パランティア・テクノロジーズ[PLTR]、米国民間部門が137%増収

2025年10-12月期決算、米国事業の売上高は93%増

パランティア・テクノロジーズ[PLTR]が発表した2025年10-12月期決算は、売上高が前年同期比70%増の14億700万ドル、純利益が7.7倍の6億900万ドルと急増しました。調整後EPS(1株あたり利益)は0.25ドルで、LSEG(ロンドン証券取引所)がまとめた市場予想(0.23ドル)を8.7%上回っています。

人工知能プラットフォーム(AIP)に対する旺盛な需要を背景に売上高が大きく伸び、好業績につながりました。地域別では米国事業の売上高が93%増の10億7600万ドルと好調です。内訳は政府部門が66%増の5億7000万ドル、民間部門が137%増の5億700万ドルとそろって急成長しています。

特に民間部門の伸びが著しく、米国事業に占める売上比率は前年同期の38%から47%へ一段と上昇し、5割に迫っています。民間部門の顧客数は49%増加しました。100万ドルを超える取引が1.7倍、500万ドルを超える取引が1.6倍に増えるなど大口の案件も積み上がっているようです。

収益性も改善、「40%ルール指標」の基準を大幅に上回る

収益性もさらに改善しています。クラウドベースでソフトウエアを提供するSaaS企業では、成長指標として「40%ルール指標」が用いられます。これを同社に当てはめると、2025年10-12月期は127%に達し、基準を大幅に上回りました。前年同期の81%に比べても急上昇しています。

この指標は売上高の伸び率とEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)マージンを合計したものです。合計が40%を超えれば、SaaS企業としては赤字であっても健全と考えられます。パランティア・テクノロジーズは2025年10-12月期に売上高の伸び率が70%、調整後のEBITDAマージンが57%に達しており、合計で127%となります。

2025年通期決算と2026年の見通し

2025年12月通期決算は売上高が前年比56%増の44億7500万ドル、純利益が3.5倍の16億2500万ドルでした。やはり米国事業が成長し、売上高は75%増の33億2000万ドルです。内訳は政府部門が55%増の18億5500万ドル、民間部門が109%増の14億6500万ドルで、やはり民間部門が牽引役になっています。

決算発表時のガイダンスでは2026年1-3月期の売上高を15億3200万-15億3600万ドル(前年同期実績:8億8400万ドル)、調整後営業利益を8億7000万-8億7400万ドル(同:3億9100万ドル)と予想しています。また、2026年12月通期の売上高見通しは71億8200万-71億9800万ドルで、このうち米国商業部門は少なくとも115%増えて31億4400万ドルを上回ると想定しています。調整後営業利益は41億2600万-41億4200万ドル(前年実績:22億5400万ドル)に上るとの見通しを示しています。

【図表1】パランティア・テクノロジーズ[PLTR]:業績推移(単位:百万ドル)
出所:LSEGよりDZHフィナンシャルリサーチ作成
※期末は12月
【図表2】パランティア・テクノロジーズ[PLTR]:週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年2月6日時点)

テラダイン[TER]、AI需要で半導体テスト装置部門が急成長

2025年10-12月期決算、純利益が76%増

半導体検査装置のテラダイン[TER]が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比44%増の10億8300万ドル、純利益が76%増の2億5700万ドルでした。非GAAP(米国会計基準)のEPS(1株あたり利益)は1.80ドルで、LSEGがまとめた市場予想の1.365ドルを31.9%上回っています。

事業別の売上高では、主力の半導体テスト装置部門が57%増の8億8300万ドルと全体を押し上げました。一方、ロボット部門は9%減の8900万ドルにとどまっています。

グレッグ・スミス最高経営責任者(CEO)は「2025年10-12月期の業績はガイダンスで示したレンジの上限を上回った」と話しています。理由として、人工知能(AI)関連需要の恩恵が半導体テスト装置ビジネスに及んだ点を挙げています。また、2026年については、引き続きAI関連の需要が牽引役となり、すべての事業が前年実績を上回るとの見方を示しました。

2025年通期決算と2026年の見通し

2025年12月通期決算は売上高が前年比13%増の31億9000万ドル、純利益が2%増の5億5400万ドルです。

決算発表時のガイダンスでは2026年1-3月期の売上高を11億5000万-12億5000万ドル、非GAAPのEPSを1.89-2.25ドルと予想しています。

【図表3】テラダイン[TER]:業績推移(単位:百万ドル)
出所:LSEGよりDZHフィナンシャルリサーチ作成
※期末は12月
【図表4】テラダイン[TER]:週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年2月6日時点)

アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]、データセンター部門が51%増益

2025年10-12月期決算、純利益が3.1倍に

アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比34%増の102億7000万ドル、純利益が3.1倍の15億1100万ドルでした。非GAAP(米国会計基準)のEPS(1株あたり利益)は1.53ドルで、LSEGがまとめた市場予想の1.319ドルを16.0%上回っています。

ハイパースケーラー各社が人工知能(AI)開発の手を緩めず、データセンターへの重点投資を継続しています。こうした市場環境が好業績につながりました。データセンター部門の売上高は39%増の53億8000万ドル、営業利益は51%増の17億5200万ドルと大幅な増収増益です。データセンターで使う中央処理装置(CPU)「AMD EPYC」や「AMD Instinct GPU」に対する力強い需要が業績を押し上げました。

パソコン・ゲーム部門は売上高が37%増の39億4000万ドル、営業利益が46%増の7億2500万ドルと好調です。パソコン用では主力CPU「AMD Ryzen」の市場シェアが継続的に上昇し、売上高が34%増の30億9700万ドルに達しました。ゲーム用の売上高が50%増の8億4300万ドルで、特に画像処理装置(GPU)の「AMD Radeon」に対する力強い需要が奏功しています。

2025年通期決算と2026年の見通し

2025年12月通期決算は、売上高が前年比34%増の346億3900万ドル、純利益が2.6倍の43億3500万ドルでした。部門別では、データセンター部門の売上高が32%増の166億3500万ドル、営業利益が3%増の36億300万ドルでした。パソコン・ゲーム部門は売上高が51%増の145億5000万ドル、営業利益が2.4倍の28億5500万ドルでした。

決算発表時のガイダンスでは2026年1-3月期の売上高を95億-101億ドルと予想しています。中央値の増収率は前年同期比で32%にとどまり、市場ではやや慎重と受け止められています。

【図表5】アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]:業績推移(単位:百万ドル)
出所:LSEGよりDZHフィナンシャルリサーチ作成
※期末は12月
【図表6】アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]:週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年2月6日時点)

メルク[MRK]、主力のがん治療薬が堅調

2025年10-12月期決算、純利益減少の原因はリストラ費

メルク[MRK]が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比5%増の164億ドル、純利益が21%減の29億6300万ドルでした。調整後EPS(1株あたり利益)は2.09ドルで、LSEGがまとめた市場予想の2.009ドルを4.0%上回っています。

医薬品の売上高が6%増の148億4300万ドルと堅調で、このうち主力のがん治療薬「キイトルーダ」の販売額が7%増の83億7200万ドルに達しました。子宮頚がんワクチンの「ガーダシル」は34%減の10億3100万ドルに落ち込みましたが、筋弛緩回復剤の「ブリディオン」などが順調に伸びています。

一方、純利益が減少した主な要因はリストラ費用の急増です。リストラ計画に基づく生産ラインの加速償却などでリストラ費用が9.7倍の11億7300万ドルに急増し、利益を圧迫しました。非GAAP(米国会計基準)の調整後純利益は16%増の50億8800万ドルです。

2025年通期決算と2026年の見通し

2025年12月通期決算は売上高が前年比1%増の650億1100万ドル、純利益が7%増の182億5400万ドル、非GAAPのEPSが17%増の8.98ドルです。やはり「キイトルーダ」の販売額が7%増の316億8000万ドルと牽引しています。

決算発表時のガイダンスでは、2026年12月通期の売上高を655億-670億ドル、非GAAPのEPSを5.00-5.15ドルと予想しています。

【図表7】メルク[MRK]:業績推移(単位:百万ドル)
出所:LSEGよりDZHフィナンシャルリサーチ作成
※期末は12月
【図表8】メルク[MRK]:週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年2月6日時点)

キャタピラー[CAT]、データセンター向け発電設備好調で売上高が過去最高

2025年10-12月期決算、全体の売上高は四半期ベースで過去最高

建設機械の世界的な大手、キャタピラー[CAT]が発表した2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比18%増の191億3300万ドル、純利益が14%減の24億200万ドルでした。調整後EPS(1株あたり利益)は5.16ドルで、LSEGがまとめた市場予想の4.676ドルを10.4%上回っています。

人工知能(AI)の開発を支えるデータセンターでの旺盛な電力需要を背景に、発電用のレシプロエンジンやタービンなどの出荷が拡大し、全体の売上高は四半期ベースの過去最高を更新しました。

主力3部門はいずれも2桁増。一方で、関税コスト増加の影響も

産業別の業績はやはり電力&エネルギー部門が好調で、売上高が25%増の81億2600万ドル、部門利益が25%増の18億4100万ドルです。中でも発電向けの売上高が44%増の32億3800万ドルに急拡大し、全体を押し上げています。

一方、建設業部門は売上高が15%増の68億4600万ドルと順調に伸びたものの、部門利益は12%減の10億3000万ドルでした。鉱業部門は売上高が14%増の32億8400万ドル、部門利益が24%減の3億6000万ドルでした。

主力3部門はいずれも売上高が2桁増となりました。一方、関税コスト増加のあおりを受け、売上原価が29%増の133億700万ドルに膨らみ、営業利益は9%減の26億6000万ドルに縮小しました。調整後営業利益は1%増の29億7900万ドル、調整後純利益は2%減の24億2200万ドルでした。

2025年通期決算と2026年の見通し

2025年12月通期決算は売上高が前年比4%増の675億8900万ドル、純利益が18%減の88億8400万ドルでした。2025年10-12月期の受注残高は71%増の512億ドルに積み上がっています。

決算発表時のガイダンスでは2026年12月期の売上高の伸び率について、長期目標(前年比)に設定した5-7%増の上限付近に達すると予想しています。

【図表9】キャタピラー[CAT]:業績推移(単位:百万ドル)
出所:LSEGよりDZHフィナンシャルリサーチ作成
※期末は12月
【図表10】キャタピラー[CAT]:週足チャート(移動平均線 緑色:13週、橙色:26週)
出所:マネックス証券ウェブサイト(2026年2月6日時点)