吉田恒の為替デイリーの記事一覧

チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
 

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吉田恒の為替デイリー
【為替】米ドルは「押し目買い」か「戻り売り」か
米ドル/円は11月の151円から先週は一時140円台まで下落した。 依然として大幅な日米金利差がある中で、金利で優位な米ドルが安くなったところは買いの「押し目買い」が有効なのか。それとも少しでも高いうちに米ドルを売る「戻り売り」へ転換する必要があるかについて考えてみる。
【為替】円安151円の更新は2027年以降か
米ドル/円は2023年に2年連続で150円を越える上昇となったが、これまでのところでは僅かに2022年10月に記録した151.9円の米ドル高値、円安値の更新には至らなかった。 2022年10月に記録した米ドル高値、円安値を本格的に更新するのはいつになるのか。5年以上と、かなり先になる可能性もあるかもしれない。
【為替】円高130円に必要な米金利低下の条件
米金利が大きく低下する中で、米ドル/円は一時140円まで下落した。 米ドル/円がさらに130円まで下落するためには、米金利はどこまで低下する必要があるかについて考えてみる。
【為替】なぜ日本が動かなくても円高に戻ったか
米ドル/円は12月13日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の後から一段安となり、一時140円台まで下落、この間の米ドル高値151円から10円以上も米ドル安・円高に戻してきた。 一時浮上した日銀の早期の金融緩和見直し観測は後退し、2022年の大規模な円安阻止介入に動くというような日本政府が自発的に円安是正に動いたわけでもない中で、なぜ米ドル安・円高に戻してきたかについて考えてみる。
【為替】FOMC連続利下げなら、円安再燃はなさそう
12月FOMC(米連邦公開市場委員会)を受け、米ドル/円は急落した。2024年中に3回の利下げ見通しが示唆されるなど、予想外に「ハト派」と受け止められたためだろう。 2023年は、一旦米ドル安・円高に動いたもののすぐに米ドル高・円安再燃となったが、2024年にFRB(米連邦準備制度理事会)が連続利下げに向かうなら、米ドル高・円安再燃の可能性はなさそうだ。
【為替】FOMCの為替への影響を考える
12月13日は、2023年最後のFOMCが予定されている。ではこれは、米ドル/円など為替相場へどう影響するか。最大の焦点は2024年の利下げ見通しではないか。
【為替】円高トレンドの「基本シナリオ」とは?
先週一時141円台まで米ドルが急落、この間の米ドル高値から約10円の米ドル安・円高となったことで、今回の米ドル高・円安は2022年10月の151.9円を更新できずに終わった可能性が出てきた。その意味では、2年連続で150円を越える円安となったものの、あくまで数字上は2022年10月151.9円から米ドル安・円高トレンドが展開していることになる。 では円高トレンドはこの先どんなシナリオになるのか。2000年以降の米ドル/円のトレンドを検証して考えてみる。
【為替】12月日銀会合でYCC撤廃はあるのか?
12月7日の植田総裁の「チャレンジング」発言などをきっかけに、日銀の大規模な金融緩和見直しが前倒しされる可能性があるとして円金利上昇、円急騰となった。これはさすがに過剰反応の可能性が高いのではないか。 ただし、10年債利回りに上限を設定しているYCC(イールドカーブ・コントロール)政策について、植田総裁も終了するチャンスと考えている可能性はありそうだ。
【為替】円を急騰させた「真犯人」とは?
米ドル/円は12月7日、147円程度から一気に141円台まで暴落した。植田日銀総裁発言を発端に、円金利が急騰したことがきっかけとの指摘が多いようだ。 ただ、大幅な金利差を投資機会と考え大量に膨らんだ米ドルなど外貨買いが、重要な「損益分岐点」を割り込んだことで、保有外貨の処分売りが拡大した影響も大きかったのではないか。
【為替】大幅な金利差でも円安が止まった理由
米ドル/円は、11月中旬には151.9円まで、2022年10月21日の米ドル高値寸前まで上昇したが、最近にかけて146円台前半まで、最大で6円近くも米ドル安・円高に戻した。 一時より縮小したとは言え、日米間には大幅な金利差米ドル優位が依然として存在している中でも、米ドル高・円安が止まり、比較的大きく米ドル安・円高に戻した理由とは何かについて確認してみる。
【為替】2024年のメキシコペソ、南アフリカランド、トルコリラを予想する
メキシコペソ/円、南アフリカランド/円は、「歴史的円安」により記録的な「上がり過ぎ」の可能性があるため、2024年に米ドル安・円高トレンドが展開した場合は、「上がり過ぎ」修正が本格化する可能性があるか。 予想レンジは、メキシコペソ/円が6.5~9円、南アフリカランド/円が7~8.4円、トルコリラ/円が4~6円。
【為替】2024年の豪ドルを予想する
代表的な資源国通貨とされてきた豪ドルだが、「コロナ・ショック」後のインフレ局面では資源価格等との連動性が薄れ、むしろ中国株下落との連動性が強まった。 中国経済衰退論の影響が続くなら、豪ドル反発は限られそう。 2024年の予想レンジは、豪ドル/米ドルが0.6~0.7米ドル、そして豪ドル/円は85~100円で想定したい。
【為替】2024年のユーロと英ポンドを予想する
ユーロ/米ドルは2023年に原油価格急騰などの影響で反落する場面もあったが、その後の反発により、2022年10月0.95米ドルからの上昇トレンド継続中の可能性が高そう。2024年は2023年のユーロ高値、1.12米ドル更新に向かうと予想する。 ユーロ/円や英ポンド/円は5年MAとの関係などからすると、すでに循環的な上昇の限界圏に達した可能性がある。このため2024年は、2023年と「逆コース」で下落に向かうと予想する。 2024年の予想レンジはユーロ/米ドルが1.05~1.2米ドル。ユーロ/円は140~170円、英ポンド/円は165~195円。
【為替】2024年の米ドル/円を予想する
150円以上の米ドル/円の上昇は、5年MAとの関係からすると限界圏。その意味では、2024年は米ドル安・円高トレンドへ転換の可能性が高い。 経験的には、米ドル安トレンドへ転換すると1年以内に2割程度の米ドル下落の可能性。ただ、米大統領選挙年は選挙までは小動きのアノマリーも。円高加速は2024年後半か。 2024年の米ドル/円予想レンジは125~152円。
【為替】米ドル/円の「米大統領選アノマリー」
2024年は4年に1度の米大統領選挙が予定されている。大統領選挙年の米ドル/円は、選挙前は比較的狭い値幅での小動きが続くものの、選挙前後からは一転一方向への大相場に向かうパターンが続いてきた。 論理的に説明するのは難しいものの、繰り返されてきたパターン、つまり「米大統領選挙アノマリー」と言って良いだろう。
【為替】ポジション調整の米ドル、金利への影響は?
先週にかけて米ドル買い・円売りに大きく傾斜したポジションの手仕舞いが拡大した。 ただ依然として、米ドル買い・円売りに「偏り過ぎ」とも言える状況が続いている可能性があるため、更なるポジション調整の米ドル相場への影響は要注意ではないか。 また記録的な「売られ過ぎ」が続いている可能性のある米国債の買い戻しが、米国債価格上昇、利回り低下を後押しする可能性にも注目。
【為替】FRB「最初の利下げ」はいつになるか?
円安から円高への転換で大きな鍵を握るのは米国の金融政策転換だろう。 そこで過去の金融政策の転換パターンを検証し、FRBの「最初の利下げ」のタイミングについて考えてみる。
【為替】実質実効レートで考える円反発の可能性
円の総合力を示す実質実効レートは、10月まで3ヶ月連続で5年MAを2割以上下回った。これは、5年MAとの関係で見ると、2014年10月の「黒田バズーカ2」を受けた「異例の円安」に次ぐ円安長期化だ。 逆に言えば、円反発が近づいている可能性とも言えるのではないか。
【為替】金利差で考える米ドル/円の行方
今週に入り、米ドル/円は一時147円割れ近くまで急落した。これは大きく米ドル買い・円売りに傾斜したポジションの調整が感謝祭休暇前に入った影響が大きかったとの見方が多かった。 もう一つの要因は、金利差から見て行き過ぎた米ドル高・円安の修正が入ったことだったのではないか。
【為替】続・やはり1年前に似ている米ドル/円
10月までの一本調子の米ドル/円上昇が、11月に入ってから下落に転じたのは1年前と同じだった。1年前はすぐに米ドル急落に向かったが、今回はどうか? 11月以降米ドル安に転じた理由と、それが急落に向かうリスクについて考えてみる。