6週連続で52週MA上回る

豪ドル/円は、先週まで6週連続で52週MA(移動平均線)を上回った(図表1参照)。このように、1ヶ月以上といった具合に「長く」52週MAを上回る動きは、経験則を参考にすると一時的ではない可能性が高い。その意味では、すでに豪ドルは3月で底を打って、上昇トレンドが展開している可能性が高まっている。

【図表1】豪ドル/円と52週MA (2008年~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

ちなみに前回の豪ドル/円の上昇トレンドは、2016年半ばから2018年初めにかけて展開した。この中で、豪ドル/円は52週MAを最大で1割近く上回った(図表2参照)。これを参考にすると、豪ドル/円はこの先52週MAを1割程度上回るまで上昇する可能性がある。

足元の52週MAは72.4円。経験的にトレンドと逆行する一時的な動きは52週MA前後までがせいぜい。以上をまとめると、豪ドルは一時的に下がっても72円前後までがせいぜいで、80円を目指す可能性が高いといった見通しになる。

【図表2】豪ドル/円の52週MAからのかい離率(2000年~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成