ドル円 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
【為替】「止まらない円高」はどう止まったのか
年明け以降、米ドル/円が一時127円台まで急落する中で、90日MA(移動平均線)かい離率はマイナス9%以上に拡大した。経験的には、同かい離率がマイナス10%前後まで拡大したところは、短期的な米ドル「下がり過ぎ」が一巡するところだった。
米ドル「下がり過ぎ」がどのように一巡したかについて、2000年以降の4回のケースについて具体的に考察してみる。
田嶋智太郎の外国為替攻略法
【為替】気になるのはGAFA決算に対する市場の反応
マイクロソフト(MSFT)の株価は決算発表前より高い水準に
米利上げは3月で一旦打ち止めとなるか
ガス価格の大幅低下でユーロへの楽観視が強まる
吉田恒の為替デイリー
【為替】FOMC前後で新たな方向決まる可能性
2022年11月以降のプライス・パターンからすると、2月1日FOMCを前後して、米ドル/円の新たな方向性が決まる可能性がある。
これまでは米ドル一段安が繰り返されてきたが、米ドルの短期的な「下がり過ぎ」懸念が強まるといった具合に変化も見られることから、新たな方向性が米ドル安とは限らない可能性がある。
吉田恒の為替デイリー
【為替】対照的な豪ドル/米ドルと、豪ドル/円
52週MAとの関係などから、豪ドルは対米ドルでは上昇トレンドへ、対円では逆に下落トレンドへ転換した可能性が高まっている。
ただ金利差で見ると、対米ドルの豪ドルは「上がり過ぎ」、対円では逆に「下がり過ぎ」といった具合に、足元ではトレンドとは逆の動きになっているようだ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】議事録から浮かぶ日銀サプライズ「別の視点」
2022年12月の日銀金融政策決定会合において、YCC(イールドカーブ・コントロール)の中で10年債利回りの許容上限を0.25%としていたものを、0.5%に拡大することが決定された。
これは安倍元総理死去に伴い、アベノミクスの中核に位置付けられていた黒田日銀総裁主導の金融緩和政策の転換が始まった結果との受け止め方が一般的のようだが、果たしてそうだろうか。
吉田恒の為替デイリー
【為替】「円金利上昇=円高」説への疑問
日銀が、1月18日の会合で10年債利回りの上限再拡大を見送って以降、10年債利回りは低下傾向が続いた。
ただ、これまで日銀の金融緩和を主導してきた黒田総裁の交代を受けて、円金利が一段と上昇し、円高をもたらすとの見方は根強いようだ。果たしてそうなるのだろうか。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】日銀ショックの円高の反動を試す局面か
先週の米ドル/円は日銀会合前に127円台前半まで続落したが、日銀が10年債利回りの許容上限の再拡大を見送ると米ドル高・円安へ戻すところとなった。
日銀の政策見直しに伴う「円金利上昇=円高」との見方は行き過ぎの懸念あり。米ドル/円自体も、短期的な「下がり過ぎ」懸念が強い。
当面127.5~132.5円中心で推移し、2月1日FOMC前後にレンジ・ブレークが基本か。
吉田恒の為替デイリー
【為替】日銀緩和維持後の米ドル/円を考える
日銀が、注目された1月18日の会合で金融緩和のさらなる修正を見送ると、円金利は大きく低下。それに連れた形で米ドル/円も一時131円台まで大きく米ドル高・円安となった。これにより、米ドルは今週初めに示現した127円台で当面の底を打ったかと言えばまだ微妙だろう。
当面の米ドル安・円高の終わりを見極めるために必要なのは、過去の経験を参考にすると、さらなる金融緩和見直しでも円安が限られるとの見方になるのかどうかではないか。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米ドル/円と金利差の関係、何が変わったか
2022年11月以降の米ドル/円の急落は、それまで連動してきた日米2年債利回り差から大きくかい離したものだった。一方で、日米10年債利回り差とは一定の相関関係が続いた。
米ドル/円は、ボラティリティの大きな対象に過敏に反応する傾向があるため、米景気減速、日銀の政策転換などを受けた日米10年債利回り差を手掛かりに変動する可能性がありそう。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円の当面の「天底パターン」
米ドル/円の90日MAかい離率がマイナス10%前後まで拡大してきた。同かい離率は±10%前後で拡大一巡となるのが基本だったので、その観点からは米ドル安が当面のクライマックスを迎えている可能性もありそうだ。
経験的には、かい離率が±10%前後で拡大一巡となった後は、米ドル高安値更新まで半年以上と長い時間がかかることが多かった。その意味では、2023年の米ドル安・円高が120円割れへ一段と拡大するか否かも、当面の値動きが手掛かりになりそうだ。
吉田恒の為替ウイークリー
止まらない円高の中で浮上する「変化」
米ドル/円は、先週注目された米CPI発表の後から、この間の米ドル安値更新で一段安となった。1月18日の日銀金融政策会合に向けて、緩和政策のさらなる修正思惑から円買いも根強い。
2ヶ月余りで20円以上も米ドル急落となる中で、テクニカル指標を見ると、短期的な米ドル下落や米金利低下の「行き過ぎ」懸念も強くなってきた。
吉田恒の為替デイリー
130円割れで「悪い円安」は終わりなのか
一時150円を越えて米ドル/円の5年MAを3割以上、上回った米ドル高・円安は、物価高との同時進行もあり「悪い円安」との評価が高まった。
最近にかけて米ドル/円は130円割れまで急落。これを受けて5年MAかい離率も1割程度に縮小した。これはなお米ドル「上がり過ぎ」の是正途上との意味。
一方、米ドル/円の90日MAかい離率はマイナス10%近くに拡大。短期的には、すでに米ドル「下がり過ぎ」懸念が強くなってきた。
吉田恒の為替デイリー
黒田緩和転換だけで120円は割れないか?
黒田総裁が主導した日銀の金融緩和。その転換で「円金利上昇=円高」はどこまで進むのか。
日本の長期金利は、これまで日銀の金融政策とは別に、「世界一の経済大国」である米国の長期金利の影響も大きかった。黒田緩和転換に伴う「円金利上昇=円高」について考えてみた。
吉田恒の為替ウイークリー
130~135円レンジ・ブレークに注目
2023年の取引スタートとなった先週の米ドル/円は上下に荒い展開となった。こうした中で、2022年12月FOMC議事録公表により、インフレに対する姿勢においてFOMCと金融市場の「大いなる認識ギャップ」が再確認された。
米ドル/円の当面の行方は、130~135円をどちらに抜けるかに注目。
吉田恒の為替デイリー
為替の新年相場が「ダマシ」だった理由
2023年の為替相場は早々に130円割れとなるなど米ドル安・円高で始まった。では、これは2023年の米ドル安・円高のまだ始まりに過ぎないのだろうか。
為替相場においては、年明け早々の動きが、結果的にはその年のトレンドとは逆だった、言わば「ダマシ」だったケースもあった。
吉田恒の為替デイリー
円高はまだ続くのか、それとも終わるのか
米ドル安・円高トライが続く中で、90日MAかい離率などで見ると米ドルの短期的な「下がり過ぎ」懸念も拡大してきた。過去2ヶ月余りの米ドル急落は、米ドル「買われ過ぎ」反動も一因と見られたが、それもほぼ是正されたと思われる。
米ドル安・円高も目先的にはクライマックスが近いのではないか。
吉田恒の為替デイリー
日銀サプライズ後の円高への疑問
日銀が予想外のタイミングで10年債利回りの許容上限を拡大すると、円金利上昇に連れた形で為替相場も大きく円高に動いた。
ただし、この円高は金利差からは大きくかい離していた。日本の金利以上に外国の金利が大きく上昇したためだ。日銀の緩和転換での円高は過剰反応の懸念もあるのではないか。
吉田恒の為替ウイークリー
1月の米ドル/円を予想する
米ドル/円は2022年12月には130円割れ寸前まで急落した。ただこの米ドル安・円高は日米金利差からのかい離が目立っている。
一方、ユーロ/米ドルと独米金利差の事情は異なる。ユーロ高・米ドル安は金利差と整合的。
米ドル売り・ユーロ買いがどこまで続くかに注目。それが一巡すると、金利差から見る行き過ぎた米ドル安・円高も修正される可能性。1月の米ドル/円は128~138円で予想。