松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
手口
東証が手口の全面非公開を決定しました。果たしてこれはいいことか悪いことか。いろいろな説があるでしょう。手口が見えなくなると思惑による売買がなくなるので、より正しい価格形成が期待できる、という説がありますが、私はこの説には懐疑的です。きちんとリスクを取...
ダボスの日本
10日ほど前、私はダボス会議に数日間出席しました。私もスピーカーとして参加するセッションもあり、日本経済の効率性が落ちてきている理由は、広い意味での市場経済が機能していないからであり、そしてその根本的な理由を正さなければ、不良債権を始めとした問題はこ...
コロンビア
米スペース・シャトル、コロンビア号が事故を起こし、無事帰還することができませんでした。コロンビアとは、アメリカ大陸の女性擬人名です。母なる大地と名付けられた現代の飛行機からの最後の私信は、ある飛行士が大気圏再突入直前に父親に送った、「地球は美しい」と...
CHINA
中国が最近とても気になります。日本の指導層は、中国の重要性を認識しながらも、日本に追い付き、追い越すまではまだまだ時間が掛かると高をくくっている感じがするのですが、本当にそれでいいのでしょうか?中国の人口は日本の10倍。そもそもの文化・文明レベルは極...
クリントン
米民主党の大統領は、退任した後も親善大使的なノリで国際的にいい意味で活躍するケースが多いように見受けます。カーター然り、クリントン然り。そのクリントンが面白い指摘をしました。「イラクと北朝鮮を比較すると、ブッシュ政権はイラク問題の方を遥かに重要視して...
日本の金融
一昨日「金融危機」について書きましたが、ふと思い立ち、ダボス会議における日本の金融関係者の参加度合いを確認してみました。ダボス会議において、日本の銀行の問題は、それこそイラクや中東などの戦争問題についで最もポピュラーな話題であった訳ですが、果たして当...
トラスト
アメリカは戦争を始めるでしょうか?もちろん私には分かりません。しかし最近のアメリカ側の動きを見ていると、その決意はかなり強そうです。パウエル長官はダボス会議において、「トラスト・イズ・ブロークン」というフレーズを使っています。イラクとの間の信頼関係は...
金融危機
日本は本当に金融危機でしょうか?このあまりにも当たり前で聞き古された問題を今一度考えてみました。日本人が「我が国の金融危機」と言うのを聞くとスムースに耳に入るのですが、外人が「日本の金融危機」と言うのを聞くと、なぜか耳に障りスンナリと入って来ません。...
任務
竹中大臣が週末にダボス会議で2つのセッションをこなしました。日本経済に関して一つと、アメリカ、フランス、ドイツの金融担当大臣と一緒に世界経済に関しても一つ、マイケル・ポーターやポール・クルーグマンといった著名な学者などを交えた討論を行いました。竹中大...
多様性
多様性は、複数の権力の牽制を実現し民主的なプロセスを担保するためにも、また非連続な変化を促しその結果として社会全体の成長を図るためにも、極めて重要な価値だと思います。我が国の抱える最大の問題はまさにこの多様性が無いということではないでしょうか。他人と...
ドル安
ドルが安い。今までは有事といえば「ドル買い」でしたが、今回はイラクとの戦争が近付く中でドルが安く推移しています。ドル安の原因は有事ではなく、アメリカの経済情勢から来ているのかも知れませんが、そうであれば経済が停滞している日本の円に対しても安いことが説...
羽生さん
将棋の羽生善治さんが出版された「挑戦する勇気」という本を読みました。元々小学生向けに行われた講演の内容などをまとめたものなので、文章も易しく、分量的にも小さな本です。しかし勝負師として、若くして極端な偉業を為し遂げてきた羽生さんの言葉や考えは、真に深...
バナナ
ベルギーの科学者であるフリゾン氏という人が、このままでは10年以内にバナナは絶滅するかも知れないという学説を発表したそうです。バナナは世界中の100以上の熱帯もしくは亜熱帯の国における日々の食事の中で極めて重要な部分を占めており、4億人の人がバナナを...
貴乃花
貴乃花が引退しました。まだ記者会見の内容すら読んでおらず、詳しいことは知りません。今晩テレビで何度も繰り返して見るかも知れませんし、敢えて自分の想像の中だけで横綱の胸中を推し量るかも知れません。沈黙は金、とはよく言ったもので、多くを語らない貴乃花だか...
日銀総裁 その3
日銀総裁シリーズ3回目ですが、最後に新総裁のもう1つの要件についてつぶやいて終わりにしたいと思います。5年前にできた新日銀法によると、一旦任命された総裁は健康上の理由など特別なケースを除いて、本人が続ける意思がある間は5年間、総裁の職を解かれません。...
日銀総裁 その2
昨日は日銀総裁の決定はギリギリまで遅れるだろうと書きましたが、今日は新総裁の要件について考えたいと思います。インフレ論者でなければならない、などという考えもありますが、私は方針やアイデアといったものは結局周りの人から貰うことも出来るし、そもそも少なく...
日銀総裁 その1
以前からつぶやきでも書いている通り、3月19日に速水日銀総裁の任期が来ます。この日銀総裁にまつわる考えを数回に分けて話します。小泉首相と塩川財務大臣で、新総裁人事決定の時期について見解が分かれているような報道もありましたが、恐らく決定時期はギリギリま...
機械が拗ねる
機械が拗ねることがあります。特に思い入れの強い機械によく拗ねられます。もうこれは6年ぐらい前のことですが、当時乗っていた車を買い換えようと心の中で決めた翌朝から、それまで殆ど故障知らずだった愛車が、まるで気を引こうとするかの如くポロポロと小さなトラブ...
風力発電 その2
昨日つぶやいた「風力発電」には多くの読者の方からメールを頂きました。私の発想のきっかけとなった理屈は正しいのですが、その適用と程度の問題として間違っているようです。大変失礼致しました。理屈は熱力学第一法則(エネルギー保存則)です。「物体の内部エネルギ...
風力発電
昔から疑問に思っていることがあります。風力発電をすると当然エネルギーが作られる訳ですが、エネルギー保存の法則によるとその分どこかでエネルギーが奪われていなければいけません。果たしてどこでエネルギーが下がっているのでしょう?水力発電であれば、ジュールの...