機械が拗ねることがあります。特に思い入れの強い機械によく拗ねられます。もうこれは6年ぐらい前のことですが、当時乗っていた車を買い換えようと心の中で決めた翌朝から、それまで殆ど故障知らずだった愛車が、まるで気を引こうとするかの如くポロポロと小さなトラブルを発生しました。一つ直すとまた一つ、といった感じでした。その頃からこのような現象によく気付くようになったのですが、コンピューターにも同じ傾向があります。そろそろ買い換えようかといくつかの新型PCのカタログを今日は鞄に忍ばせていたのですが、するといきなり2回も意味不明のハングアップが起きました。浮気をすると機械が拗ねるのか、思い入れが強いだけにはっきりと知覚できなくとも機械の不調を潜在意識で感じていて、それが買い替えを検討させ、なので丁度その頃に実際の不調も顕在化してくるのか。不思議なもんですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。