吉田恒の為替デイリー 為替相場の「コロナ・ショック」を再点検
「リーマン・ショック」を参考にすると、世界経済対策の米国の大規模な金融緩和は、大量の米ドル売り発生で米ドル一段安(円高)をもたらす可能性が高かった。 ただし長期的円高、円安は購買力平価との関係が重要。それを参考にすると、1米ドル=95円を下回る米ドル安・円高は限定的にとどまる可能性?!
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 続・1930年代「世界恐慌」株安と比較する
コロナ騒動をきっかけとした世界的な景気悪化について、「世界恐慌以来」と例えられるケースが増えている。 世界恐慌とは、1929年9月からの米国株の暴落をきっかけに起こった20世紀で最も長く、深刻な不況。NYダウは1929年9月から1932年まで3年近くも下落が続き、最大で8割も暴落。 その中で世界のGDPは約15%も減少。不況が最も深刻だった1932年、米国の失業者は1千万人超、給料総額は4割、賃金は6割引き下げられた。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 1930年代「世界恐慌」株安と比較する
IMFは1930年代の世界恐慌以来の景気後退になるとの懸念を表明。その割に、株価は最近にかけ世界的に反発。 世界恐慌でも株価は下がり過ぎの反動で反発する場面はあった。最近にかけての株価反発は、そんな下がり過ぎの反動に過ぎないか、それとも今回は世界恐慌とは違うのか。世界恐慌の株価の値動きを参考にすると、NYダウが2万5000ドルを上回るかに注目。
吉田 恒
吉田恒の為替ウイークリー 株暴落アナロジーで考える米ドル/円の方向
米ドル/円も値動きが安定化。背景は、コロナ発金融市場混乱の一服か。 NYダウは最大37%まで下落率を拡大したが、先週までに18%まで縮小してきた。過去の歴史的株暴落相場との類似なら、そろそろ一時的株反発も終わりが近い。 米ドル/円の新たな方向性も、そんな株の動きが鍵か。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「下がり過ぎ」のトルコリラとメキコシペソ
トルコリラ/円は先週にかけ最安値更新。新型コロナ感染者急増で経済への打撃懸念が主因とされる。 トルコリラ/円は90日MAからのかい離率でみると「下がり過ぎ」懸念が拡大。「大暴落」後は下がり過ぎも限定的にとどまるといった経験則は、コロナの影響で覆るのか?!
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「リ―マン後」との類似なら米ドル安は?
FRBによる米ドル資金供給拡大=米ドル安といった関係への注目が高まってきた。 2008年リーマン・ショック後も似た局面だった可能性があったが、その時のプライスパターンを参考にしたら、年末へ90円割れを試す動きに向かう可能性?!
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 続・「ソロス・チャート」の米ドル一段安示唆
「100年に一度の危機」が続く中で、2008年12月に政策金利をほぼゼロまで引き下げ、ついに伝統的な金融緩和の限界に達したFRBは、2009年3月に、QE(量的緩和)という非伝統的金融緩和に踏み出した。これは、FRBが長期国債などを購入することで資金供給を拡大する政策である。 それを、かつて「ヘリコプター・ベン」と呼ばれたベン・バーナンキFRB議長が、まさに「ヘリコプターからお金をばらまく」ように、大規模に実施する中で、最高値から半分以下まで下落していたNYダウもついに大底を打った。ただし、それにより米ドル資金が大量にあふれ、それは為替相場に影響した可能性があった。今回も類似?!
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「ソロス・チャート」の米ドル一段安示唆
「コロナ・ショック」といった「超有事」を受け、基軸通貨・米ドルの資金供給が未曽有の規模で展開している。 今回ほどではないが、「有事」での米ドル資金供給拡大となったのは、2008年リーマン・ショック後だった。当時は、むしろ危機一服後に、米ドル下落拡大となったが、今回は?!
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 豪ドル/米ドルのシナリオを考える
豪ドル/米ドルは3月以降の原油急落につれて急落したが、記録的な下がり過ぎに。最近にかけての反発は、下がり過ぎ修正が主因か。 下落トレンドが展開する中での一時的な反発は52週MA(足元で0.67ドル程度)前後までがせいぜい。この先の豪ドル/米ドル反発は限られる可能性。
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吉田恒の為替ウイークリー 「リーマン・ショック」等を参考に株と為替を考える
3月下旬から世界的に株価も反発傾向となる中で、先週の米ドル/円も底固い展開となった。では、この株反発はまだ続くかといったテーマを中心に、今回は考察した 過去の似たケースなどを参考にすると、株価は安値圏での一進一退が続き、この先安値更新の可能性も残っているのではないか。それなら、為替はリスクオフの円高が焦点か
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 米雇用統計「悪化シナリオ」を検証する
為替市場でも注目される米国の雇用統計は、「コロナ・パニック」が広がる中で3月分も劇的な悪化となった。では、雇用はどこまで悪化するのか。「リーマン・ショック不況」や大恐慌のケースを調べて考えてみる
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「下がり過ぎ」の豪ドル/円、今後のシナリオ
豪ドル/円は一時60円割れとなったが、足元は70円近くまで反発してきた。これは、「下がり過ぎ」の反動の影響が大きかっただろう。 ただ過去の似たケースを参考にすると、反発も足元73円程度の52週MAまでは届かず、改めて59円の安値を試しに行く可能性は残っているのではないか。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「原油ショック」修正で株高・円安?!
9日予定のOPECプラス会合が注目されている。原油相場は依然記録的な下がり過ぎが続いているため、その修正で反発要因に反応しやすい状況にありそう 3月以降の「原油ショック」は、コロナ感染懸念とともに、株安、リスクオフ拡大の材料になっていただけに、原油相場の反発は株高材料、それに連れた米ドル/円反発要因になる可能性
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「下がり過ぎ」反動は終盤の可能性
NYダウが3月下旬から反発となってきたが、これは「下がり過ぎ」の反動の可能性がある。ただ過去の似たケースを参考にすると、「下がり過ぎ」反動はそろそろ終盤の可能性 「下がり過ぎ」反動は、米ドル/円反発を後押ししている可能性があるが、今後は限られてくる可能性がある
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 緊急事態宣言でコロナ・ショックを再考察
政府は7日、新型コロナ・ウィルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言を行う見通しなった。ではこれが今後金融市場などにどう影響するのか コロナ・ショックでは、すでに株の大暴落や雇用の激減などの影響が出ているが、改めて2008年のリーマン・ショックを参考に、経済的インパクトの見通しについて考えてみた
吉田 恒
吉田恒の為替ウイークリー 雇用統計「急悪化」でも米ドル/円下げ渋りの理由
先週の米ドル/円は下げ渋り、特に3日発表の米雇用統計がきわめて悪い結果だったにもかかわらず反発気味での反応となった これは、株、金利、原油などが記録的な「下がり過ぎ」で、その修正が入りやすくなっており、米ドル/円もその影響を受けやすくなっている面が大きいのではないか
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 米ドル/円「異常な高ボラ」に一服の兆し
先週の米ドル/円は一日平均値幅、週間値幅ともに、それまでより大きく縮小した。異常なまでの3月のボラティリティー急上昇が一服、落ち着く気配として注目
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 原油相場の急騰と豪ドルへの影響
2日に原油相場は急騰。トランプ大統領のサウジ、ロシア減産示唆に反応したものだが、基本的には記録的な「下がり過ぎ」が続いていたことから、その修正が入った面が大きい 「下がり過ぎ」修正で原油相場が反発に向かうなら、それは豪ドルも含む資源国通貨のプラス材料になる可能性がある
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「超有事の米ドル買い」一巡の可能性
米ドル/円とNYダウは、3月中旬からそれまでの順相関から逆相関に転換、これは「超有事の米ドル買い」が主因との見方が有力だった。 ただ先週後半から、米ドル/円とNYダウは順相関に戻り始めた可能性がある。これが「超有事の米ドル買い」一巡を示している可能性は注目。
吉田 恒
吉田恒の為替デイリー 「リーマン・ショック並み」だった米ドル/円
米ドル/円の一日平均値幅は、3月に2円を上回り、まさに同2.7円と「リーマン・ショック」最大の一日平均値幅となった2008年10月に迫る大幅となった リーマン・ショックでは、2008年11月以降も1.5円前後の大幅な値幅が半年近く続いた。これを参考にすると、今回もまだしばらく高いボラティリティーが続く可能性があるだけに、これまでよりリスクを抑えた慎重な取引が必要かもしれない
吉田 恒