・3月は金融システム不安の拡大で「米金利低下=米ドル安」と流れが一変した。金利低下を主導したのは、短中期の金利だが、これが続くのかどうかを見る必要がある。

・ヒントになるのが1998年のケース。大手ヘッジファンドLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)の経営破綻をきっかけに、金融システム不安が広がりFRBが利下げへ急転換したが、この時の鍵は株式だったと思われる。株価が2割も急落したことが、利下げ転換の動機になったのではないか。

・この観点からすると、今回はNYダウを見ても1割未満の下落にとどまっているため、利下げという金融政策は使われないのではないかと考えられる。

・今後も為替の動向に関して、株価の動きが1つのポイントになるだろう。