対円では72円前後か!?
「コロナ後」米ドル売りへ転換したヘッジファンド
ヘッジファンドなどの取引を反映しているCFTC統計の投機筋の米ドル・ポジションを見ると、3月「コロナ・ショック」前後で、米ドル買いから米ドル売りへの転換が明確。 「コロナ」後の米ドル売りへの投資戦略転換は、方向感のない米ドル/円を見ているとわかりにくい?
豪ドルを決めるのは中国株ではない
豪ドルは中国株よりCRB指数の影響が大きい。 CRB指数も短期的に「上がり過ぎ」懸念が強くなっていることから、豪ドルも上げ渋りとなっている。CRB指数の「上がり過ぎ」は上昇トレンドで起こることが基本だったので、その影響を受けるなら豪ドルも上昇トレンドが続く可能性が高いのではないか。
ユーロ高の対米ドル、対円のイメージ
ユーロは対米ドル、対円でともに52週MAを5月末以降おおむね上回る動きが続いている。経験的には一時的ではなく、ユーロ高トレンド展開の可能性が高まっている。 ユーロ高トレンドとしては、一時的な下落も52週MAまでがせいぜいで、52週MAを1割以上上回る動きに向かうシナリオが基本になる。
カナダドル/円でクロス円をヘッジする
豪ドル/円、ユーロ/円などが52週MAを長く上回り、上昇トレンドへの転換の可能性が高くなってきたのに対し、カナダドル/円はなお52週MAを下回って推移している。 このような値動きからすると、カナダドル/円はなお下落トレンド継続中の可能性があるため、基本は売り。豪ドル/円などの買いポジションのヘッジに活用できる可能性あり!?
68~75円の「NZドル高シナリオ」
NZドル/円は、6月以降おおむね52週MA(移動平均線)を上回ってきた。経験的には、NZドル/円は3月で底を打って、上昇トレンドが展開している可能性が高まっている。 NZドル/円の上昇トレンドは、52週MAとの関係を参考にすると、68~75円のレンジ中心での展開が基本的な見立てとなる。
72~80円の「豪ドル高シナリオ」
豪ドル/円は先週にかけて6週連続で52週MA(移動平均線)を上回った。経験的には、一時的ではない、上昇トレンドとしての豪ドル高が展開している可能性が高くなっている。 52週MAを参考にすると、72~80円のレンジ中心の豪ドル高といったイメージか。
豪ドルは「1ヶ月で5%以上動く」
米ドル/円は「コロナ・ショック」以外では昨年並みの小動きに戻っているが、豪ドルは対米ドル、対円ともに変動率が昨年より急上昇、基本的に月5%以上が続いた。 「1ヶ月で5%以上の変動率になる豪ドル」が、今月も続くなら、高安値メドは豪ドル/米ドルは0.72ドル、0.67ドル、豪ドル/円は77円、71円といった計算になる。
高金利通貨、メキシコペソ買いの考え方
高金利通貨投資の最大の魅力は大幅な対円金利差優位。メキシコペソ/円の場合、大幅な金利差優位がある程度価格下落を吸収、トータル収支プラスを維持できるかが鍵になる。 大幅な下落が起こるのは基本的に「割高」水準にある場合。「割安」水準で、下落リスクが限定的なケースでは、金利差優位が効果的になる可能性が高まる。
豪ドル等資源国通貨の「買い遅れ」!?
「コロナ後」米ドル売り拡大となっているのは、「リーマン・ショック後」米ドル売り拡大となった構図と似ている。ただその対価での「買い」には大きな違いがある。 「リーマン後」の買いの主役は豪ドルなど資源国通貨。このまま米ドル売りが続いた場合、豪ドル等資源国通貨の「買い遅れ」が注目される可能性もある!?
豪ドルの「割高警戒レベル」とは?
豪ドルは対米ドルで3月安値から最大27%程度も上昇したが、豪中銀総裁は「豪ドルが過大評価されていると主張するのは非常に難しい」との見解を示した。 豪ドルの「割高警戒レベル」は、購買力平価や長期5年MAなどを参考にすると、少なくとも0.8米ドル以上ではないか。
ユーロ高・米ドル安のシナリオを考える
52週MAとの関係を参考にすると、ユーロ/米ドルは3月の1.06米ドルで底を打って、1.2米ドルを目指す上昇トレンドが展開している可能性が高くなっている。 ただ投機筋はすでにユーロ「買われ過ぎ」の可能性があり、それをさらに拡大できるかが鍵か。
豪ドル高トレンド見極めの「目安」
豪ドルは、対米ドル、対円でともに3月から上昇傾向。一段の上昇に向かうかを考える上で、本日の終値が52週MAの0.67米ドル、72.5円を上回るか注目。 本日も52週MAを上回ると5週連続。経験的に1ヶ月以上といった具合に「長く」52週MAを上回る動きは一時的ではなく、継続的、トレンドとして展開している可能性高。
リスクオフの米ドル買いは続くのか?
対円以外で広がった米ドル売りは、6月以降一服。これは、株価が反落傾向となり、リスクオフの米ドル買いが増えたことが主因と見られた。 株価反落は、「上がり過ぎ」が一因だっただろう。その「上がり過ぎ」はNYダウ2万5千ドル割れで緩和される。リスクオフの米ドル買いも弱まっていくのではないか。
メキシコペソ/円の歴史的割安圏
2001年以降で、メキシコペソ/円が購買力平価を最も下回ったのは2011年9月の25%だった。足元の購買力平価は5.7円程度なので、それを25%下回るのは4.2円。 購買力平価との関係で見ると、足元のメキシコペソは歴史的割安圏にある。
豪ドル/円はまだ上がるのか?
豪ドル/円は、4週連続で52週MAを上回った。経験的には、豪ドル/円上昇は、継続的なトレンドとして展開している可能性が高まってきた。 ただ日豪金利差は、コロナ前後で大きな変化なし。金利差の裏付けない豪ドル高・円安が続くかは、円安の持続力が鍵か。
52週MA(移動平均線)で考える米ドル安への基調転換
対円以外で4~6月、米ドルは一段安となった。その中で、先週にかけユーロ/米ドルは5週連続、豪ドル/米ドルも4週連続で52週(移動平均線)を上回った(米ドルは下回った)。 52週MA(移動平均線)を「長く」上回る動きは、トレンド転換を受たものである可能性が経験的には高い。つまり米ドル安へトレンド転換した可能性が高まっている。