FOMC の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
FOMCで変更された今後のシナリオ
10月21日WSJ記事などをきっかけに、マーケットにはFOMCに対する「ハト派」期待が広がったが、そのうちの一部は今回のFOMCやFRB議長会見を受けて大きく修正を余儀なくされたようだ。
これを受けて、米国の政策金利、FFレートの最終到達点は5%以上に上方修正される可能性が出てきた。そうであれば、米金利上昇に連れた米ドル高・円安も155~160円まで続く可能性を考える必要があるだろう。
吉田恒の為替デイリー
FOMC「利上げ幅縮小」議論を考える
FRBの意向の非公式な代弁者といった意味の「FEDスポークスマン」、WSJ紙記者の記事以降、12月FOMCからの利上げ幅縮小との見方が基本になってきた。
最近にかけ、なお景気指標の急悪化は見られず、インフレ指標も「高止まり」が続く中で、11月FOMCで今後の利上げ幅縮小の見通しが確認されるか見極めたいところだ。
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万7300円~2万8000円
FOMC後の22日が気がかりだが今週の東京市場は「動けない」一週間
キャリートレードが活性化して円安が進む可能性はある
シルバーウィークの3日間は意外に堅調な相場と予想
吉田恒の為替デイリー
「雇用統計相場」を予想する
8月の「雇用統計相場」は、NFPなどが「ポジティブ・サプライズ」となったことを受けて米ドル一段高となった。この「雇用統計相場」以上の大相場となったのが、7月CPI発表を受けた米ドル急落だ。
このように注目指標の結果へのリアクションが大きくなっている。今回の雇用統計発表では、「先行指標」ADP統計の「ネガティブ・サプライズ」の影響も一部で警戒されている。
吉田恒の為替デイリー
FOMC議事録が需要抑制を強調した意味
8月17日公表された7月FOMC議事録では、インフレ是正のために需要を抑制することを強調した点が印象的だった。これは、議事録公表までの間の「変化」を反映した可能性もありそうだ。
需要抑制に整合するマーケットの動きは、為替の場合なら通貨高。FOMCが需要抑制を強調したことで、それと整合する米ドル高再燃の可能性が改めて注目されそうだ。
吉田恒の為替デイリー
利上げ見通し巡る「FOMC vs 市場」の影響
FOMCメンバーたちの大幅な利上げ見通し表明の割には、本来的に米金融政策を反映する米2年債利回りなどの上昇が鈍い印象だ。
これが米利上げ見通しを巡るFOMCと市場の見方のズレということなら、そのズレが修正される局面で米金利、それを通じた為替相場のボラティリティーが高まる可能性に要注意。
吉田恒の為替デイリー
雇用統計並みCPI「ヘッドライン大相場」
8月10日の米CPI発表直後に米ドル/円は2円近い急落となった。特定の経済指標発表をきっかけに為替相場が大きく動くことは「ヘッドライン・ディーリング」と呼ばれ、近年は米雇用統計が有名だが、この2ヶ月ほどはCPI「ヘッドライン大相場」ともなった。
ただし、今回の「CPI大相場」の米ドル安・円高の持続は、米金利がそれを正当化するかが鍵だろう。
吉田恒の為替デイリー
特殊だった米ドル/円「FOMCショック」
7月FOMC以降の米ドル急落、「FOMCショック」は基本的には対円のみの現象。FOMC以前の対円の米ドル「上がり過ぎ」などを受けた特殊な現象だった可能性あり。
米ドル/円急落を「特殊」と理解せず、米景気や米金利、米ドルに悲観的になり過ぎるリスクには要注意。目先的にはその反動が入る可能性もありそうだ。
吉田恒の為替デイリー
米大幅利上げでも米ドル急落の理由
7月FOMCは前回に続き0.75%の大幅利上げを決めたが、米ドル相場はその後急落となった。
為替相場は、基本的に政策金利より市場金利に連動。既に、米政策金利、FFレートの3.5%までの引き上げを織り込んだ米ドル高は、修正の下落リスクが入りやすい。
吉田恒の為替デイリー
FOMCが示した米ドル高終了の可能性
27日のFOMC終了後のパウエルFRB議長の発言などを受けて、今後の米利上げ見通しを下方修正する見方が広がった。
米2年債利回りは、既に政策金利のFFレート上限が3.5%まで引き上げられることを織り込むまで上昇し、それが基本的にここまでの米ドル高・円安をリードしたが、その利上げ見通しが下方修正されるなら、「米金利上昇=米ドル高」終了の可能性が出てくる。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円「FOMC相場」を考える
このところのFOMCは、「米金利上昇=米ドル高」が「米金利低下=米ドル安」へ転換するきっかけになるケースが続いた。
今回は既に、FOMCと米金利及び米ドルとの関係に変化の兆しがみられる。今回のFOMCで相場が大きく動くとしたら、「米金利低下=米ドル安」方向ではないか。
吉田恒の為替ウイークリー
米利上げ0.5%へ縮小説浮上、米ドル高に修正リスク
先週末にかけての米ドル反落は、米CPI発表後の「1%米利上げ説」をきっかけに、言わば「フライング」で137円を大きく上回った米ドル高・円安の修正ということが基本か。
今週は27日水曜日のFOMC、28日木曜日の米GDP発表など注目材料が目白押し。米ドル/円は134~138円中心に米ドル高の修正リスクが高い展開を予想。
吉田恒の為替ウイークリー
短期的に行き過ぎた米ドル高・円安の調整か
米6月CPI発表をきっかけに、7月FOMC「1%利上げ」説が浮上、米ドルは一気に140円の大台に迫る一段高となった。たださすがに「1%利上げ」説には無理がありそうで、それをきっかけとした米ドル高・円安も「行き過ぎ」懸念が強そうだ。
140円前後で、比較的早い段階で行き過ぎた米ドル高・円安の調整へ転換する可能性に注目。今週の米ドル/円は136~140円中心の展開を予想。
今週のマーケット展望
日経平均の今週の予想レンジは2万6300円~2万7300円
来週のFOMC 75bps利上げは折り込み済み
FOMC通過後からサマーラリーが始まってもおかしくない
20日の日本電産の決算発表はサプライズはないだろう
ストラテジーレポート
米国のインフレはピークアウトが近い 長期金利安定で株高の素地整う
次回7月の米国CPIは6月より落ち着いたものになる
CPI上振れによる1%利上げ観測浮上も問題ない
マーケットが悲観的でいるのも、あと1ヶ月だろう
吉田恒の為替デイリー
FOMC「1%利上げ」説と大乱高下リスク
13日発表の米6月CPIをきっかけに、7月FOMCの1%利上げ説が拡大、米ドル買いも再燃となった。
ただCPIは、基本的に景気に対する「遅行指数」。今回と方向は正反対ながら、「遅行指数」への過剰反応が、相場の大反転につながった2003年6月のケースもあっただけに、一応要注意か。
吉田恒の為替ウイークリー
米ドル/円は132~136円中心の展開か
米ドル、米金利とも、短期的な「上がり過ぎ」懸念の強い状況が続いている。その意味では、今週も先週と同様に、132~136円中心に上下ともに振れやすい荒い展開が続きそう。
ストラテジーレポート
年後半、相場上昇の確信度高まる
今年の前半の市場低迷理由はFEDの引き締めペースの先鋭化
参考:米国の10年債利回りに対する、今のS&P500の理論値
振れるだけ振れた振り子の針は大きく反対に揺り戻される
吉田恒の為替デイリー
米0.75%利上げでも米ドル反落の理由
15日のFOMCは0.75%の大幅な利上げを決めたが、米ドルはむしろその後比較的大きく反落した。
これは、短期的な米ドル「上がり過ぎ」の反動に加え、既に今回のFOMCで確認された今後のFFレート3.4%程度までの引き上げは織り込み済みだったためではないか。