豪ドル高はまだ続くのか?

豪ドルは、先週まで対米ドル、対円でともに4週連続で52週MA(移動平均線)を上回った(図表1、2参照)。経験的には、1ヶ月以上といった具合に、「長く」52週MAを上回る動きは、一時的ではなく、継続的なトレンドが展開している可能性が高まる。

【図表1】豪ドル/米ドルと52週MA(2010年~)
出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

【図表2】豪ドル/円と52週MA(2008年~)

出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

そんな52週MAは、足元で0.67米ドル、72.5円。本日の終値で、この水準を豪ドルが上回れば、5週連続で52週MAを上回ることとなり、上述からすると、豪ドル高は、対米ドル、対円ともに一時的ではなく、継続的なトレンドとして展開している可能性が一段と高まる。

かりに豪ドル高トレンドが展開しているとしても、相場だから一時的な反落はある。ただそれは、経験的には52週MA前後までがせいぜい。

以上をまとめると、このまま今週以降も豪ドルが対米ドル、対円で52週MAを上回るようなら、一時的に反落しても52週MA前後でサポートされ、一段の上昇を目指す動きに向かっている可能性が高まりそうだ。