米民主党の大統領は、退任した後も親善大使的なノリで国際的にいい意味で活躍するケースが多いように見受けます。カーター然り、クリントン然り。そのクリントンが面白い指摘をしました。
「イラクと北朝鮮を比較すると、ブッシュ政権はイラク問題の方を遥かに重要視しているようであるが、北朝鮮の方が核兵器を製造する技術には優れており、かつ北朝鮮の方が貧しく、兵器輸出以外に外貨を稼ぐ手段がない。従って実は北朝鮮の方が重要な問題ではないだろうか」と。ブッシュ政権は当然あらゆる角度から検討した結果として今の行動を取っているのだと思いますが、このクリントンの指摘は妙に分かり易い説得力があります。もしかするとスピーチ、プレゼンテーション力に優れているからそう聞こえるだけかも知れませんが、常に現状の判断に疑問を持ち、反対の判断を正当化できる論理的な仮説を立ててみるというのは、いつもとても価値のあることだと思います。
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