ドル円 の記事一覧
吉田恒の為替デイリー
【為替】行き過ぎた円安、そして限界の円安
5年MAかい離率で見ると、30%以上は米ドル/円の「上がり過ぎ」限界圏。足元の同かい離率は20%程度だが、かなり「上がり過ぎ」懸念は強いと言えそうだ。
同じく円の総合力を示す実質実効相場で見ると、マイナス20%以上が円安の限界圏。最近にかけて同かい離率はマイナス20%に接近していると見られるため、対米ドル以上に総合力での円安行き過ぎ懸念が強い可能性あり。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米金利で考える米ドル/円の行方
3月に金融システム不安が浮上して以降、米金利は大きく低下し、その後も安値圏で保合いが長く続いていたが、先週後半から保合いを上放れとなった。
米金利がどこまで上昇するかを受けて、目先的な米ドル/円の反発の目安を考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】よみがえる円安の限界「真の黒田ライン」
2015年6月、当時の黒田日銀総裁による「実質実効為替レートからすると、ここからさらに円安に振れるということは、普通に考えればありそうにない」との発言は、アベノミクス円安が終止符を打つきっかけとなった。
これを参考に「円安の限界」について考察する。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/22~26の米ドル/円を予想する
先週は、米6月利上げ予想再燃などをきっかけに、米金利が保合い上放れ、それに連れる形で米ドル/円も年初来高値更新となった。
この間の上限を突破した直後のため、米金利、米ドルとも上昇余地を探る展開が続きそうだ。ただ移動平均線や金利との関係からすると、140円以上は行き過ぎ懸念も強まる可能性あり。
以上を踏まえ、今週は136~141円中心の展開を想定。
吉田恒の為替デイリー
【為替】為替介入再開の可能性を考える
米ドル高・円安が140円の大台に接近してきた。そこで、過去の為替介入パターンを参考に、米ドル売り・円買い介入再開の可能性について考えてみる。
大橋ひろこのなるほど!わかる!初めてのFX
【為替】米ドルが強い背景。年内利下げの可能性はあるのか
米ドル安予想の増加、米ドル/円相場の動きとは
力強い米経済、インフレは高止まり
金利先物市場の変化
日銀の金融緩和は当面続く
スワップコストは米ドル/円の売り手にとっては大きな負担に
吉田恒の為替デイリー
【為替】どこまで円安に戻るのか?
米ドル/円が年初来の米ドル高値・円安値を超えてきた。ではこの米ドル高・円安はどこまで続くかについて、主に移動平均線、そして金利との関係から考えてみる。
結論としては、140円程度までは戻す可能性はありそうだが、2022年10月の151円更新に向かうことはないのではないか。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米政府デフォルトと金利、為替の関係
米債務上限拡大を巡る政府と議会の交渉が続く中で、米2年債利回りなど米金利が一時上昇する場面も見られた。ではこれは、上限の拡大が遅れ、米政府がデフォルト(債務不履行)状態に陥ることでの米国債価格下落(利回り上昇)を織り込む動きかと言えば違うのではないか。
米政府のデフォルトが現実味を帯びた2011年8月、米国債価格はむしろ上昇し、利回りは低下した。そして、米ドル/円は米金利低下に連れる形で下落となった。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/15~19の米ドル/円を予想する
先週は5月12日発表の期待インフレ率という指標を受けて、米金利と米ドルは反発。
今週は徐々に注目度が高くなってきた米債務上限問題の動向に要注意。
米ドル/円は上値重く、132~137円中心での展開を想定。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米金利「膠着放れ」と米ドル/円の関係
米金利が狭い範囲での一進一退を繰り返す、「膠着相場」がすでに約2ヶ月も続いた。「膠着相場」をブレークすると、それまでに溜まったエネルギーの発散により、一方向に大きく動く可能性がある。米ドル/円の行方を考える上でも手掛かりになりそうだ。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米債務上限問題、なぜ「危険」なのか?
米債務上限問題への注目が高まってきた。この問題が、なぜ株安など金融市場の不安拡大をもたらす危険があるのか。実際に株・金利・米ドル「トリプル暴落」が起こった2011年の米債務上限問題を検証しながら考えてみたい。
吉田恒の為替デイリー
【為替】米利下げ予想は「行き過ぎ」なのか?
海外の大手金融機関が年内の米利下げに否定的な見解を示したとする報道が、このところ続いた。金融政策の影響を受ける米国の短中期金利は、最近にかけて政策金利を大きく下回って推移しているが、年内の利下げが実現しない可能性が高まると、このような短中期金利の低下は修正に向かう可能性が出てくるだろう。
ただその中で、少し気になるのは、ここに来て警戒感が高まっている米国債のデフォルト不安ではないか。
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】5/8~12の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、一時は年初来米ドル高値に接近した。しかし、その後は金融システム不安再燃、米債務上限問題への懸念などから米金利が大きく低下すると、それに連れて米ドル/円も急落するといった具合に上下に不安定な展開となった。
米債務上限問題について、金融市場は2011年の株・金利・米ドル「トリプル安」再現を警戒。今週~来週にかけてさらに注目が高まりそうだ。
米金利、米ドルの上値は重く、今週の予想レンジは132~137円を想定。
吉田恒の為替ウイークリー
5月の米ドル/円を予想する
4月は米ドル反発、特に28日の日銀会合後は米ドル高・円安が急加速。ただ米金利からのかい離など、米ドル高・円安には「行き過ぎ」懸念あり。
5月FOMC控え、米金利はテクニカルに見るとトレンド転換巡る重要な攻防が続いている。
以上を踏まえ、5月米ドル/円の予想レンジは132~139円中心で想定。
吉田恒の為替デイリー
「大きく動く」米ドル/円は変わるのか
米ドル/円は、2022年に約30年ぶりの150円を越える米ドル高・円安となった。その中で年間の最大値幅は113~151円と38円もの大幅なものとなった。ただ、2023年はまだ3分の1過ぎた段階ではあるものの、127~137円と値幅は10円程度にとどまっている。
2023年が前年から打って変わり、値幅は大きく縮小するところとなるのか、それともこの後値幅が拡大すると仮定すればその鍵は何かについて考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】日銀金融政策と米ドル/円の関係
4月28日は、植田総裁が就任して初めての日銀金融政策が発表される。注目されている10年債利回りの上限見直しについて、今回は見送られる可能性が高いのではないか。
10年債利回りの上限拡大や撤廃が見送られた場合、金利はどのように反応するかについて考えてみる。
吉田恒の為替デイリー
【為替】続・「行き過ぎた円安」は是正されるのか
4月26日付のコラムでも述べたように、米ドル/円は現在、日米消費者物価で計算した購買力平価を大幅に上回る状況が続いている。程度の差はあるが、これは1980年代前半の米インフレ局面以来のこと。
そんな1980年代の前半、米ドル/円が一時的に消費者物価購買力平価を割れるまで下落した局面があった。インフレ対策の高金利政策を受けて、米国が本格的なリセッションに転落した局面だ。今回はそれについて詳しく見てみたい。
吉田恒の為替デイリー
【為替】「行き過ぎた円安」は是正されるのか
米ドル/円は、約40年ぶりに日米消費者物価で計算した購買力平価を大幅に上回る状況が続いている。今回に共通しているのは、米インフレ対策が「行き過ぎた米ドル高・円安」をもたらしたということだろう。
約40年前は、プラザ合意の強硬策がとられるまで「行き過ぎた米ドル高・円安」は是正されなかった。今回はどうだろうか?
吉田恒の為替デイリー
【為替】ユーロ/円と米ドル/円の「違い」とは?
ユーロ/円が2022年10月に記録したこの間の高値(10月21日、148.399円)に目前まで迫ってきた。米ドル/円が、同じく2022年10月に記録した高値(10月21日、151.942円)をまだ1割以上も下回った水準で推移していることを考えると、両者はかなり「差」が開いたと言えるだろう。今回は、この背景について考えてみる。