変動率が急上昇した豪ドル

米ドル/円の月間の変動率(高値/安値)は、「コロナ・ショック」が急拡大した2~3月に急上昇したものの、それ以外は2~3%と、昨年並みの水準となっている。

このように、昨年の月間変動率が基本的に2~3%の低水準が続いたのは、じつは豪ドルも同じだった。豪ドル/米ドルの月間変動率は、「アップル・ショック」が起こった1月を例外に、2019年は基本的に2~3%にとどまった。

ところが、そんな豪ドル/米ドルは、米ドル/円とは異なり、今年は変動率が急拡大となっている。「コロナ・ショック」前後はもちろん変動率が急騰したが、それ以外でも月間変動率は基本的に5%以上で推移してきた。

今年の豪ドルは1ヶ月の変動率が5%以上に拡大する、といったことが続くなら、これまでの高安値をもとに計算すると、豪ドル/米ドルの場合、今月中に0.72ドル突破、逆に反落なら0.67ドルまでのリスクがある。

同じ考え方を豪ドル/円に当てはめると、月内の豪ドル高値は77円以上、逆に安値は71円台に反落するリスクがあるといった計算になる。