吉田恒の為替デイリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

毎営業日更新
吉田恒の為替デイリー
米ドル高・円安はどこまで戻せるのか
11月以降の米ドル急落で、米ドルは足元で140円程度の120日MAを大きく割り込んだ。経験的に、これは米ドル高から米ドル安へトレンド転換した可能性を示している。 米ドルはすでに151円台で天井を打っており、今後の上昇も足元で140円程度の120日MAを大きく、長く超えない程度にとどまるとの見通しが基本になりそうだ。
米ドル/円大相場の翌年は小動きになるか?
2022年の米ドル/円年間値幅は、1990年以降では最大となった。では、勢いづいた大相場は2023年も続くのだろうか。 経験的には、このような大相場の翌年は、前年より値幅が3~5割も縮小するなど、一転して「小動き」になることが多い。
「PPI・CPI大相場」の振り返り
最近にかけて、PPIやCPIといった代表的な米インフレ統計発表直後に、米ドル/円が一方向へ2~3円といった具合に大きく動くケースが続いてきた。 12月9日発表の米11月PPIは、前年同月比上昇率が前回から1%程度と大きく低下するとの事前予想になっているだけに、米ドル/円の反応が注目される。
米ドル全面安の一因に「変化」の兆し
先週にかけての米ドル全面安は、米ドル買いポジション手仕舞いに伴う米ドル売りが一因と考えられたが、米ドル売りもかなり進んだ可能性があった。 ただ、なお米ドル買い・円売りポジションの相対的な大きさは目立つだけに、来週にかけてFOMCなどの注目イベント次第で、もう一波乱は要注意か。
円安150円からの「変化」を確認する
米ドル/円は120日MAとの関係で見ると、既に151円で天井を打った可能性がある。一方で、米金利や90日MAかい離率との関係を見ると、短期的には米ドル「下がり過ぎ」懸念が拡大している。 5年MAかい離率を見ると、中長期的な米ドルの「割高」は修正されつつもなお要注意段階。そのため、米ドル買いが再開しても、投資額の抑制、ストップロスなど損失を限定化させる工夫が必要になりそう。
2023年のメキシコペソと南アフリカランドを予想する
メキシコペソ/円や南アフリカランド/円といった新興国通貨は、2022年にかけて米金融引き締め局面では異例の大幅高となった。ただその結果、5年MAかい離率などで見ても記録的な「上がり過ぎ」となっており、反動リスクに要注意。 2023年の予想レンジは、メキシコペソ/円が6~7.5円、南アフリカランド/円が6.5~8.5円。
2023年の豪ドルを予想する
豪ドル安・米ドル高は0.6米ドルを回避し、2023年は豪ドル高・米ドル安へのトレンド転換が明確になりそうだが、当面豪米の「利上げの差」が大きく変わらないなら、豪ドル高・米ドル安も緩やかな動きにとどまりそうだ。予想レンジは0.6~0.75米ドル。 豪ドル/円は米ドル/円の影響を受けやすい展開が続くと思われる。2023年の予想レンジは85~98円で想定。
2023年のユーロと英ポンドを予想する
FRBとECBの「金融政策の差」を主因としたユーロ安・米ドル高は終わり、2023年はユーロ高・米ドル安トレンドを予想。予想レンジは0.95~1.15米ドル(コアは1~1.1米ドル)。 クロス円の予想レンジは、ユーロ/円が135~155円、英ポンド/円は150~180円。
2023年の米ドル/円を予想する
2023年は、米インフレ対策の利上げから利下げへの転換が予想されるため、米ドル/円も米ドル安・円高へのトレンド転換が明確になりそう。ただ、今のところ米利下げは限定的にとどまるとの見通しであるため、米ドル安・円高も130円を大きく割れる可能性は低いのではないか。 2023年中の米ドル/円のメイン・シナリオは130~150円レンジ中心で想定。 130円を大きく割り込む米ドル安・円高に拡大するなら、米国のリセッションが本格化。その場合、予想以上の大幅利下げに向かう可能性があると考えられる。
米ドル/円「米金利離れ」の理由
11月に入ってから、米ドル/円と米金利の連動性が薄れ、米ドルの下落リスクが目立っている。 これは、米ドル買いポジション手仕舞いに伴う米ドル売りの影響が大きいのではないか。年内最後の注目イベントである12月FOMCまで、その影響には注意が必要ではないか。
続・ユーロ安・米ドル高は終わったのか
2022年は約20年ぶりの「パリティ」割れが実現。その意味では歴史的ユーロ安が展開した年でもあった。 このユーロ安・米ドル高には、米国とユーロ圏の「金融政策の差」が大きく影響したと見られたが、この点で8月以降変化の兆しがある。
米ドル安・円高の基本シナリオとは?
過去5回の米ドル安・円高トレンドを参考に、今後のシナリオについて考えてみた 2022年10月の151円から米ドル安・円高トレンドが始まっていると仮定する。これが2年以上続き、その中で米ドルが2割以上下落するなら、今回の米ドル安・円高は2024年以降にかけて続き、その中で120円以下までの米ドル安・円高に戻るといった計算になる
豪ドル安トレンド転換の目安とは?
経験的には、豪ドル安から豪ドル高へのトレンド転換の目安は、足元で0.7米ドルの52週MAを本格的にブレークするということ。 ただ、金利差や資源価格の下落などが、今なお豪ドルにとってネガティブな要因となっている。
ユーロ安・米ドル高は終わったのか
11月に入り、ユーロ/米ドルが一時1.05米ドル近くまで反発したことで、今回のユーロ安・米ドル高トレンドが展開する中では初めて、足元1米ドルの120日MAを大きく上回った。 このようなプライス・パターンは、ユーロ安・米ドル高からユーロ高・米ドル安へのトレンド転換を試す動きが始まっていることを示すものだ。
米利上げ見通しと米ドル/円の関係
これまでのFOMC関係者の情報発信を参考にすると、FFレートは2023年3~6月に5%以上でピークアウトし、2023年末にかけてそのまま据え置かれるか、利下げに転じた場合も4%程度にとどまる見通し。 これをこの間の米ドル/円との関係に当てはめると、米ドル高・円安は150円前後まで戻る可能性があり、米ドル安・円高に転換しても135円を大きく割り込まない程度にとどまるとの見通しになる。
「円安170円説」は間違いだったのか
最近にかけて米ドル/円が急反落となる前までは、米ドル高・円安は簡単には終わらず、まだ続くとの見方も少なくなかった。その理由の1つが「構造的円安論」だった。 経済構造の変化が為替相場にもたらす影響は、数十年のスパンで起こるものであり、数年スパンの為替相場の変化について、そのような構造論で説明しようとする考え方が出てきた時には、皮肉なことに循環的な相場反転のシグナルになってきた。
インフレ鎮静化後の米金利・米ドルの「シナリオ」
一時150円を超える動きとなった今回の米ドル高・円安は、約40年ぶりに本格的なインフレとなった米国がインフレ対策として大幅利上げを行う中で、それに連れる形で展開したというのが基本的な構図だった。 40年前のインフレ局面においても、インフレ対策で大幅な利上げが行われる中で、大幅な米ドル高・円安が起こった。では、インフレが鎮静化に向かうと、米金融政策と米ドル相場はどのように展開したのか。40年前の米インフレ=米ドル高の「その後」について調べてみた。
米ドルの重石、「インフレ・トレード」のつまずき
この数ヶ月、CPI、PPIといった代表的な米インフレ指標に対する為替相場のボラティリティは急騰していた。それだけ米インフレ動向に注目した「インフレ・トレード」が急拡大していた可能性があった。 そんな「インフレ・トレード」が11月10日の「CPIショック」で大きくつまずいた結果、米ドルの上値を重くする「重石」になっている懸念がある。
米ドル「CPIショック」3つのテクニカル要因
米ドルは、11月10日の米10月CPI(消費者物価指数)発表をきっかけに、146円台からたった2営業日で138円台までの暴落となった。これには、少なくとも3つのテクニカルな要因が重なった影響が大きく、米ドル下落が増幅された可能性もあるのではないか。
米ドル急落と米4%成長予想とのギャップ
11月10日の米CPI発表をきっかけに米ドル/円は140円割れの急落となった。これまでの米2年債利回りとの関係からすると、早期の米利下げを織り込んだほどの米ドル急落。 一方、定評のあるGDP予測モデルは、最新時点で米第4四半期成長率予想がプラス4%。これを参考にすると、早期利下げより、年明け以降も利上げの可能性が高そう。