以前からつぶやきでも書いている通り、3月19日に速水日銀総裁の任期が来ます。この日銀総裁にまつわる考えを数回に分けて話します。小泉首相と塩川財務大臣で、新総裁人事決定の時期について見解が分かれているような報道もありましたが、恐らく決定時期はギリギリまで引き延ばされることになると思います。速水総裁は必ずしもインフレ論者でも円安論者でもありませんでした。しかし新総裁はインフレ・円安がキーワードとなるでしょう。或いは、そのような主張を持った人でないと、現時点においては新総裁には任命されないでしょう。つまり速水総裁と新総裁では、重要で基本的な政策について或る意味で反対の立場を取っている訳です。新総裁決定と同時に現総裁は任期満了を待たずしてその指導力を急速に落として行くでしょう。かといって現総裁は今までの主張と180度違う政策は打てないと思います。そう考えると早目に決定する政治的メリットはなさそうです。それは無闇に日銀の施策に真空ポケットを作るだけです。ですから決定はギリギリまで遅れると思っています。