一日平均1円、1週間で2円弱=先週の米ドル/円値幅

為替相場の変動に落ち着く気配が出てきた。米ドル/円の週間値幅は、先週は1.8円となり、7週間ぶりに2円未満となった。また、一日平均値幅は、先週は1.08円となり、3月の平均2円のほぼ半分にとどまった。

米ドル/円の週間値幅は、2月中旬から6週連続で2円を大きく上回る結果が続いた。特に3月9日からの2週間は、週間値幅が7円前後に急拡大した。米ドル/円は1週間で3円前後の値幅になるのが普通、より大きく動く場合には、1週間の値幅が7円前後に一段と拡大するといった状況が続いていたわけだ。

ところが、先週の米ドル/円は、106.9~108.7円、最大値幅は1.8円となり、7週間ぶりに2円未満となった。「米ドル/円は1週間で3円前後の値幅になるのが普通」といった高いボラティリティー(変動率)の状況が一息ついたか、注目されるところだ。

また、米ドル/円の一日平均値幅は、先週は1.08円となった。昨年は0.5円程度だったが、それが3月は一気に2円に急拡大した。昨年に比べるとまだ大きいものの、3月に比べると大きく縮小した。この面でも、3月の異常なまでのボラティリティー急上昇に一服の兆しが出てきた可能性がある。